学びキャッチアップ

学びをシェアするブログです! (1)専門職スキルで再就職&転職 (2)投資とトレードを本からコツコツ学ぶ (3)大人のいじめの対処法 (4)オーディオドラマ&日本の古典の魅力を紹介

【勉強法】No.003 予備校・塾の選び方のおすすめを調べる前に読む本『結局、ひとりで勉強する人が合格する』

勉強をする人に向けた、本の読み方ガイドです。

 

この本では、独学のコツ予備校の上手な使い方予備校の裏事情が分かります。

 

勉強法の本としてはかなり珍しく勉強中心の生活スタイルを創るコツも多く書かれています。

  • お昼休憩のつもりが、夕方までだらけてしまった。
  • 勉強中の眠気に負けたくない。

そんな悩みを解決するヒントも載っています。

 

なまけ癖に対して、書かれている言葉は厳しいですが、胸にストンと落ちてくる言葉は、モチベーションを高めてくれます。

 

 

1本の特徴

1-1所要時間

70分で読めます。

メモを取りながら読むなら、+20分をみておきましょう。

 

1-2本のテーマ

難関大学・難関資格の合格体験記です。

 

他の本とは違って、ページ数を嵩増しする余計なストーリーは一切ないので、勉強のエッセンスがしっかり詰まっています。

 

著者の経歴は、開成(かいせい)高校、東大文Ⅰ(法学部)、慶大法科大学院、弁護士、投資ファンド勤務、資格支援会社創業者です。本に書かれている努力を読むと、モチベーションが上がります。

 

独学での勉強法に加えて、予備校を使う時のコツ眠気に負けない食事の仕方や、休憩5分前の問題の残し方など、他の本には書いていない内容が載っています。

2.立ち読みポイント一覧表

本を読む時に活用してください。

予備校に通うかどうかを迷っている。予備校の闇を知りたい。 p.35, p.44-48
ノートをまとめる時間が足りない。 p.145-151
食事をすると眠くなってしまう。 p.78-81
計画が上手くいかない。 p.140-144
休憩のしかたが知りたい。 p.174-178
やる気を出したい、相手にやる気を出して欲しい。 p.88-93, p.141-143

3.勉強のモチベーションを上げる

気を緩めそうになった時に読み返すと、ビシッと気持ちを引き締めることができます。

試験を受ける直前には、問題文を見れば最初の1行で、いつの試験の第何問かがすぐにわかるレベルまで持っていっていました。

お昼ご飯と同様、トイレに行くのも自分にとってのご褒美と位置づけ、(後略)

 

厳しい言葉が書かれている所も良い点です。

あなたは「頑張って勉強するカード」と「今日は忙しいし疲れたから好きなことをやる」カードの2枚を手にしているということです(中略) 勉強が続かないと言っている人は、「好きなことをやる」のカードをいつも切っているのです。(中略) 簡単に勉強をやめられてしまう状況にいるからです。(p.61-62)

世の中にはこれだけ努力をしている人がいる、と熱いエネルギーを感じさせてくれます。この著者の本が本棚にあれば、ぐっと勉強のモチベーションを引き上げてくれます。

 

4.ノートはサブ、最後は捨てるためにある

ノートに関する考え方は目からウロコでした。これは、著者の「勉強効率を最大化する」という一貫した考え方に基づいています。

ノートはあくまでもサブなので、ノートの取り方など気にする必要はありません。(p.151)

 

勉強のノートは、(中略) 内容を身に付けたら、順次、捨ててしまうべきなのです。(p.150)

 

「まとめたノートが本当に必要なのか?」と考えるキッカケになります。ぜひ、145ページを読んでみてください。

 

5.予備校の闇:儲けのしくみ

とても大胆な事が書かれています。大手予備校の儲けのしくみが説明されています。今この瞬間も、迷える受験生が予備校のカモにされているかもしれません。

予備校にしてみれば、生徒が授業についてきているかどうかというのは問題ではありません。(中略)授業に来ない生徒がいてもほとんどフォローはありません。(p.46)

勉強のリズムを作るために予備校に行くのに、休んだ時のフォローがない施設に行ってしまうと本末転倒です……

 

他にも、授業のコマ数が多いほど儲かるという話や、合格率の実態脱落者の話も、裏話として刺激的でした。

 

予備校には10~20万円が掛かることはザラにあります。貯めたお金を、思いきって「えい、やあっ」と使う前に、本代の1,000円で、予備校の闇や実情の知識を入れておきませんか?

導入から模擬試験まで、一律で同じ授業時間とお金が必要かどうか、考えてみても良いかもしれません。

 

6.質問集Q&A

6-1 読む時に注意することは?

以下の内容は、ほとんど書かれていません。

  • 参考書の選び方
  • ノートのとりかた
  • 学習計画の立て方
  • 科目別の勉強法
  • 記憶法
  • ゲームやスマホなど、誘惑への対処法 
  • 仕事や部活動の疲れへの対処法

「参考書を全部暗記する努力をすれば合格する!」というスタンスです。

 

当サイトでは、様々な勉強法をガイドする記事を作成しますので、記事ができ次第、リンクを貼ります。「ノート術」では、こちらの記事で紹介した本が売れています。

www.maruyoshi30.net

 

6-2 中学生や高校生でも使える本?

それなりに勉強を進めていて、勉強スタイルにプラスαを付け加えたい人にはとても役立ちます。一方で、科目別の勉強法や、計画の立て方を探している人は、別の本をあたりましょう。

 

6-3 勉強が苦手な人が読んでも役に立つ?

勉強が苦手、勉強が嫌いでなかなか取り組めないという人には、この本は向いていません。

 

著者は、「講義時間の長い予備校には行くな」、「分からない分野だけ授業を受ければ良い」と呼びかけていますが、この本が薦める独学には、そもそも、次のような前提があります。

  • 自分で勉強をして、自分で勉強法を改善しようとしている。
  • ゲームやスマホへの誘惑に、「もうすでに」勝って、勉強している。
  • 学校が塾と同じような環境にある。学校では周りが勉強していて、自分よりも賢い人の真似ができる。

一人では集中力が続かない、勉強机に座っていられないなど、勉強のスタイル作りができていない段階なら、進み具合のフォローをしてくれる予備校、中高生なら塾・家庭教師を利用した方が良いと思います。

 

まとめ

この本では独学の仕方予備校を利用する時のコツと注意点が説明されています。また、モチベーションを上げるためのサポート本としても役立ちます。ノートのまとめ方に悩んでいる人は必見の内容です!

 

以下の記事で紹介している本は、勉強法の本やビジネス書の内容を、理解して実践するコツが書かれています。合わせてどうぞ。

www.maruyoshi30.net

 

引用

書籍名:『開成→東大文Ⅰ→弁護士が教える超独学術  結局、ひとりで勉強する人が合格する』

出版社:幻冬舎

著者:鬼頭政人(Kito Masato)

初版:2016.8.25