SDGs・ESG・脱炭素をネットで調べると、山のように解説サイトが出てきます。
情報が多すぎて、調べることに疲れていませんか?
いちど落ち着いて、コーヒーを飲みながら、読みやすい本を選ぶのはいかがでしょうか?
今回紹介する2冊の本は、気軽に読めるので、必要な情報をすっきりと整理できます。簡単な本から読み始めれば、新書やビジネス書などの、文字が多い本へのステップアップがしやすいので、おすすめです。
※投資をしている方は、免責事項(リンク)をお読みいただき、最終的な投資決定はご自身の判断で行っていただきますよう、お願い致します。
- 1.『10歳からの図解でわかるSDGs 「17の目標」と「自分にできること」がわかる本』
- 2.『図解でわかる14歳からの脱炭素社会』
- 3.『ムズカシそうなSDGsのことがひと目でやさしくわかる本』
- 4.SDGsとESGの知識は、転職活動と就職活動に有利
- 5.まとめ
1.『10歳からの図解でわかるSDGs 「17の目標」と「自分にできること」がわかる本』
(1)17の目標の全体像をつかむ
この本で1番おすすめできるポイントは、SDGsの17の目標すべてに対して、「2021年の現在」、「2030年までのアクション」、「2045年の未来」という流れで、説明されている点です。
詳細なデータこそありませんが、テーマごとに、未来に向けた大きな流れを把握することができます。また、イラスト付きでカラフルなレイアウトなので、気軽に読み進められます。
(2)基本用語を押さえる
ネット上の記事では、どこまでが最低限度の情報なのか、分かりづらいです。この本には、SDGsの17項目の目標、「サステナブル」などの基本的な用語の意味、国際的な会議の歴史、などが網羅されています。
この本を読めば、SDGsとESGの基本用語をしっかり押さえることができます。
(3)関連づける力
SDGsは「自分事として関連づける力」が求められます。目の前の出来事とそれぞれの目標は、1対1対応ではなく複数が関わっています。
例えば、脱炭素のテーマでは、
- 「目標7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに」
- 「目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう」
- 「目標10:人や国の不平等をなくそう」
- 「目標13:気候変動に具体的な対策を」
などが関わります。
本を読むと、自然と複数の物事を関連づけて同時に考える思考が身に付きます。
2.『図解でわかる14歳からの脱炭素社会』
脱炭素のテーマの勉強におすすめです。
特に、「Part3:脱炭素化に向けた取り組み」には、脱炭素のテーマが細かく説明されています。
- 太陽光、風力、水力、潮力(ちょうりょく)・波力(はりょく)、地熱、水素の発電のしくみが、シンプルに図解で説明されています。(42-63ページ)
- 車・スマホの物理的なしくみについて、脱炭素化で入れ替わるパーツ、減少する需要と仕事、などが説明されます。(64-67ページ)
- 日本が最先端を走る光触媒と、水素エネルギーを生み出す人工光合成が紹介されています。(72-73ページ)
Part3は、約40分あれば流し読みできます。
3.『ムズカシそうなSDGsのことがひと目でやさしくわかる本』
この本は、小中学生が対象です。
内容は17の目標の説明がメインで、高校生以上の人には内容が簡単すぎる本です。
もちろん、小中学生用の導入本としては、とても分かりやすく書かれているので、お子さんがいる方は買ってあげるとすいすい読める本です。
小学館のサイトで、本の試し読みができるので、参考にしてみてください。
ムズカシそうなSDGsのことがひと目でやさしくわかる本 on Strikingly (mystrikingly.com)
4.SDGsとESGの知識は、転職活動と就職活動に有利
SDGsは2030年を目標としているので、いま勉強を始めれば、この先8年以上はずっと使える知識です。SDGsは世界的な流れですので、そのうちに中小企業にも身近になっていきます。SDGsにアンテナを張っておくと、とてもお得です。
面接で「最後に何か質問はありますか」と聞かれたときに、SDGsにからめて、女性の働きやすさや、環境への取り組みを質問してみると、「おっ!?」と面接官を驚かせて、印象アップを狙えるかもしれません。
5.まとめ
SDGsとESGを初めて勉強する人は、簡単な本から読んでみましょう。SDGsは2030年までずっと仕事に関わる知識です。ESG投資・就職活動・転職活動の参考に、使ってみてください。