このサイトでは、毎週木曜日と日曜日に、投資・トレード記事の投稿を目指しています。投資本の紹介や、投資トレードの勉強法、初心者からの投資ルール作りを扱っています。
ーーーーーー
「勝てる投資家には規律(ルール)がある。でも、初心者のうちは守るルールすら何もない!それならコツコツと数か月かけて作ればいい」
『初心者の投資ルール作り』シリーズは、駆け出しの兼業トレーダーの目線で、実体験を挙げて振り返りを行い、性格にあった投資ルールを作るためのシリーズです。
【今日のルール】
『重要なイベント前と連休前には、銘柄を持ち越さない』
個別企業の決算発表、メジャーSQ、FOMC、雇用統計などのイベント前に、短期トレード用の資金を100%現金化することのメリットをお伝えします。
- 1.理想のスイングトレード(一般論)
- 2.私のトレードルール。連休前とイベント前には手仕舞う
- 3.連休前やイベント前にノーポジションにしたことで得たメリット
- 4.例外は、10%程度の含み益と上昇シナリオでの両建て
- 5.まとめ
1.理想のスイングトレード(一般論)
スイングトレードとは、数日・数週間・数ヵ月で売買を行うトレードスタイルです。
その理想的な姿は、安いところで買い、高値で売り抜けるというもの。(※新高値更新や、低位株待ち伏せを狙う人もいます)
クルクルと銘柄を乗り換えて資金回転率を高める方法です。タイミングよく銘柄を購入すれば、数週間で+10%の利益が得られることもあるので、その値動きは魅力的です。
さて、この方法は長期投資と比べて、行動の決断を求められる機会が多いです。特に「連休やイベント前に銘柄を持ち続けるか、手仕舞うか」という決断は利益や損失に深く関わります。
また、一部では熱狂的に語られる「決算持ち越し・決算またぎ・決算ギャンブル」をするかしないかを決めることも必要です。
2.私のトレードルール。連休前とイベント前には手仕舞う
私のルールでは、日本の長期連休、個別企業の決算発表、メジャーSQ、FOMC、米国雇用統計の前日までには必ず手仕舞いをします。大勢が似たように動くことを考えに入れると、大体は重要イベントの3,4営業日前に手仕舞うことになります。
私の実体験を挙げると、決算で好業績が発表された翌日は、暴騰・暴落・無風(影響なし)、どれもが起こりました。これらをすべて経験した結果、私は個別株の決算は持ち越さないルールを1つ作りました。
よく耳にするプロスペクト理論では、人は「利益よりも損失の方を過大に評価しやすい」とされており、私はこれを身をもって体験しました。
そうは言っても、保有銘柄を手放す前には、上昇のチャンスを逃してしまうように感じてソワソワしますよね。それが意外にも、100%現金化することで得られることが多くあったのです。
3.連休前やイベント前にノーポジションにしたことで得たメリット
今は5月下旬です。直近では、4月5月のゴールデンウィーク前に、私は短期トレード用の資金を100%現金化しました。2022年は連休中にFOMCもあったので、手仕舞いの条件がダブルで重なっていました。
トレード用の資金を100%現金化した後、連休中には次のようなメリットを感じました。
- 海外市場の変動を心配する必要がないので、休日を心穏やかに過ごせる。
- 含み損の精神的負担が無いので、十分に心が休まる。
- 相場を休む感覚を確認できる。
- どこに資金を置くか、あらためて考えることができる。
- 現金が増えることで、資金の余裕が心の余裕につながる。
この中で、一番のメリットは「休日を心穏やかに過ごせる」点だと私は感じました。
「相場を休む感覚」、これもなかなか良い体験でした。
ときに、お金を増やした1日よりも、お金と時間をつかって充実した時間を過ごした1日の方が、意義のある1日になります。
4.例外は、10%程度の含み益と上昇シナリオでの両建て
両建ての暫定ルール
基本的に決算日やイベントは持ち越しませんが、1つだけ例外があります。
10%程度の含み益があり、決算・イベント後も上昇シナリオを描いている時です。条件に当てはまれば両建てをします。
これは買いと売り(信用取引)を組み合わせて含み益を固定する方法で、その後の再エントリーの心理的な負担を無くすこともできます。
空売りと両建てについては、私はまだまだ未熟で訓練中ですので、ルールも暫定です。ただ、10%という数字には、私のトレードの目標が大きく関わっています。
資産を2倍にするための利益率と回数とは?
両建てをする時の含み益の基準を「10%程度」にした理由は、初期の投資資金を2倍に増やすというトレード目標に合わせたためです。
私は10%高を8回成功させる方が、5%高を15回成功させるよりも、心理的負担と労力が少ないという考えています。この数字の計算は過去の記事で解説しています。
両建てのデメリット
中途半端な含み益で両建てをすると、その分だけ資金が拘束されます。さらに、管理の手間が増えたり混乱したりするデメリットもあります。
ですので、私は両建てを熱心にするよりも、できるだけ安いところで買って含み益を乗せることを今は意識しています。
5.まとめ
「連休やイベント前に銘柄を持ち続けるか、手仕舞うか」を判断をする時には、含み益が10%程度乗っていないのなら、手仕舞った方が良いと私は考えます。
短期トレード用の資金を100%現金化すれば、心が休まり、相場を休む感覚もつかめます。短期トレードは決断の連続ですので、心を大事にすることが一番です。
穏やかな心で、長くトレードを継続します。