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【悪知恵キャリアチェンジ】仕事が評価されないなら転職で目指すべき3つの業界。『ブルシットジョブ/クソどうでもいい仕事』を知り、ハラスメントや過労から身を守る(書評考察まとめ)

心の健康を守るための「悪知恵(わるぢえ)キャリアチェンジ」シリーズです。働く人がハラスメント、過労、大人のいじめに出会った時に身を守る方法を、様々な角度から案内します。

 

サムネイル,ブルシットジョブの詳しい解説,悪知恵キャリアチェンジ



 

今日のテーマは『ブルシットジョブ』。日本語訳は「クソどうでもいい仕事」という少し口汚い言葉ですが、職場を過ごしやすい場所にする工夫をしたり、私たちの職業キャリアやスキルアップを考えて行動につなげたりするためには、とても大事な言葉です。

 

次のような状況にいる人には考え方のヒントになります!

  1. 調整ばかりの仕事に、違和感を感じる
  2. コロコロと、言う事が変わる上司に振り回される
  3. 書類仕事が多い
  4. 雇用契約が更新されるかが心配
  5. 今のまま仕事を続けて、他の組織でも通用するスキルが身に付くかどうか心配

知識は力です。ブルシットジョブを知ることで、納得のいく働き方を考えるキッカケができます。どんな状況に居る人でも次の行動につなげられます。

 

さらに、「ブルシットジョブ」を理解すると、ハラスメント気質の経営者や上司の心理が分かり、大事な心と体を守ることにも役立ちます。

 

あなたの身近に、このように感じる経営者や上司はいませんか?

  • 何であんなに偉そうに喋るんだろう。人を駒のように扱う人だなあ
  • 捉え方が極端、そしてちょっと被害的
  • 早口で話して、いつも忙しそう
  • 謝らない……!
  • 怒鳴って罰を与えるだけの、もぐら叩きのようなマネジメント

 

こうした人たちの心理を知れば、あなたの心を優先して大事にすることができます。そして、今よりも穏やかな職場環境に移動する手がかりを手に入れることができます。

 

今日は、1つでも新しいことを知って、行動につなげてみましょう。

 

転職やキャリアチェンジはとても勇気が必要です。環境を変えるエネルギーを生み出す考え方を、この記事から見つけてみてください。

 

 

 

 

1.努力が評価されない要因は、経営者の欲望にあった

社内評価,人事,査定,格差

頑張ってるのに、上司がちゃんと評価してくれない。

 

組織で働き続けていると、どこかで必ずぶち当たる課題です。

  • 効率や成果を上げても、給料に反映されない。
  • 作った書類の反応が全くなく、大事な判断に使っている様子が見えない。実力を試されているような気持ちになる。
  • 指示をコロコロと変える上司に、心や体を振り回されて辛い。せっかく取り組んだ仕事が無駄なものとして扱われている気がする。

仕事をする以上は、「役立っている実感を得たい、給料を上げたい、自分の裁量で仕事を進めたい」と望むのは当然です。仕事のスピードはもちろん人によって差があります。

 

評価されない原因はアピールが足りないからでしょうか?それとも評価基準に到達していないからでしょうか?実は、上司の欲望も大きく関係しています。

 

私たちは雇われています。ですので、当然、雇われている従業員側のニーズがあります。一方で、きちんと仕事が評価されるためには、経営者側のニーズを知る必要があります。それを知ることで、人間を思い通りに服従させようとするトップの欲望に気づいて、評価につながる仕事を選んだり、危険を感知して経営者から離れるという選択肢を考えることができます。

 

もしもあなたが仕事で自信を失っているのなら、それは一人で勝手に自信を失ったのではなく、経営者や上司によって計画的に自信や自己肯定感を奪われていたのかもしれません。

 

雇う側のニーズ,,搾取される労働者,イメージ画像

経営者の欲望と、従業員の欲の違いを理解するためのキーワードは、「ブルシットジョブ(クソどうでもいい仕事)」です。

 

この言葉は、イギリスのデビット・クレーバーが提唱した用語で、後で解説をする5種類があります。

 

 

これは何も、居酒屋で『ブルシット!(クソどうでもいい!)』と愚痴を言うための言葉ではありません。

  • 納得感をもって働ける
  • 教育体制が整っている
  • あなたを大事にしてくれる

そのような組織に移動するための手掛かりになる言葉です。

 

もちろん、同じ職場に居続けて、なんとか職場を良くしたいと思っている方のヒントにもなります。そのためにも、やはり経営者や上司の暗黙のニーズを知る必要があります。

 

パフォーマンスを発揮できる職場は必ずあります。心身を壊してくる上司は反面上司にしましょう。

 

まず最初に、ブルシットジョブの前提になる考えと全体像を確認してみましょう。

 

 

2.経営者は自慢したい!

王様,暴君,傲慢な経営者,パワハラ上司,ワンマン経営
そもそも組織は、誰が望んで作ったのですか?

 

組織があるところにすべて、人を雇いたい経営者のニーズが先に存在します。

 

たった1人だけの会社なら、誰が何をしようと私たちにはあまり関係がありません。しかし、経営者が自分の1人でできる範囲を超えてお金社会的名声、人生においての存在意義を感じたい時には、ほとんどの場合で人を雇う必要性が出てきます。

 

その時、雇われる私たちが一番注意すべきなのは、トップの欲望です。

 

 

経営者が求人を出し、そこへあなたが雇われようとして関わった瞬間に、経営者の「夢・欲望・メンツを守りたい心・自信と万能感」は一気に増幅するのです。

 

なかでも肥大しやすい感情が、

  • 経営者(トップ)で在り続けたい
  • 社会的に自己を拡大させたい

という欲望です。

 

 

さらに言うと、

「メンツを保ちたい」、「偉いように見せたい」、「尊敬されたい」「器が大きい人物だと見せたい」「もっとお金を稼ぎたい」、「黒字を出したい」、「社会に貢献したい」、「作った商品が人気になって欲しい」、「上手く人間関係を作りたい」などです。これらの感情は、真面目とか、エネルギッシュとか、温和とか、見た目には関係なく人間なら誰もが持っている欲です。

 

この記事のテーマである「ブルシットジョブ(クソどうでもいい仕事)」を知るためには、次のフレーズがとても重要です。

 

「ある人間が自分の下で働いている従業員の数を自慢できるように生み出された仕事」(p57)

 

すごい人を雇って自慢したい欲」で、心がいっぱいになった経営者や、その思想を引き継いだ中間管理職の上司は、相手に次のような行動を求めます。

 

推進される行動>

上司と部下,褒める,会社

  • 雇われたい、私を使ってほしいと表明すること(=人を雇って自慢したい経営者のニーズに応える)
  • 対外的なイメージアップに貢献すること(金銭的利益を伴えばgood)
  • マスコット、ゆるキャラづくり
  • 広告価値が高い学歴・留学経験・障害・顔立ち・スタイル・実績をもっている
  • トップの意思を何度も確認するために会議を開く(決断がなくても問題ない)
  • 部下の側から、忙しさをアピールすること。
  • 報告書や日報を提出すること。※内容は経営危機を感じさせず、上司の意向に添い、「こんな報告書は無駄じゃないか」と言いやすく、上司ができるだけ判断に使わない情報、かつ「想定の範囲内だ」と感じられる内容で、用紙が埋められていること。
  • 書類を形式的に用意しておくこと。業務監査や会計調査での指摘が軽微で済んで、追加の税金を払わなくてもいいこと。
  • どんな形式のコミュニケーションであれ(たとえそれが有害であるとしても)、嬉しそうに受け入れること。

 

 

 

抑制される行動>

部下を威圧的に指導する上司

  • 退職を表明すること(=人を雇っている人数を自慢できなくなる)
  • 危機を示した報告書を提出して、責任を問われる書類が提出されること
  • 対外的な印象を下げること(クレームの発生、書類の不備)
  • 社員が暇そうにすること(上司が忙しくないという実態がばれるとメンツが立たない)
  • 無茶ぶりや茶化しに対して、ムキになって反発すること。
  • 「パワハラだ!セクハラだ!」と言うこと。
  • VBAやプログラミングの知識を学ぶこと。デジタル化で業務を効率化すること。
  • オンラインのやり取りが増えること(感情的なコミュニケーションや、臨場感のある支配洗脳ができなくなる)

 

 

このように、ブルシットジョブ」は、上司が人間を思い通りに動かせるという全能感を感じるための仕組みから生まれます。この言葉の定義には、「感じている」という個人の主観が定義に入っているのです。

 

 

(※ここまで読んできて、少し疲れたかもしれません。コーヒーでも飲んで、すこし休憩をとってみてください。ここからは、話が一気に具体的で身近な話に変わり、どうでもいい無駄な仕事が増える原因がハッキリと分かります)

 

 

3.ブルシットジョブの定義

ブルシットジョブ(クソどうでもいい仕事)の定義はこうです。

被雇用者本人でさえ、その存在を正当化しがたいほど、完璧に無意味で、不必要で、有害でもある有償の雇用の形態である。とはいえ、その雇用条件の一環として、本人は、そうではないと取り繕わなければならないように感じている。(p.28)

(※下線と太字は私が付けました)

 

つまり、他者の判断に何も影響しないような仕事を、まるで意義があるように取り繕うということです。

 

 

ここからは、著者がブルシットジョブ(どうでもいい仕事)と呼ぶ5つの項目を見ていきましょう。思い当たる節がきっとあるはずです。これらを知って、労働時間を搾取されず、心と体を消耗させない働き方に目を向けてみてください。

 

3-1 イエスマン:取り巻きの仕事

ゴルフ接待,いやいや付き合う人達

  • 誰かを偉そうに見せたり、だれかに偉そうな気分を味わわせるためだけに存在している仕事。

 

本社から偉い人が来たら、営業所の所長がお出迎えをしたり、運転手が社用車のドアを開けたり、自分でもできる動きを、上下関係のもとで人にサービスさせることで「偉い」というメンツが保たれます。

 

人に制服を着せて雇用関係や上下関係を知らしめる行為を、著者のデヴィッド・クレーバーは「奴隷の反乱を防ぐ領主の考え方」だと生々しく説明しています。

 

そこにある論理はこうです。

部下が忙しいなら、絶対に上司の方がもっと忙しい

 

上司のメンツは、部下が忙しく動くことによって守られます。裏返して言えば、部下も上司も部署全体でも、その日は仕事が少なくて暇だと明らかにすることは、上司のメンツを潰すことなので、あってはならないのです。

 

<部下がとる行動例>

  • 偉い人の行動に当然のように合わせる。急な来所にもニコニコ対応する。忙しい時でも雑談に応じる。
  • 上司の機嫌をとるために、おだてたりイエスマンの演技をしたりする
  • 自分の忙しさをアピールしつつ、それ以上に上司の方が忙しいと持ち上げる。

 

<考察>

  • 包みなく言えば、取り巻きにはマスコット的価値があれば採用されます。仕事の能力や仕事の質そのものよりも「すごい肩書き」や「美人・イケメン」を採用したいニーズです。対外的に与える印象が良い人(高学歴、顔、留学経験、見栄えの良い障害者)は、「多様性ある人材」として高く評価されるでしょう。
  • トップにとっては、できるだけ楽な管理が良く、従業員が動き回るほど管理が大変です。頭の片隅では、「マスコットが何もせずに"居る"だけで、売上を発生させて欲しい」という思いがあります。ただ、周りの従業員の目があるので、何とかして雇った人を動かす必要が出てきます。

会社の役職ピラミッド

そこで、経営者は中間管理職のポストをつくるのです。トップは末端社員を管理監督する手間を減らして、中間管理職に末端社員を動かす責任を分け与えます。経営者としては、末端の社員同士で忙しさを相互監視してくれたら、楽ができて一番都合が良いのです。

 

中間管理職や末端社員のあいだで、「暇であることはあってはならい、罪だ、恥だ」という文化が強化されたらトップは儲けものです。多くの組織では、従業員同士で忙しさの度合いを監視し合い、みんなが「いつも忙しい演技をする必要性」に迫られます。

 

部下が忙しいなら、絶対に上司の方がもっと忙しい

 

その暗黙のルールのもとで、トップの威厳はどんどん増すのです。

 

 

こうして、忙しさを無限に求める集団が、2番目のブルシットジョブを生み出します。

 

 

3-2 仕事を振り分けるだけの人:タスクマスター

上司と部下,山積みの書類,定時直前に仕事を依頼する上司

  • 他人への仕事の割り当てだけからなる仕事

中間管理職と従業員に「忙しさ至上主義」が浸透した結果、上司の手元には、絶えず部下に振り分ける仕事が存在するべきだというルールが生まれます。

 

そこから生まれた、2つ目のブルシットジョブがタスクマスターです。

 

極端に言ってしまえば、タスクマスターとなった上司は、仕事を行うことよりも、仕事を横流しすることに上司である存在意義を見出すようになります。

 

ここにも、上司からの矛盾するメッセージが送られます。「忙しく見えるように行動して効率を上げろ、でも効率を上げ過ぎてはならない、割り振る仕事を残しておけ」

 

部署の仕事が一時的にでも無くなることは、上司への最大の侮辱であり、メンツを汚す行動です。職場で新入りの人が「何かすることはありますか?」と純粋な気持ちで質問してきた時の、あのピリッと電流が流れるような緊張感を、感じたことはありませんか?

 

 

<部下がとる行動例>

上司が割り振る仕事を残しておくために、

効率を上げ過ぎてはならない(p.131)

と思い始めます。忖度をします。プレゼン資料にあえて「指摘してもらうためのページ」を残しておきます。

 

どれだけ効率的に仕事をこなしても、職場の「1分たりとも暇な時間があることは恥で罪」という価値観や、上司の「部下を忙しくさせて、自分のメンツを保ちたいというニーズ」がある限り、仕事はいくらでも生み出されます。

 

本来はスケジュール管理や仕事量の調整はマネージャーの仕事です。部署でする仕事が無くなるのは管理職に責任がありますが、まるで江戸時代の五人組の相互監視のように、暇そうに見える人が居ることの不満は、上司の管理能力ではなく、末端社員に向けられます。

 

考察

効率を上げ過ぎてはならない(p.131)

本当に悪魔のささやきですよ。

 

空いた時間に、どうやって暇そうに見えるのを防ぐのか?」を考えると、在庫管理(ちょっとした買い出し)や、5S(特に整頓と掃除)がその答えだと思います。

 

動いていますよ~」と、実は暇だけど暇じゃないように周りにアピールする、給料分は何かをしないと気分がモヤモヤするから、とにかく動くという構図。

 

こうした超・短期的な行動は、「デスクの掃除をすると、きれいになった」というように、見た目の成果が分かりやすいです。日報にも楽々書けます。

 

一方で、社内教育・部署教育の整備・改善のための調査などは、時間がかかり週単位・月単位の計画が必要で、成果もすぐには見えにくいです。

 

労働の評価はもちろん様々な要素があります。ですが、単発の掃除や買い出しなどの、分かりやすい効果が見える仕事が評価されやすく、教育指導のしくみ作りの仕事は評価されないというアンバランスな状況も生まれます。

 

そのため、何が評価されるかを考えて仕事を選ぶことはとても大事です。どれだけ事務作業の効率化を熱心にして顧客対応への熱意を高めたとしても、評価制度の罠にはまる可能性があります。身を守るためには、スキルを高めつつ仕事を選び、見せ方を演出する必要があります。

 

 

3-3.書類多すぎ:書類穴埋め人

チェックリスト,バインダー

これは、内容や質そのものよりも、形式的に存在することが求められる仕事です。

  • 将来の危機を感じさせない報告書、何ひとつ判断に使っている様子がみられない報告書を提出すること
  • 上司の理解を超える報告は提出しないこと
  • できるだけ判断に影響を与えない記録で、用紙を埋めること
  • 書類の不備によって、追加の徴税がされないこと。罰を逃れるための書類を形式的に用意しておくこと

 

<部下がとる行動例>

  • トップの意に沿う報告をする。
  • 罰金を逃れるために、作った後はキャビネットに保管されるだけの書類を用意する。
  • 上司が「書類が必要だ」と言うから、他部署の人に「書類が必要だから書類を書いてください」と説明する。

 

つまり、

(1)何ひとつ相手の判断に影響しないような書類を、(2)上辺を整えるだけの見せかけの仕事には意義があるのだと言って、(3)演技や取り繕いをするということです。

 

著者はこうした状況を示して、

「原因になれないみじめさ」(p157)

を感じながら、給料をもらい続けると指摘します。

 

 

<考察>

原因になれないみじめさ」が精神的に一番キツいと思います。少しでも意欲がある、ほどほどにまともな雇われ人なら、

  • 他者の判断に関わりたい
  • 良い影響を与えたい

という欲求を持っています。

 

何をしたって……相手が変わらない……」と無力感を抱く人が増えるほど、経営者や中間管理職が支配しやすい環境がどんどんと整えられていくわけです。

 

 

さて、雇われる人は本当に無力でしょうか?決してそうではありません。必ず力が眠っています。

 

ここまでのブルシットジョブ(1,2,3)の定義では、部下をなるべく忙しくさせることが、上司がメンツを保つためのやり口だということを、解説しました。

 

ブルシットジョブの5分類

著者は、残りの4,5もブルシットジョブだと言っています。しかし私は、雇われる側が力を付けて、実力を発揮していける仕事でもあると考えています。

 

屈してばかりだと悔しくありませんか?上司や経営者のニーズによって生み出されるブルシットジョブ(クソどうでもいい仕事)に、部下が対抗できる手段は残されています。

 

それを意識をすることで、選択肢が広がります。3か月後や半年後、前向きに部署移動の申請や転職を考えられるようになります。情報を集めて知ることで、働き方を変えて、環境をまるっと変えて、今とは違う生活を目指せます。

 

 

ここからは、個人が努力できる内容です。

 

3-4.セールス:脅し屋の仕事

セールス販売,説明

  • 本当は必要では無い物やサービスを広告で売りつける。悪徳業者になったように働く。
  • 自分が寄生者やペテン師となってしまった事態と向き合う

 

これは、本当に全てがそうでしょうか?

 

<考察>

一言で表すとセールスです。

 

よっぽどの悪徳商品や悪徳サービスで無いことが条件ですが、セールスは営業力を活かせる仕事です。

 

セールスというと口達者な人がする売り込みのイメージが強いですが、必ずしも販売だけではありません。医療サービス、福祉介護サービス、教育などは、相手の切実なニーズに応え、相手の判断を助ける仕事です。知識と経験に裏打ちされた選択肢を示すこともセールスの一つです。

 

ただし、上司からノルマを与えられて、グイグイと売り込みをすることを強要される営業もあるので、運悪くハラスメント上司に当たると、メンタルをやられる可能性もある「人を選ぶ仕事」です。

 

そこで、セールスよりも、もう少し穏やかに取り組みやすいのが、5つ目の「しりぬぐいの仕事」でのスキルアップです。

 

3-5 データ入力:しりぬぐいの仕事

モニター,データ入力

  • データの互換性を確保するためにいる人
  • データを社内システム用に入力し直す仕事

システムの都合や形式的な業務フローのために、人員が必要になる仕事です。

 

<私の考察>

データを社内用に統一する作業は必ず出てくる仕事です。ここで大事になるテーマが「IT技術」です。ITを学んで効率化する力は多くの組織で役立つスキルです。

 

スキルには様々な種類があり、しくみや機能を考えるスキル(要件定義)や、自動化のために行うVBAやプログラミングがあります。

 

顧客情報やアンケート用紙等などのデータを、エクセルまたは社内専用のシステムに入力しなおす仕事も、IT技術で置き換えが可能です。

 

プログラミングの技術、ITパスポート、基本情報技術者試験などは、雇われる側にはメリットが多い資格です。

 

 

4.私たちが対処すべきたった1つの感情は「仕事を終わらせてしまう恐怖」

まっさらなデスク,仕事を終わらせる

セールスを身に付け、IT技術で仕事を効率化することは、経験や学歴は関係ありません。どんな経歴でも、スキルアップの道が開かれています。

 

新しいスキルを身に付けようとする時、対処するべき感情がたった1つだけ存在します。それは私たちのスキルアップを極めて邪魔する感情です。

 

それは、「仕事が一時的にでも無くなってしまうことが怖い」という感情です。

 

この感情は、経営者や上司はもちろん、雇われる側の私たちにも同じようにある感情です。暇そうに見られることが恐い効率化した時間だけ給料が減ることが恐い、と言い換えることもできます。

 

それゆえに、どれだけ非効率でも「仕事がある」ことを選択したくなります。しかし、だらだらと仕事をすることでスキルアップの機会を逃しています。外側から見たキャリアを考えてみてください。60歳を超えた時の個人のキャリアを考えてください。

 

アンケート用紙をエクセルに手入力する作業が、転職時に大きく役に立つかどうかを考えてください。

 

これまでに解説したブルシットジョブには、上司からのダブルバインドの矛盾する命令がありました。「忙しく見えるように行動しろ、でも効率を上げ過ぎてはならない、割り振る仕事を残しておけ」

 

上司の支配を逃れて、デジタル技術を業務で上手く活かせる人は、仕事が無くなる恐怖を乗り越えた人だけです。

 

反復横跳びをするスーツ姿の女性

反復横跳びは見栄えは良いけれど……2年後は役に立つ?

 

直属の上司の見ている前で忙しそうにして、反復横跳びをするように動き続けることは、確かに目先のボーナスの査定には大事です。しかし、自分自身の60歳を超えても続くキャリアの長期マラソンを走り続けることも大事です。

 

※画像をクリックすると、エクセル作業を自動化するVBAを学べるサイトが開きます。

 

 

5.目指すは教育、プログラミング、医療福祉介護業界へのキャリアチェンジ転職。迷ったら「手に職」を考える

道しるべ,分かれ道,標識

長期的なキャリアを考える上で、私が提案したいのは「相手の判断に関わる仕事」に就くことです。

  • 相手の変化の原因になれる仕事
  • 相手の判断に関わる仕事
  • 相手の切実なニーズに応える仕事
  • 成果が個人に依存しやすい仕事

 

具体的には、私は次の3つの分野に、意義があると考えています。

  1. プログラミング
  2. 医療福祉介護(キュア・ケア)
  3. 社内の教育・公教育

 

これらの職業は、相手が判断をする状況に深くかかわる仕事です。相手のより良い変化の原因になれる可能性を秘めています。さらに、労災・転勤・病気などのリスクを抑えるというメリットもあります。運悪くパワハラやセクハラ、同僚からのいじめを受けたり、思いがけずパートナーに転勤辞令が出たり、中高年で病気を発症した後でも、再就職がしやすいというメリットがあります。

 

さらに、経験や成果が、会社に吸い上げられるだけではなく、個人の技術(職業スキル)として身に付きます。「手に職」です。

 

今すぐキャリアチェンジするのはとても勇気がいることです。ハードルを高くしすぎないために、最初はワードやエクセルの学び直しや、プログラミング学習をお手頃価格で始めるのはおすすめです。手ごたえを感じながらキャリアを考ることができます。

 

また、「手に職」の人が多い職場ほど、IT機器を使った情報共有が出遅れていたり、手探りで進めていることが多いので、即戦力になれる可能性も高いです。「専門技能×ITスキル」は必ず力になります。

※はじめてのプログラミングは、学びを応用しやすいJAVAがオススメです。

 

 

3つの領域(プログラミング・医療介護福祉・教育)には、メリットが沢山あります。

  • 学んだことが、リアルタイムですぐに仕事に活きる
  • 一つの分野を極めてプロになれる
  • 勉強やスキルアップの効果を実感しやすい
  • 誰のための仕事かがはっきりとしている
  • 相手が日々変化するので飽きない
  • 相手の変化に喜びを感じられる
  • ブランクがあっても再就職しやすい
  • 出世競争を選ばない道が広い、個人のスキルを伸ばせる
  • 日本全国どこでも働ける
  • プログラミング(とくにCやJAVA)は、普遍的なスキルで求人が多い。

 

技術を身に付けると、生きるための武器として一生役立ちます。

 

 

6.転職サイトへの登録は裏切りではない。自分をちゃんと知るための正しい行動

青空,希望がある,晴れ晴れとした気持ち

ブルシットジョブには、上司を気持ちよくさせるためだけにある仕事と、自らスキルを高められる仕事がどちらも含まれています。

 

当然、進めるべき仕事は、自らスキルを高められる仕事の方です。

 

あなたを置き換えできる駒(コマ)や広告価値のあるマスコットと見ている経営者からは、最終的にお互いに傷跡を残すことになっても、力をふり絞って離れましょう。

 

セクハラ・パワハラ・いじめ被害・過労状態の状況にいる人も、新しい道を今から選ぶことはできます。本当に教育体制が整っていて人を大事にしてくれる組織は必ずあります。その予感と希望を、少しでも持ってほしいのです。

 

キャリアチェンジをするために、転職サイトへの登録申し込みをしておいて、損はありません。

 

プラバイシーが守られるので、転職サイトに登録していることは職場の人にはバレません。そして、サイトへの登録は、決して会社や上司、同僚への裏切りではなく、自分をちゃんと知るための大切なツールだと考えてみてください。

 

仕事が評価されないことに悩んでいる方や、スキルアップにつながらない仕事を与えられている方、気が強い人からの叱責を受けて自信を失いかけている方も、別の新しい明るい見方をするキッカケが生まれます。

 

登録は無料でできます。営業電話がバンバンかかってくることはないですので、安心してくださいね。

 

大事なことなのでもう一度言います。転職サイトに登録をすることは、裏切りではありません。自分をちゃんと知る事が、今よりずっと働きやすい環境で働く未来につながります。どんな人でも、何歳でも、今から新しいライフステージに向かえます。自分を大事にすることは、いつでもどこでも、必ず正しい行動です。

 

画像をクリックすれば、信頼できる転職サイトが開きます。

※画面に「20代」とあっても、あくまでメインの利用層なので、30代の方もばっちり申し込みができます。

 

7.まとめ

今日は、ブルシットジョブという新しい単語を紹介ました。

 

経営者や上司が持っている欲望を知ることで、社員を搾取する労働環境や、ハラスメントをする人達から離れて、大事な心を守る行動を案内しました。

 

是非、目の前の相手に対してより良い変化を与えられる仕事、切実なニーズに応えられる意義ある仕事に就くことを目指してみてください!

 

 

このサイトは、キャリアチェンジ転職とスキルアップを応援します!