このサイトでは、転職と再就職の準備や、スキルアップに役立つ「整理と段取り」をテーマに、記事を投稿しています。
今回は、うつ病/不安障害/適応障害/発達障害などで休職・退職をしている状態から、ブランク(空白期間)後の再就職や職場復帰に向けて、手帳/スケジュール帳で体調管理やメンタル管理をする方法を紹介します。
使えるところがあれば取り入れて、自分を大事にしながら働いてみてください。
- 1.転職・復職・再就職は不安なもの:手帳でメンタルを安定させる
- 2.手帳選びからスタートする
- 3.何を書く??
- 4.いつ書けばいい?
- 5.数字は何を見る?
- 6.ワンポイントアドバイス:復職者が頼れるのは特権
- 7.まとめ
1.転職・復職・再就職は不安なもの:手帳でメンタルを安定させる
今日は、転職・復職・再就職をするときに、なかなかサポートを受けにくい「体調とメンタルの自己管理」を、「手帳を使って楽に行う方法」を紹介します。
環境が変化するとき、
- 安定して働き続けられるかな?
- パフォーマンスが発揮できるかな?
など、気がかりなことは多いです。
職場の周りの人達は何かと気を使ってくれる一方で、上司や同僚がプライベートな領域のことまで踏み込むことは、なかなか難しいです。
重要な、
- 体調のケア
- メンタルのケア
- 部屋や鞄の片づけ(整理整頓)
など、これらは自分でするしかありません。
そこで今日は、体調管理やメンタルコントロールを、手帳を使って実践する方法を紹介します。
2.手帳選びからスタートする
手帳をまだ持っていない方は、ぜひ試しに1冊買ってみてください。秋の9月から12月は、本屋にたくさん手帳が出てくる時期ですので、今の季節が選び時です。
手帳を使う習慣がない人には、まずは「存在感が強くある手帳」がおすすめです。こちらの記事で、具体的な商品を紹介しています。
さて、ここからは具体的な方法の紹介です。
3.何を書く??
(1)すべての基本は睡眠時間
睡眠不足は良い仕事の敵だ。
ジブリ映画『紅の豚』の主人公、ポルコ・ロッソのセリフです。
とてもいいことを言ってくれています。
睡眠時間のセルフチェックを手帳でする場合は、こんな風に書きます。
「23:30,1:00-7:00(6H0M)」
※HはHour(時間)、MはMinutes(分)の略です。
- 布団に入った時間:23時30分(寝られなかった)
- 実際に寝た:深夜1時頃
- 起きた:7時
- 睡眠:6時間0分
慣れれば10秒ほどでササッと書き終わります。
(2)体の調子、心の調子、疲労度
次に書く大事な要素は、「体の調子、心の調子、疲労度」です。
「体の調子」と「心の調子」は、体力(HP)や精神力(MP)のゲージが減っていくイメージです。<10とても良いーー5中間ーー1非常に悪い>
加えて「疲労度」も書き込みます。
<
100今にも倒れそう
70辛すぎる
50明らかに疲れた
30少し疲れている
10疲れていない
0全く疲れていない
>
書き慣れたら、「体・心・疲労度」の順に「6,5,10」などと書くだけなので、ササっと済ませられます。
4.いつ書けばいい?
大事なのが、書くタイミングです。
基本的には1日3回、手帳に記入します。
- 朝、起きて家を出るまでに1回。
- 朝、会社に着いた時に1回
- 夕方、会社を出る前に1回
出勤は意外と体力を使います。そして、出勤時の状態から仕事がスタートします。自分の状態を知れば、きっと良いパフォーマンスも発揮できますよ。
5.数字は何を見る?
もうすこしだけ続きます。
書いただけにせず、振り返りをすることで、効果がグッと高まります。
振り返りをする時は、「体・心・疲労度」の、数値の変化に注目してみてください。
- 出勤前と出勤後で、疲労度が20→30に増加。
- 出勤後と夕方で、疲労度が30(少し疲れている)→70(辛すぎる)に増加。
大きな変化があった場合は、わかりやすい理由があれば書き出します。
- 睡眠時間
- 気温、天気、気圧、花粉、部屋の温度
- 仕事の負荷、集中力の度合い
- 周りの人の言動の影響
- すいすい進んで上手くいった仕事
など、思いついた理由を、自由に書き残します。マイナス要素はできれば対策をして、プラス要素はどんどん続けていきましょう。
また、疲労度が30→20のように下がった時は上手くいった日です。30→30などと、疲労度が変化しなかった場合も上手くいった日なので、自分をほめてあげましょう!余裕があれば、上手くいった理由を手帳に残しておくと、もういちど良い状態を再現したいときに使えます。
6.ワンポイントアドバイス:復職者が頼れるのは特権
周りの様子を見つつ、早めに人に頼りましょう。不調であること自体は悪くはありません。ですが、不調の自覚なしに無理し続けることが一番危険です。
- 朝は大丈夫だと思っていたけれど、しんどくなってきた。
- 他部署からのクレーム依頼で、負荷を感じている。
- 仕事で気がかりなことが増えて混乱してきた、混乱しそうだ。
倒れる前に自分でリカバリーして、助けを求められるのは良いことです。
「自分を大事にしながら働くこと」そして「疲れている自覚があること」はとても大事です!!
7.まとめ
今回は、スケジュール帳を使った体調管理や、メンタル管理のテクニックを紹介しました。使えるものがあれば、転職・再就職・復職に使ってみてください。
再出発する時の不安をうまく受け止めて、自分自身を大事に働いてみてくださいね。
前職のトラウマやフラッシュバックが残っているなら、こちらの記事で考え方や対応法を書いています。合わせて読んでみてください。