このブログでは、「いじめ」をテーマに、心の回復方法や加害者の攻撃的なパーソナリティについて投稿しています。金曜日の投稿を目指しています。
いじめ・DV・ハラスメントには共通の構造があります。知識を仕入れて、あなた自身やあなたの大事な人を、攻撃から守りましょう。知ることが、心を癒やす方法の1つかもしれません。
今日は、攻撃的な人が野放しにされている環境で発生している「いじめの4層構造」をわかりやすく説明します。学校・職場・ママ友グループ・町内会と、人が集まる場所ならどこにでも起こりえるしくみです。
1.いじめの4層構造
4つの役割
いじめの役割を理解するために、「いじめの4層構造」を知ってみましょう。次の4つの役割に登場人物を分けられます。
- 加害者:最初に「誰かをいじめたい」という欲望を持っている人。被害者になる人を決めたり、周囲の人とコミュニケーションをとって加害者に引き入れて、いじめを始めます。
- 観衆:加害者がいじめる姿をはやし立てたり、面白がって見ている人たち。
- 被害者:加害者にいじめられる人。
- 傍観者:見て見ぬふりをする人たち。
役割は入れ替わる
上の4つの役割は入れ替わります。加害者が被害者に変わり、被害者が傍観者に変わることもあります。それぞれの人に起きている心理は、こちらの記事で先に解説をしています。
2.統計ではどんなことがわかる?
2020年に発表されたいじめの統計について、こちらの記事で詳しく解説をしています。
新型コロナウイルスが流行する前の統計です。オンライン授業が始まる前の統計ですので、「対面授業に戻ると、こんないじめが起こるかも」とイメージすることができます。
内容は、全国の82.6%の学校でいじめが起きていることや、本人ではないクラスメイトの訴えによっていじめが発見されるのは、中学校ではわずか5.3%など、あなたが肌感覚で感じていた、いじめの実態が数字でわかります。また、誰かに相談をすれば80%以上のいじめが解決するという、「相談の効果」も分かっています。
3.まとめ
今日は、いじめの関係性を示す「いじめの4層構造」を紹介しました。過去記事では、加害者に特徴的なパーソナリティや、いじめの統計から分かることを解説しています。読んでいただければ、回復・予防のヒントや、加害者を見分ける方法がわかってきます。
いじめの知識を仕入れると、加害者を遠ざける力がつきます。
あなたやあなたの大事な人には、回復する権利があります。