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【月曜日のエッセイ】第11回 加害者の攻撃性に「パーソナリティ」と名前をつけよう。心を癒やすために他人をいじめる心理。

月曜日に投稿しているエッセイです。ジャンルフリーで最近の気になるトピックをテーマにしています。

月曜日のエッセイ第11回,サムネイル,いじめの加害者・被害者・傍観者の心理.加害者のパーソナリティ

 

イジメやパワハラは悪いこと?」と聞かれれば「その通り」と誰でも答える。いじめパワハラ殺人事件がニュースで流れるたびに、何度もくり返してその答え合わせをしてきた。けれども加害者は減らない。人が死なないとニュースにさえならない。いじめもパワハラも「バレなければセーフ」で、悔しいけれどこれは事実だ。

 

イジメやパワハラを悪いと言うだけでは、加害が減らないことに、みんながうすうす気が付き始めた。良い悪いのジャッジから一歩先へ進んで加害の本質にたどり着くには、「パーソナリティ障害」という疾患を知ることが大きなヒントになる。

 

パーソナリティ障害」を知れば人を見る目が育つ。そして、誰かを攻撃したくてウズウズしている加害者を見抜くことができる。この事前知識を活かして、転職や副業などで新しい人間関係をつくる時に、今までよりも注意して人を観察してみよう。仕事相手だけでなく、家族やクラスメイト、ママ友グループや後輩先輩上司など、良い人のフリをして集団に紛れ込んでいる有毒な人がいないかをチェックしよう。

 

 

1.なぜ、パーソナリティ障害を知る必要があるのか?

最初に、パーソナリティ障害の人すべてが悪者だとは思わないで欲しい。控えめに生活をして苦しんでいる人もいれば、自分のパーソナリティと向き合って改善の努力している人もいるし、社会に適応したパーソナリティ・スタイルを作り上げて上手くハマっている人もいる。病名を悪いレッテルとして使わずに、中身を丁寧に見て欲しい。

 

今日は、人を攻撃したくてウズウズ・ムラムラする欲望を抑えきれない人達の存在を知ってほしい。いじめやハラスメントの加害者に当てはまる攻撃的なパーソナリティタイプであり、これを知ることで、あなたやあなたの大事な人の心身の健康を守ることができる。

 

日本で長く研究されてきた「いじめの理論」をシンプルに解説しながら、加害者や傍観者だけでなく、被害を受けている被害者でさえ「いじめやパワハラを無くしたくない、耐えたい」と思い込んでしまうメカニズムを解説したい。そして、そう信じるように仕向ける加害者の内側にある支配欲に目を向けて欲しい。

 

もしもあなた自身や、身近な大事な人が次の気質をもっているなら、パーソナリティ障害の知識は、きっとあなた達を不必要な消耗から守ってくれる。

  • まともで規範意識があり
  • あまり波風を立てたくなく
  • 相手を喜ばせたい気持ちが強く
  • 頼まれたら断れない性格で
  • 耐え忍ぶことで将来良いことがあると信じている

こうした社会一般的には良いとされる気質は、攻撃的で支配的なパーソナリティの持ち主にとっては「つけこみやすいカモだった!という自覚をもつことが、心穏やかな生活を送るための一歩になるはずだ。

 

 

2.いじめやパワハラで心が癒され、成長を感じている人たち

いじめやパワハラの加害者は、「これは必要悪で、まっとうな行動だ」とゆがんだ正義感をもっていることが多い。そこには「弱肉強食の強さ信仰」とも言える支配的な人間関係の場が作られている。

 

いじめには「加害者・被害者・傍観者(観衆)」の役割があることが分かっている。そして、それぞれに「強さ」を競い合っているという考え方がある。

 

分かりやすいセリフを付けて解説すると、次のようになる。

 

 

被害者のままでいたい被害者

被害者「確かに自分はいじめられているかもしれないけれど、耐え忍ぶ強さを示せる。耐えている限りは負けていない。むしろ、このいじめは強さを周りのみんなにアピールするチャンスだ。助けを求めるのは弱さを認めることだ。誰の手も借りず、強さを示すために耐え続けたい!

いじめの構造,加害者と被害者の強さの競い合い

「強さ」を競い合う姿は、対等に見える

いじめやパワハラを耐えきった被害者には、「攻撃する/耐える」というゆがんだ関係性の図式がトラウマ体験として頭の中に刻み込まれる。そしてその図式を使って、被害者が次の加害者に成長するという悲劇のストーリーも説明できる。

 

組織の中で、パワハラやいびりの連鎖が起こっている様子をイメージして欲しい。元・被害者は弱く無力でみじめで、耐える強さをアピールすることしかできず、逃げられない環境の中で劣等感と恥を植え付けられて傷ついた。被害者にとってはその環境が人生のすべてだった。

 

壊れそうな心を救う唯一の方法は、理不尽な仕打ちに耐え続けて組織に残り続けて、いじめやパワハラをコントロールできる強い加害者へと成長することだった。

 

 

加害者たちは、傷ついた心を癒やしている

加害者「わたしは無力でみじめだった。でも今は違う。私は人をいじめられるぐらい強くなった。人をいじめれば、こんなにも昔の心の傷が癒やされ満たされる。ああ……ようやくみじめでなくなった……。いじめられっ子に感謝している。いじめられてくれて、ありがとう!」

いじめの構造,被害者が加害者になる時

「耐えた」被害者が、「攻撃する」加害者に変わる

加害者にまで成長(?)した元被害者は、刻み込まれた「攻撃する/耐える」というトラウマ体験の図式を、今度はいじめる側になって再現しようとする。そこには過去の弱さの切り捨てと、強さへの執着がある。

 

被害を打ち明けて相談できた人は、この図式から抜け出すことができる。

 

いじめやパワハラの加害がなかなか減らないのは、加害者の攻撃性の元になった被害体験のケアがとても難しいからだ。特に、攻撃的なパーソナリティを持つ人の治療は、心理のプロでも難しい部類に入ると言われている。

 

キレ続ける人や、嫌がらせを続ける人の根本にある被害感情を、一般人の私たちがなんとかすることなんてとても無理だ。強さへの欲望を手放さない加害者は、力でねじ伏せる弱い相手を探し続ける。これは、後の「攻撃的なパーソナリティを持つ人からは、一般人は全力で離れよう!」という話につながる。

 

 

傍観者(観衆)は成長を感じて満足している

傍観者(観衆)「いじめられている人を見ると、どこかホッとする。あの人よりはうまく立ち回れているし、あの人がいじめられているうちは安全だ。わたしは、昔は無力でみじめな時もあったけれど今は違う。私は強く成長できてる……いじめられてくれる人のおかげで、わたしは成長を感じられる」

いじめの構造,傍観者と観衆の心理

傍観者になることで、成長を感じられる



傍観者にとって、「加害者・被害者・傍観者(観衆)」から成るいじめの関係は、心を癒やす装置としてはたらいている。「上手く立ち回れていること」自体が、この上なく満足感を与えてくれる。

 

いじめの被害の大きさは、傍観者(観衆)が加害者と被害者のどちらに付くかで変わる。加害者はそのことを肌感覚で察知しているから、傍観者(観衆)を自分の勢力に引き入れるために、色々な方法を使う。

 

加害者のパーソナリティに話を戻すと、こうした自分の勢力への引き込みも、攻撃的なパーソナリティをもつ人の特徴だ。暴言暴力嫌がらせを使ったり、証拠に残りにくい小さな嘘を平気でついたりして、ターゲットの印象が悪くなるように行動する。加害者の話を素直に信じて操られた人たちは、強い力を持った「名前を出してはいけない加害者」に従い、弱い立場にいるふつうの人を複数人で叩く。

 

 

3.加害者をパーソナリティのフィルターで観察しよう

いじめパワハラ殺人事件は、攻撃的なパーソナリティを持ち、湧きあがるムラムラとした欲望を抑えきれない加害者の「誰かを攻撃したい、支配したい、思い通りに人を操りたい」という欲望から始まっている。つまり、相手はだれでもいい。

 

誰かをイジメたい人がいるから、イジメが起こる。

暴言暴力で相手を支配したい人がいるから、パワハラやセクハラが起こる。

陰湿に死なない程度に嫌がらせをするのが楽しいから、モラハラ(=モラルハラスメント)が起こる。

 

今こそ、加害者に共通してみられる攻撃性に、「パーソナリティ」という名前を付けて注目しよう。

 

いじめやハラスメントの加害者が、のらりくらりと逃げてきたのは「DV・毒親・フレネミー・いじめ・ハラスメント」など、関係性によって加害者の呼び方がいろいろと変わってしまい、加害者を追いきれなかったからだ。被害者が逃げるか死ぬかで関係性が解消されてしまった後には、加害者をどう呼べば良いか分からなかったからだ。

 

被害者が亡くなっても、

加害者は消えていない。

攻撃欲と支配欲は消えていない。

 

私が注意を呼びかけたい理由はここにある。過剰に攻撃的なパーソナリティをもつ人達は移動していて、関係性を変えてどこにでも現れる可能性がある。家族、親せき、夫婦や親子、部活の先輩後輩、クラスメイト、近所のおじさんおばさん、会社の同僚上司、ママ友グループと、どの場所でも、まともな良い人間のフリをして、バレなければセーフと考えて、相手が死なない程度のギリギリを攻める行動を楽しんでいる人がいる。

 

有毒な人が世界に存在していることをちゃんと認めて、その特徴を知れば、密な関係になるのを避けられる。むしろ徹底的に避けて健康な生活を送ることができる。

 

 

4.注意!!善良に生きているだけでは攻撃を防げない

攻撃的なパーソナリティの人を早い段階で見抜いたら、絶対に勝負を挑まずに、先手を打って離れることが必要だ。そのためにパーソナリティ障害の知識は役に立つ。このブログで、ここまでハッキリと病名を出して注意を促すのは珍しいが、本当に過剰なくらいに注意しないと、あなた自身や、あなたの大事な人の心身の健康を守ることはできない、と気づいて欲しいからだ。

 

善良でまともに生きていればターゲットにされない」と考えるのも残念ながら間違いで、誰もが攻撃的なパーソナリティを持つ加害者のターゲットになりえる。加害者の欲望はじわじわと集団に伝染していじめの構造を作り出す。「一方的な嫌がらせ」は「仲が悪い」とマイルドに言い換えられ、悪い噂や小さな嘘を広める戦略は「社内政治」と容認される。

  • ふつうの人を悪人に仕立て上げることが楽しい。
  • 健康な人を精神疾患に追い込むことが楽しい。
  • 悪い噂を広めることがこの上なく楽しい。
  • 人同士の対立が、なによりの娯楽

 

攻撃的なパーソナリティの特徴を知れば知るほど、絶対に関わっていはいけない人間が身近にいるとハッキリと分かる。最近では副業や再就職をする人が増えているから、加害者に出会う確率は格段に高まっている。ついうっかり、攻撃的なパーソナリティの人たちとお近づきになってしまうことは全力で避けないといけない。恐怖や威圧やうわさ話で人の心理を操作したくてウズウズしている加害者が隠れている集団に早めに気づいて、離れて、健康を守らないといけない。

 

早めに見抜いて距離をとったり、さっさと集団を抜け出すことは、誰にでも習得できる技術だ。もう一度言う。加害者から距離をとってさっさと離れることは、誰にでも習得できる技術だ。転職や副業をする人だけでなく、転勤や配置換えがある可能性がある人はみんな、本当にみんな、今からでも、何歳からでも遅くないから、パーソナリティのタイプを知って、「人を攻撃したくてウズウズしている人」を早めに見抜くセンスを磨こう。

 

加害者のパーソナリティを知ってみよう。