学びキャッチアップ

(1)専門職スキルで再就職&転職 (2)投資とトレードを本から学ぶ (3)大人のいじめの対処法 (4)オーディオドラマ&日本の古典の魅力を紹介

大人のいじめ・職場の嫌がらせは、解雇規制緩和で増えると考える理由  ~社内教育は静かに滅びる~

このブログでは、内向的で繊細な感性を持つ人が、趣味を気楽に楽しめる土台になるキャリアを創るための考え方を発信しています。

解雇規制緩和,大人のいじめと職場の嫌がらせ,内向的で繊細な人の転職キャリア

今回のテーマは

  • 大人のいじめ・職場の嫌がらせは解雇規制緩和で増える?
  • 大人のいじめ・嫌がらせが社内教育の最小化に姿を変えるとき、内向的な人がとるべき戦略は何か?

です。

 

数回に分けてわたしの考えを解説します。

  1. 大人のいじめ&嫌がらせが「ある」という現実
  2. 大人のいじめ&嫌がらせの特徴と背景
  3. 社内教育は静かに縮小していく ~仕事を教えない生き残り戦略~
  4. 内向的な人のキャリア戦略

 

 

1.大転職時代はいじめ・嫌がらせ社員と出会う可能性が高まる

私たちに、

  • 上司を選ぶ権力はありますか?
  • 同僚を選ぶ権力はありますか?
  • 部下を選ぶ権力はありますか?

多くの人にはその力は「ない」です。

 

自分の意志や判断力と関係なく、ある日突然役員が選んだ人が職場にやってきます。それは社長の愛人かもしれませんし、社長が飲み屋で知り合った人かもしれません。ちょっと嫌味な言い方をされたり、巧妙に雑務を押し付けてくる人に私たちが苦しんだとしても、会社と個人の間で結ばれた契約をいち社員が解消することはできません。私たちが唯一職場の人を選べるのは社長くらいです。

 

2024年9月の時点では、解雇規制緩和という人が会社を辞めて他に移りやすくする制度が検討されています。多くの人が転職をするようになると、加害的で・いじめや嫌がらせが好きな人間と出会う確率は確実に高まります。

 

内向的で感性が繊細で物静かな人にとって重要なことは、加害的な人と毎日同じ職場で関わり続けることを強制されたときに、

  • 「交渉する」スキルを持っているか?
  • 「耐えて消耗する・休職・退職」の選択肢を選んでしまいそうか?

を常に考えることです。

 

 

2.なぜ休職するまで加害者と関わり続けてしまうのか?

自己分析の結果が「真面目で、協調性があって、ルールを守り、人に尽くすことが好き」な人は危ないと考えています。昔の私です。

  • 決められたこと以外のことを判断した経験が少なく、
  • 挑戦や発案をしたことがなく、
  • 攻撃的な言動をする人にも気を遣ってニコニコする。

アサーティブな関わりができないことや、挑戦して決断した経験が浅いことに対して「私は優しい。協調性がある。自己犠牲精神が貴い」とラベリングするのは誤った価値付けです。NPD(自己愛性パーソナリティ)の絶好のカモです。

 

加害的な人間とべったりと関わり続けると確実に消耗します。

  • 原因から離れれば症状が回復するのが「適応障害」
  • 深刻な状態が進むと「うつ病」
  • その中間が「うつ状態」

です。

 

加害をする方は悪いですが、動こうとせずに加害を受け続ける立場に数か月・数年と居続けるのも甘いです。ただしこれは「悪意のリアリティを意識して動く機会がなかっただけ」なので後からいくらでも身に付けられる回避能力です。

 

「みんな違ってみんないい」と言った金子みすずは自殺しました。学校でも会社組織でも「いじめられているからいじめていい」と現状追認をする人はとても多いです。

 

私の周りには自殺した社員はいませんでしたが、誰よりも多く仕事を担当してヘルプを出さずに深夜残業をしていた人はメンタル不調で休職しました。怒られ役を背負わされた作業員は他人の失敗を押し付けられていました。

実際には、メンタル不調になっても人生の終わりではなくて、支援を受けて復活をする機会はいくらでもあります。この記事の「行政区分上の弱者(弱者であることはプライバシー保護から公開されない)」を目指す道もあると知識をもっておくことは、仕事ができる人を目指すことと同じくらい大事なことだと考えています。

 

攻撃的な言動をする人を「根はいい人」と建前で口にするのは処世術の1つですが、その人から被害を受けた時でさえも本気でそう思い込もうと無理をしているなら、

  • 脇が甘い
  • 自分のメンタルタフネスの想定が甘い
  • 悪意のある人間と取り巻きに期待をしすぎ
  • 行動力が無い

です。

 

 

3.大人のいじめは「ある」。変えられるのは自分

大人のいじめと職場の嫌がらせは「ある」」。

 

そこから始めましょう。

 

自殺をすることで憎い相手・会社・社会を変えたいと思っている状態は、たぶんメンタルの消耗に気づけないほど疲れているので「休む」一択です。心療内科の予約をいれてください。

 

自殺をしても相手の感性や業務の流れは変わらないでしょう。まあ、加害者はランチを食べた後にあくびくらいはするかもしれません。加害者に多くを求めるのは期待しすぎです。

 

業務のしくみや他人の感性を変えることは難しいですが、自分の行動は変えることができます。大転職時代に備えて内向的で静かな人が考えておくべきことは、社内でいじめや嫌がらせをすることで加害者はどういうメリットを受けられるのかを知識として整理しておくことだと考えています。

 

この知識は、解雇規制緩和が起こるにせよ起こらないにせよ、転職を前提にしたキャリアづくりには必須の知識です。

 

冷静に考えて、19歳や23歳や25歳の新入社員を40代50代の社員がいじめたり、集団で見ているたけで止めないのは異常です。その異常な人間関係を作りだす仕組みがあるはずです。

 

実は、正社員がいじめや嫌がらせをすることにはメリットがあり、それは……(次の記事にうつります)