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【FMシアター】『琥珀のひと』石橋蓮司主演、青葉市子音楽(オーディオドラマ感想)

オーディオドラマは、役者が演じる声に合わせて、臨場感のある音楽や効果音を加えて創られたドラマ作品です。

 

このサイトでは、おすすめのオーディオドラマ作品の紹介記事を投稿しています。

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1.あらすじ

3月の雪が溶け落ちる季節。栃木県、日光の山奥でメープルシロップ作りをしている老人の元へ、東京から20代の大学生がやってくる。薪木に火を付けて、レコードを掛けて、コーヒーを淹れる。自然の中で、老人は戦争の体験、東日本大震災後の放射能で一変した暮らし、人生で出会ってきた人達の思い出を語りはじめる。

 

 

2.石橋蓮司さんの語り

主演の石橋蓮司さんの語りは、風格があって重みがあります。

 

戦争の話も、放射能で山菜を食べられなくなった話も、噛みしめるように話して、まるで目の前で語りかけられているような感覚になります。

 

 

 

3.感想&考えたこと

作品にして残すから思い出せる

2011年に起きた東日本大震災と原発事故からは、もう10年以上が経ちました。忘れ去られそうな出来事を作品に残す事は、思い出すとっかかりを作ることなのだと思います。

 

作品を聴くことで、2022年の今も放射能の影響で山菜から放射能が検出され、気軽に料理に使うことができないという現実を意識させられました。

 山菜のセシウム汚染は今(東京新聞)(https://genpatsu.tokyo-np.co.jp/page/detail/1850)

 

一つの作品からどんどん世界が広がるのは楽しい

一つの作品から、他の作品へとどんどん世界がつながり、広がっていくことも楽しいです。

 

作中で流れたジャズは、Ella Fitzgeraldの『Solitude』です。探してみるとAmazonミュージックにありましたので、登録をすれば他の曲も聴くことができます。

 

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私も登録していて、アルバムの中では『Soitude』は19番にあります。私は17番の『Do Nothin' Till You Hear From Me』や18番の『Just A-Sittin’ and A'rockin』も好きです。(※アルバム名は『Sings the lrving Berlin & Duke Ellington Song Books Vol.1』)

 

 

作中に出てきた実際にある本は、ハンナ・アレントが書いた『全体主義の起源』です。とても難しい1冊なので、読むためにはまず最初は簡単な本から読むのが一番ですね。

 

 

 

 

4.青葉市子さんの音楽、『こちらあみ子』の音楽も担当

この作品の演奏を担当したのは、青葉市子(Aoba Ichiko)さん。1990年生まれで、ギターを使った弾き語りが特長のアーティストです。

 

いきのこり●ぼくら』や『機械仕掛乃宇宙(山田庵美さんカバー)』の曲は、1曲が一つの物語を聴いているような世界観です。※公式の動画なので、ぜひ聴いてみてください。


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Amazonミュージックに登録すれば、広告なしでリピート再生(=ループ再生)ができます。上の2曲はアルバム『0』に入っています。

 

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青葉市子さんの別のアルバム『アダンの風』は、音の遊び心を感じられます。

 

さらに、2022年7月公開の映画『こちらあみ子』の音楽も担当されています。

 


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原作は今井夏子さん。主演の大沢一菜(Oosawa Kana)さんをはじめ、井上新(Iura Arata)さんと小野真千子(Ono Machiko)さんが出演しています。

 

青葉市子さんの活動は今後も注目です。FMシアター『琥珀のひと』の作中では、ギターの演奏がメインで、エンディングにハミングが流れました。とても作品の雰囲気に合った音楽でした。

 

 

 

5.作中のごはん

個人的に好きだったのはコーヒーを淹れるシーンで、音を聴いていると飲みたくなってきます。

 

物語では、コーヒーに甘いメープルシロップを入れるシーンがあります。

煮詰まる前にしか飲めない味だ。砂糖を入れなくても不思議と甘い。

甘い味は、心をほっとさせてくれますね。パンケーキにフレンチトースト、冷たく溶けるフラッペ、小麦が香るワッフルやマフィンなど。

 

音の演出も、オーディオドラマだからこそできる演出で、焚火のパチパチはぜる音や、コーヒーを注ぐ音、レコードの音楽と、まるでキャンプをしているようで、自然の中にいるような感覚を味わえる作品でした。

 

 

6.出演者、制作スタッフ

<作>

新井まさみ(Arai Masami)

 

<音楽>

青葉市子(Aoba Ichiko)

 

<出演者>

石橋蓮司(Ishibashi Renji)

志田彩良(Shida Sara)

斉藤暁(Saito Satoru)

吉野由志子(Yoshino Yoshiko)

山本道子(Yamamoto Michiko)

名越志保(Nagoshi Shiho)

池田倫太郎(Ikeda Rintaro)

近藤のどか(Kondo Nodoka)

今野斗葵(Konno Toa)

 

<制作スタッフ>

制作統括:高山英男(Takayama Hideo)

技術:品川明加(Shinagawa Asuka)

音響効果:坂本愛(Sakamoto Ai)

演出:内藤朝樹(Nito Asaki)

放送局:宇都宮放送局