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【投資本】No.021-1 10代20代30代の副収入&節約本。投資初心者にも分かりやすい『すみません、金利ってなんですか?』

このサイトでは、投資本&トレード本紹介、投資の勉強法、売買ルールの作り方を扱っています。

サムネイル,投資本,すみません金利ってなんですか,10代20代30代向け

今日は、実態をつかみにくい「金利」について、分かりやすく知ることができる本を紹介します。10代の学生にも、20代30代の方にもピッタリの内容です。

 

関連する本もどんどん紹介するので、気になった本があれば是非読んでみてください!

 

 

1.お金の価値観を自分で創り上げる時代:金利の妥当性を判断する

闇金ウシジマくん』という漫画には、「トイチ(10日で1割増加)」や「トーゴ(10日で5割増加)」の、明らかにぼったくりの金利が出てきます。

 

では、次の金利はどうでしょう?

  • 業者A「借金は年間18%の利子付きで返してください」
  • 業者B「お金を預けてくれたら、年間0.001%の利子を付けて返しますよ」

どちらも、実際にはよくある金利です。

 

その高い低いを判断するためには、まずは知識が必要です。

今日紹介するこの本は、元国税官の人が書いた1冊です。本文中から、役に立つ4つのポイントを紹介していきます。

 

 

2.読むメリット4選

2-1 得する借り入れ方法を選べる

この本の事例には、コロナ下でタイムリーな事例が紹介されていました。要約すると、

  1. コロナショックで景況感が悪くなり、金利が下がる。
  2. 住宅ローン等の借金をしていた人が、残りのローン(借金)を、金利が低い借金に借り換える。

という流れです。借金の金利は低い方が返済は楽になるので、事前に知識があれば、得する借り入れ方法を選べるのです。ここだけでも読む価値があります!

 

さらに、

  • 単利と複利。
  • 固定金利と変動金利。
  • カードローン/キャッシング/リボ払い

などの違いも知ることができます。毎月に分けて支払う、家と車のローン・家電・カメラ・スマホ・楽器・スモールビジネスやスタートアップの分割支払いには、すべて金利が関わります。

 

 

2-2 給与明細の税金がわかる

給与明細に書かれた、社会保険、所得税などの用語を知って、税金に気を遣うようになれば、節約への意識も高まります。

 

こちらも合わせて読むと、知識の吸収効果が倍増しますよ。

 

 

 

2-3 経理や小規模営業所では必須のポータブルスキルが身に付く

小規模営業所の経理や営業で、誰も教えてくれない「当たり前」が知れるところもメリットです。

  • 振り込み&預け入れの違い。
  • A銀行のキャッシュカードは、B銀行のATMで使える?
  • 平日と休日では、お金を引き出す手数料が違うこと。

 

これは私の考えですが、銀行ATM郵便局宅配便を使いこなすスキルは、確実にポータブルスキル(=会社を辞めても残り続けるスキル)です。知っているだけで自信になり、行動スピードも速くなります。

 

スキルの評価の切り口を参考にしたい方には、こちらの本が役に立ちます。

 

 

 

2-4 金利収入に目を向けられる

この本を読んだ後に、「お金を預け入れる場所」を比較して選んでみることもオススメです。3大メガバンク(三菱UFJ、三井住友、みずほ)以外の解説は、とても分かりやすかったです。

  • JAバンク
  • 信託銀行
  • 信用組合
  • 信用金庫
  • 各種ネット銀行(楽天、ソニー、住信SBI、じぶん、など)

特に、ネット銀行の特徴を知っておくと、手数料を節約できると感じました。

 

 

3.FX口座でのドル買いも選択肢に

さて、2022年10月の今この瞬間、注目すべきなのは、「アメリカの金利」と「日本の金利」の差額です。

  • FX口座で、15万円分をドルで持っていれば、1日で12円の金利収入。
  • 銀行口座で、100万円を日本円で持っていれば、1年で10円の金利収入。

 

FXは価格変動があり、誰にでも勧められるものでは無いのですが、お金を置く場所を変えることで収入が増える可能性があるという点は、知っていれば得をするチャンスをつかめます。

 

FXを基礎から覚えたい方がいれば、私が読んできた中では次の2冊が最初に読む本としてはオススメです。

 

 

一方で、NISA口座での長期積立投資も選択肢の一つです。長期積立投資は、始めるのが早ければ早いほど、将来得られるリターンも大きくなることが見込めます。30代の方でも遅くは無いと私は考えています。

 

4.まとめ

千円を節約することは、千円を稼ぐ以上の意義があります。まずは、税金や手数料の知識を仕入れて節約に活かしてみましょう。

 

そして、金利の知識を活かした長期積立投資やFXも、副収入の方法として考えてみてください。

 

お金の知識は積み上げることができます。何歳からでも学べる内容なので、一緒に知識を増やしていきましょう。

 

※投資は元本を保証するものではありません。投資とトレードは、ご自身の責任と判断に基づいて行って頂きますようお願い致します。免責事項のページもお読みください。

 

 

 

【投資本】No.021-2 40代50代60代以上の副収入&節約本。投資初心者にも分かりやすい『すみません、金利ってなんですか?』

このサイトでは、投資本&トレード本紹介、投資の勉強法、売買ルールの作り方を扱っています。

サムネイル,投資本,すみません金利ってなんですか,40代50代60代以上向け

今日は、複雑な「金利」について、分かりやすく解説してくれる本を1冊紹介します。

 

関連する本もどんどん紹介するので、気になった本があれば是非読んでみてください!

 

 

1.高校生が投資信託を学ぶ時代になりました

2022年4月から、なんと、高校生が投資信託の授業を学校で習うようになりました。

 

政府も「貯蓄から投資へ」とスローガンを掲げている時代です。

 

今までは貯金が安全だと聞いていたのに、いきなり投資と言われても何から始めればいいのか迷ってしまします。youtubeや本屋で、誰からも教わったことが無い投資情報を手探りで集めている方が多いのではないでしょうか。

 

当サイトでは、「紙の本なら、出版社や編集者を通している分だけ、ある程度は信頼できる」という考えにのもと、本紹介を中心に投資記事を作成しています。

 

何事も、1つずつの積み重ねが成果につながります。最近毎日のように話題になっている「日本とアメリカの金利差」のニュースを、節約や投資に活かすためには、まずは知識を仕入れることが必要です。

 

今日紹介するこの本は、元国税専門官の人が書いた1冊です。本文中から、役に立つ3つのポイントを案内していきます。

 

 

 

2.読書のメリット3選

2-1 得する借り入れ方法を選べる

この本の事例には、コロナ下でタイムリーな事例が紹介されていました。要約すると、

  1. コロナショックで景況感が悪くなり、金利が下がる。
  2. 住宅ローン等の借金をしていた人が、残りのローン(借金)を、金利が低い借金に借り換える。

という流れです。借金の金利は低い方が返済は楽になるので、持っている知識を活用すれば、得する借入方法を選べるという実例が載っていました。ここだけでも読む価値があります!

 

毎月に分けて支払う、家や車のローン・家電・カメラ・スマホ・楽器の支払い、保険に至るまで、すべて金利が関わります。

 

 

2-2 PayPayや楽天ペイがグッと身近になる

PayPay(ペイペイ)や楽天ペイは、「名前は聞いているけれど、現金支払いの方が安心だ」と感じる方もいらっしゃると思います。

 

確かに、最初はスマートフォンで設定をする手間はかかるのですが、たまにとてもお得な20%還元キャンペーンをしている時があります。(たとえば、PayPayは代わる代わる特定の自治体で20%還元を行っています。)

 

最初は怪しんでいたPayPayや、その他の「何とかペイ」は、使い慣れれば意外と簡単なのかもしれません。この本にも、スマホ決済(キャッシュレス決済)の分かりやすい説明ページがあるので、試しに読んでみると、お得な世界が広がっているかもしれません。

 

新しく試しにPaypayなどを使ってみたい方は、こちらの本がとても参考になります。

 
アマゾンの電子書籍は、割引になっている本が多くあります。これも一つの本代の節約術です。電子書籍の読書に特化している機器があると、文字も大きく読みやすいです。

 

 

 

2-3 手数料を節約できる

この本を読んだ後に、「お金を預け入れる場所」を比較して選んでみることもオススメです。

 

ネット証券はあまり馴染みが無いかもしれませんが、引き出しや預け入れの手数料を安くできるかもしれません。

  • 楽天銀行
  • ソニー銀行
  • 住信SBIネット銀行
  • じぶん銀行

など、大まかな特徴を知っておくと次のメリットがあります。

  • 手数料を節約できる
  • メガバンクよりも、有利な金利を受け取れる

節約の情報は多く集めて損はありませんので、一読してみることをオススメしています。

 

 

3.FX口座でのドル買いも選択肢に

さて、2022年10月の今この瞬間、「アメリカと日本の金利差」は世界中の投資家やトレーダーが注目しているトピックです。

  • FX口座で、300万円分をドルで持っていれば、1日で240円の金利収入。
  • 銀行口座で、300万円を日本円で持っていれば、1年で30円の金利収入。

と、このように大きな収入差が発生しています。

 

FXはギャンブルでは無いのですが、投機とも言われるように価格変動があるので、誰にでも勧められる訳ではありません。ですが、お金を置く場所を変えることで副収入が増える可能性があるという点は、知っていれば得をするチャンスが多くなります。

 

FXを基礎から覚えたいという方は、私が読んできた中では次の2冊が最初に読む本としては、とても分かりやすくオススメです。FXの価格変動のリスクや、小額からFXを始める方法を、丁寧にしっかりと解説してくれる本です。

 

 

一方で、NISA(ニーサ)口座を開設して、積立投資を始めることも選択肢の一つです。若いうちから早く始める方が良いと言われる積立投資ですが、40代以上からなら、より変動リスクを抑えて投資をする方法も選択できます。

 

 

4.まとめ

元国税専門官の著者が、分かりやすく金利を解説してくれる本を案内しました。

 

本に書かれている税金や手数料の知識を参考に節約をして、本当に満足できる品物やサービスを手に入れてみてください。そして、金利の知識を活かした積立投資やFXトレードも、副収入の方法として考えてみてください。

 

お金の知識は積み上げることができます。何歳からでも学べる内容なので、一緒に知識を増やしていきましょう。

 

※投資は元本を保証するものではありません。投資とトレードは、ご自身の責任と判断に基づいて行って頂きますようお願い致します。免責事項のページもお読みください。

 

 

 

【投資本】No.018-04 波動論の基本(投資初心者おすすめ本)『一目均衡表ベーシックマスターブック』解説・書評感想レビュー(4)

このサイトでは、毎週木曜日と日曜日に、投資・トレードの記事投稿を目指しています。投資本の紹介と考察、トレードの勉強法、売買ルールの作り方を扱っています。

サムネイル,投資本,18-4,一目均衡表ベーシックマスターブック,波動論の解説

今日は一目均衡表の3大理論のひとつである「波動論」の解説をします。

 

こちらの本を参考にしていますので、詳しく知りたい方はぜひ読んでみてください。過去のチャートの実例を見ながら考え方の練習ができますよ。

 

 

1.波動論の基本

波動論は、単体ではとてもシンプルに感じられます。チャート上で大きなN波動を探すことがポイントです。

 

基本波動[N波動・V波動・I波動]

一目均衡表の波動論は、チャート上の形に注目します。基本的な型は「I波動・V波動・N波動」です。上昇波動なら、N波動は「上がって・下がって・上がる」の組み合わせとなります。I波動は1本、V波動は2本の足を指します。

一目均衡表,波動論,イメージ図,I波動,V波動,N波動

 

複雑な波動[P波動・Y波動]

高値と安値の幅が狭まっていくものをP波動、広がっていくものをY波動と呼びます。保ち合いは「ウェッジ・フラッグ型・ペナント型・三角持ちあい・レンジ・トライアングル」などとも呼ばれています。

一目均衡表,波動論,イメージ図,P波動

一目均衡表,波動論,イメージ図,Y波動

 

大きな波と小さな波

一目均衡表ではチャートから大きな波を探すことが大事です。その基本形として上昇トレンドの波動(上げの1波2波3波)または下落トレンドの3波動(下げの1波2波3波)があります。

 

今の価格が、大きな1波2波3波のどの位置にあるのか、大きい波か小さい波か、などを想定することが大事です。

一目均衡表,波動論,イメージ図,大小のN波動

価格がボックスを形成した場合、それまでの波の数を数えることによって、まだ波が伸びる可能性がある波なのかどうかの判断ができ、上昇の中の中間保ち合いなのか、あるいは、天井を付ける時の保ち合いなのかの判断ができることになるというわけです。(131ページ)

 

 

2.波動論への疑問

I波・V波を使う理由

N波動ではない足をI波動V波動とすれば、確かに解説する時の「抜け・漏れ」は無くなります。ただ、それは利益を得るためなのか、解説をするためなのか、モヤモヤとしています。

 

個人投資家にとっては、大きなN波動を最優先で探すことが、実践的のように思います。

 

 

レンジを早く知るには?

私は「トレンドか、保ち合いか」を、できるだけ早く知りたいと思っています。

 

波動論では、高値と安値が確定しないと波動は分かりませんが、複数の想定を並べることはできます。

  • トレンド開始
  • トレンド終了
  • レンジ相場の開始
  • レンジ相場の終わり

これらの想定を立てるためには、時間論(足の数)との合わせ技が必須だと考えられます。

 

 

3.考察。単体ならシンプル、複合が難しい

三大理論と基本5線の優先順位

大きなN波動を最初に探すという点はとてもシンプルです。ただし、指標を増やせば増やすほど、どれを優先して重視するか、という課題にぶち当たります。

  • 時間論値幅観測論、波動論
  • 基本5線(基準線・転換線・遅行線・先行スパン1・先行スパン2)

 

私は、今の時点では

  1. 波動論で、トレンドまたはレンジを想定して、
  2. 時間論と値幅観測論で、変化する日や価格を想定する。

の順番が良いかと考えています。3大理論と基本5線の関連や優先順位付けについては、まだ考え中です。

 

 

システムトレードと裁量トレード

テクニカル分析で利益を得る方法は3つあります。

  1. システムトレードの道に進む過去の検証をして、優先順位を決めて固定する。
  2. 裁量トレードをするその場ごとに、データと経験と直感で優先順位を変える。「つまみぐい・いいとこ取り」を目指す。
  3. 理論の解説者やインフルエンサーになり、セミナーと物販をする。

 

個人投資家や個人トレーダーが、上記の1,2で相場そのものから利益を得るためには、「何が分析できるか」に加えて、「テクニカル分析の限界=何が分析できないか」を探る必要がありそうです。疑問点は重なりますが、一つずつ解きほぐして考えていきます。

 

 

波動論をエントリーに使う時

波動論単体では、押し目や戻りがいつまで、どこまで進むかが分かりません。時間論と値幅観測論で、具体的な日付と価格を補う必要がありそうです。

 

私は今のところ、波動論は「エントリーポイントを厳選するための理論」と考えています。

 

というのも、資金分割買い下がり(下の図のバツ印での購入)は、かなり難しいと感じているからです。最初は「大丈夫」と思っていても、含み損が増えていくと、だんだん迷いや揺らぎが出てきてしんどくなった事がありました。

 

買い下がりには、次のような技術やメンタルが要求されると振り返りました。

  • 自分の想定する方向に自信と根拠を持ち続けられる。
  • シナリオの前提が変われば、別のシナリオに柔軟に変更できる。
  • 分割売買する資金量がある。
  • 含み損を本業のパフォーマンスに影響させない工夫ができる。
  • 損切りラインで確実に損切りを実行できる。

 

これらが「まだ十分にできない」と自覚があれば、「エントリーをしない、待つ、様子見をする」という選択をすることができます。

 

一目均衡表,波動論,イメージ図,エントリーのタイミング

とにかく分かりやすい場面が来るまで待ち、押し目確認後のエントリーをすれば、心に余裕を持ってシンプルな売買ができます。そんな売買を目指したいです。

 

この本は、投資初心者の方でも読みやすく、丁寧に分かりやすく書かれています。三世一目山人の細田哲生氏が監修している、正統派のテクニカル解説本ですので、ぜひ一度手にとって読んでみてください。おすすめの1冊です。

 

4.まとめ

今回は、一目均衡表の「波動論」を解説しました。

 

単体ではシンプルですが、他の理論や基本5線と合わせると複雑になると感じています。次の記事では、いま一度基本5線の役割に立ち戻って、3大理論との兼ね合いや優先順位付けを考えます。

 

投資とトレードは上達します!

 

 

 

【投資本】No.018 -03 値幅観測論の計算法、投資初心者から学べる一目均衡表『一目均衡表ベーシックマスターブック』書評感想レビュー(3)

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サムネイル,投資本,18-3,一目均衡表ベーシックマスターブック,値幅観測論の解説

押し目をつけた後の上昇や、戻った後の下落は、いくらの価格まで進むのか?

 

一目均衡表の「値幅観測論」なら、計算式で到達地点を設定できます。

 

今回も、こちらの本を参考にしました。一目均衡表はFXに限らず、指数や個別株にも活用できる手法です。

 

 

※「一目均衡表(R)」は株式会社経済変動総研が商標を登録しています。投資・トレードをする方は、免責事項をお読みください。

 

 

1.一目均衡表の3大理論

一目均衡表には、3つの理論があります。それぞれに分析する対象が違います。

  1. 時間論……期間
  2. 値幅観測論……価格
  3. 波動論……チャート上の線の形

 

前回は時間論を解説しました。そのポイントをもう一度復習しておきます。

  1. 高値安値を設定する
  2. 計算をしてパターンを捉える
  3. 計算をして、複数のシナリオを立てる

複数のシナリオがあるので、分かりやすい場面に絞ったエントリーがオススメです。

 

今日は、3大理論のうち値幅観測論に絞って解説をします。テキストには数値の実例や、過去の日経平均などのチャートが乗っているので、計算のイメージがもっと分かります。ぜひ、本をテキストとして手元に置いて、分析に使ってみてください。

 

 

2.値幅観測論の基本パターン

事前準備

最初に、次のことをします。

  • 高値安値を捉える
  • 上昇トレンドか下落トレンドかを判断する

押しや戻りの幅が大きい:V値

V計算値:押した分だけ倍返し

上昇時に押した値幅の2倍上昇する、下落時には戻った値幅の2倍下落するという考え方です。V字回復、だまし上げなどと呼ばれる場面で現れそうです。

 

押しや戻りの幅が小さい時:E値・N値・NT値

E計算値

「安値から高値の値幅」を、高値に足す。

 

N計算値

「安値から高値の値幅」を、押し目の末端価格に足す。

 

NT計算値:いちばん変動幅が小さい想定

「安値から押し目の末端の値幅」を、押し目の末端価格に足す。

 

計算値は値が大きい順にE>N>NTとなります。

 

4種の計算値を出していれば、反転するかもしれないゾーンを設定することができて、売買判断がしやすくなると考えられます。

 

 

3.応用パターン

仲値計算値

上記4種(V・E・N・NT)のうち、値幅の近い2つを選んで、その半分の値を出します。より細かい価格想定に使います。

 

2Eと3E

想定していたE値を突き抜けた時、とても強いトレンドと認識して、

  • 「安値から高値の値幅」を、高値から2回足す
  • 「安値から高値の値幅」を、高値から3回足す

といった計算で、計算をやり直します。

 

修正値幅

同じ方向のトレンドの波の中で、同じ値幅が現れると考えて到達価格を予測する方法です。

 

背反値

下落トレンド中の波の値幅が、鏡のように、上昇トレンドの中の波の値幅として現れるという考え方です。

 

文章だけではすこしイメージしにくいかもしれません。本では、実際に現れたチャートを使って計算値を確かめることができます。手法を使う根拠や自信を強められるので、ぜひ読んでみてください。

 

 

4.疑問点

値幅観測論で、いくつかの調べたいことが出てきました。まだ答えにはたどり着けていませんが、情報を追っていきたいと思います

 

想定値が多すぎ問題:どの計算式を優先するか

まず、仲値計算値を見ると、基本パターンの4種(V・E・N・NT)のうち2つを選ぶ組み合わせは6通りあります。

 

これに基本パターンの4種、修正値幅や背反値、2E、3Eを追加すると、想定値が増え過ぎるように思います。「分かりやすい時にだけトレードをする」というスタンスから少し外れてきます。

 

また、自分が「こうなって欲しい」という価格を優先してしまう可能性もあります。シンプルに活用するには、主観が入ることを前提にして、E値で大きな利益を目指す、NT値で堅実な利益を目指すなど、状況やリスク許容度によって性格に合う計算値を使い分けるのが良いのかもしれません。

 

 

値幅観測論で比率は使わないのか?

値幅観測論は、同じ「値幅」が繰り返されるという考え方です。比率を使わないのかが気になります。

 

 

押しや戻りは事前に分かる?

値幅観測論の解説では、どこまで押すか、どこまで戻るかは、具体的に説明されていませんでした。反発するポイントは、時間論の日数計算でだいたいの検討をつける必要があるのかもしれません。

 

また、より広い範囲を表示したチャートを表示して、過去の高値と安値を基準に、E計算値で逆算をする方法もあるかもしれません。これは、61.8%・50%・38.2%などを使うフィボナッチ・リトレースメントの考え方に近い気もします。

 

5.まとめ

今回は、値幅観測論を解説しました。

 

この理論単体では、計算式が複数あってシナリオが分かれます。押し目や戻りを想定した逆張りエントリーに使うよりも、利益確定のゾーンを設定したエグジットに活用する理論ではないかと私は考えています。

 

トレードと投資は上達します!

 

 

 

【投資本】No.018 -02 時間論の基本数値と対等数値、投資初心者から学ぶ一目均衡表『一目均衡表ベーシックマスターブック』書評感想レビュー(2)

このサイトでは、毎週木曜日と日曜日に、投資・トレードの記事投稿を目指しています。投資本の紹介と考察、トレードの勉強法、売買ルールの作り方を扱っています。

サムネイル,投資本,18-2,一目均衡表ベーシックマスターブック,時間論の解説

チャート上で波動の押しや戻りの先端が、いつ・いくらになるかを知りたいと思いませんか!?一目均衡表ならその数値と日付を計算によって予測できるかもしれません。

 

今日はこちらの本を参考にしました。一目均衡表はFXに限らず、指数や個別株にも活用できます。

 

 

1.一目均衡表の3大理論

大事なことは、計算をしてパターンサイクルを捉えることです。計算ができれば、日や価格の想定を立てることができます。

 

一目均衡表には、3つの理論があります。

  1. 時間論……期間
  2. 値幅観測論……価格
  3. 波動論……チャート上の線の形

 

今日は、時間論に絞って解説します。

 

 

 

2.時間論のポイント

2-1 高値と安値を見つける

一目均衡表の時間論で大事なことは、チャート上の高値と安値を設定することです。押しや戻りがどこまでなのかを予測することにも役立ちます。時間論では、ローソク足の本数を数えます。

 

2-2 基本数値

基本数値は9と26を元にしたいくつかの数値です。数ある基本数値の中では、「9、17、26」が重要な数とされています。

 

2-3 対等数値

同じ足の数の上昇または下落がくり返される」とイメージしてみてください。基本数値ではない数で現れたパターンを「対等数値」と呼びます。

 

2-4 相場サイクルと隔擬、重擬、変擬

時間論では、ひとつの「高値または安値」から、次の「高値または安値」までの日数が繰り返されると考えます。

 

例えば、過去の安値から高値までが9日間上昇したとすれば、押し目の安値から9日間は上昇が続くという考え方です。

 

そして、本格的に一目均衡表を使おうとするなら、次の用語を知っておく必要があります。

  • 隔擬(かくぎ)……基本数値の間に対等数値が入るもの。(例)基本数値→対等数値→基本数値となる形
  • 重擬(じゅうぎ)……「基本数値の期間」の押しや戻りから、「同じ日数の基本数値の期間」が始まる形(※重複している期間がある)

隔擬と重擬をまとめて変擬(へんぎ)と呼びます。

 

 

私は一目均衡表の理論を学ぶときに、『一目均衡表ベーシックマスターブック』を使いました。youtube動画ではスルッと流れ去っていた計算過程を、本を読みながら自分でも確かめることで、理解が進みました。知ればチャートの見え方が変わりますよ!ぜひ本を合わせて一緒に読んでみてください。

 

 

 

3.「ひと目」で分わるはウソ!?雲の解説は過去の追認

3-1 シナリオは必ず複数ある

一目均衡表での想定には、様々な要素が影響します。

  1. 高値と安値をどこに置くか。
  2. 「高値高値、高値と安値、安値と高値、安値安値」の4種類のどれを当てはめるか。
  3. 基本数値(9,17,26………)をとことん探すか、対等数値と見るか。

 

以上から、一目均衡表は「ひと目」で1つの想定パターンに絞り込めるテクニカル指標だ、と考えるのは誤りです。必ず地道な計算が必要です。本来の一目均衡表は、複数のシナリオを立てることを前提にしたテクニカル指標です。

 

(私はyoutubeの耳学問で、雲や遅行線を使った市況解説ばかり聞いていたので本質を間違えていました。地道な分析の方が大事だと分かった時はすこしショックでした。この失敗体験は、私が本を勧めている理由です。)

 

 

3-2 本物の解説者の特徴

基本の五線の解説までは、内容はほとんど同じなので、馴染みのあるツールで情報を集めれば良さそうです。最も違いが出るのは、シナリオの想定です。

 

一目均衡表の解説のうち、話を聞く価値が高い人は、

  • 複数のシナリオ想定
  • 日数計算、値幅計算、波動の認識

をしている人物ではないでしょうか?現状は、細田哲生氏(三世、一目山人)くらいだと思います。

 

複数のシナリオを作って未来を予測するのが「時間論・値幅観測論・波動論」であり、予測が違っていた場合は、過去に立ち戻って計算し直すのが本来のやり方だと思います。

 

 

 

3-3 信じる人が多い方に値段が動く

さきほど、本来のやり方、と書きましたが、実際には、計算をしなくても、抵抗帯が支持抵抗になることや、抵抗帯のねじれで大きな値動きが起こることも事実です。理由はよく分からなくても、私たちはそれを経験で知っています。それはアノマリーと呼ばれます。信じる人が多ければそのように動くのが相場です。

 

私は関心があるので一目均衡表を学んでいますが、利益を得ることを第一の目標にしているので、「どこまで突き詰めて調べるか」と「一般的に何が多く信じられているか」のバランスはとりたいです。また、一目均衡表をメインのテクニカル指標として使うなら、複数の分析で同じ方向を示すなど、シンプルで根拠の強いシナリオを見つけられた時にだけエントリーをすれば良いと私は考えます。

 

 

4.複数のシナリオに対して私たちができること

私たちにできることは、資金分割して購入することだと考えています。

 

値動きはコントロールできなくても、リスクにさらす資金量は、訓練しだいでコントロールすることができます。どのテクニカルも、「数あるシナリオの中から選択する」という根幹は変わらないように思います。

 

また、この複数のシナリオ」の考え方については、草食系投資家LoKさんの『ズボラ株投資』が私には読んでいてしっくりきました。シナリオを立てる実践練習ができる本です。過去記事にも書いているので参考にしてみてください。

 

 

 

5.まとめ

一目均衡表の3大理論のうち、時間論のポイントを解説しました。地道にチャートを調べることで、将来の価格の変化のシナリオを立てることができます。

 

時間論は、テキストを横に置いて確認しながら計算すると、より早く自分で計算できるようになるのでおすすめです。

 

この記事は、値幅観測論と波動論のポイントの解説に続きます。

 

※「一目均衡表(R)」は株式会社経済変動総研が商標を登録しています。投資・トレードをする方は、免責事項をお読みください。

 

【投資本】No.020『日本株を動かす外国人投資家の思考法と投資戦略』テーマ型投資信託、セクター別投資、外国人保有比率の理解度を高めて利益につなげる1冊

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サムネイル,投資本,No020,日本株を動かす外国人投資家の思考法と投資戦略

今日は9月の新刊の紹介です。日本株を動かす外国人投資家の考え方を知れる本です。

 

日本株全体の約6-7割が外国人投資家による売買だと言われています。この本で外国人投資家の考え方を知ることで、「巨大な資金を持つ外国人投資家の意思決定スタイルに合わせて、一緒の方向に動くことで利益を得られる」と期待を持つことができます。特に、選んだ銘柄をホールドする根拠を強められるオススメの1冊です。

 

 

1.著者紹介、難易度、投資スタイル

著者はみずほ証券に在籍しているストラテジストの菊地正俊(Kikuchi Masatoshi)氏です。

 

一見難しそうな本でしたが、読み進めてみると、意外と1章と2章は身近なとっつきやすい内容で、投資トレードに活用しやすいと感じられました。

 

個人投資家・個人トレーダーで、次の投資スタイルを重視している方にオススメできる1冊です。

  • ファンダメンタルズ分析
  • テーマ型投信(EV・働き方改革・AIなど)
  • 厳選したセクターへの投資

中身を読めば、銘柄選択の根拠に裏付けを与えてくれたり、ホールドする力が高まるなどのメリットがある、と考えられます。

 

 

2.外国人投資家に合わせた銘柄の選び方

この本では、投資の初心者から中級者の方にとって、一度知識として身に付ければ、この先長く考えて参考にできる知識が手に入ります。

 

中でも、私が注目した視点は次の通りです。

 

短期スイングトレードに役立つ視点

次の項目は、短期スイングトレードの銘柄選びに使えそうです。

 

外国人投資家からの視点で、

  1. 日本株売買の季節性
  2. 好む業種と買いたくなる業種、業種と外国人保有比率の関係性 精密/電機/不動産・金融機関・自動車/素材/金融/商社などのセクターに対する考え方
  3. 国際的な競争力を持つ投資テーマ
  4. 銘柄選別の方法

 

上記の"4"の銘柄選別については、日本企業と海外企業が比較されているという点が目を引きました。2022年の穀物価格の上昇継続時の例として、小麦向け農機を扱う米国企業のディアの上昇トレンドと、稲作向け農機が多い日本企業のクボタのボックス圏相場が引き合いに出されていました。

 

長期投資で役立つ視点

さらに、より長期的に影響する視点としては次のものがありました。

  1. 中期経営計画や持ち株会社に対する評価ポイント
  2. 外国人投資家は日本の環境政策に投資魅力を感じていないこと
  3. 日本株売買と海外経済指標との相関関係
  4. 岸田政権下の政策や、黒田日銀総裁への評価 ※黒田総裁が2023年4月には交代することについても書かれています。

 

 

 

3.NISAでS&P500に長期投資をしている方も納得:日米市場の規模格差

この本は、世界市場の中での日本市場、という視点を与えてくれます。

 

日本市場と海外市場の規模の違いは何度も説明されて、圧倒的に米国市場が大きいことが繰り返し説明されます。NISAで米国のS&P500等への長期積立投資を実践している投資家にとっては、数十年間の積立投資を続ける根拠を強めてくれます。客観的な根拠が強ければ強いほど、ホールドをする力も強くなりますね。

 

私としては、日本株が盛り上がって欲しいところですが、上昇拡大する市場に資金を置くことは鉄則なので米国市場への長期積立を続けています。米国個別株や中国株の分野にも、少しずつマイペースに関心を広げたいです。

 

 

4.まとめ

日本市場でファンダメンタル分析、テーマ型投資信託や厳選したセクターへの投資をしている個人の投資家やトレーダーにとっては、海外からの資金の動きを考える上で、参考にできるオススメの1冊です。

 

世界市場の中での日本市場」という視点で、外国人投資家から見た日本株への投資を考えることができます。

 

ぜひ、この本を利用して、「外国人保有比率」の見方や、「外国人投資家が好んで買いやすいセクター」を調べて、投資効果の高い銘柄を選ぶ参考にしてみてください。

 

 

<関連記事>

テーマ型投資信託に投資をする時に、特に注意しておくべき心理的なバイアス(先入観)が解説されています。投資トレードの質をさらに高めるための1冊です。

 

機関投資家が手を出しにくい業種があります。個人投資家/個人トレーダーは、あえてその業種を扱うという戦略もあります。次の記事の本は、その戦略の解説書です。

 

国策テーマ「循環経済」では、素材が注目されています。次の記事は、国際競争力のある分野を探すために利用できます。

 

 

投資とトレードは上達します!

 

 

 

【投資本】No.019 『株メンタル』テーマ型投信で活かす投資心理/プロスペクト理論/行動経済学(書評感想レビュー)

このサイトでは、毎週木曜日と日曜日に、投資・トレードの記事投稿を目指しています。投資本の紹介と考察、トレードの勉強法、売買ルールの作り方を扱っています。

サムネイル,投資本,No019,株メンタル,投資家心理の解説書

今日の一冊は、投資系youtuberの上岡正明氏が書いた『株メンタル』です。タイトルの通り、個人投資家の心理状態をテーマにした本です。
 
 

1.投資家心理とプロスペクト理論

投資系のyoutubeを聞いている人なら、「プロスペクト理論」という言葉を、何回か聞いたことがあると思います。

 

しっくりきた例が載っていたので引用します。(108ページ)

あなたは期日の迫った200万円の借金を背負っているとします。(中略)

A 無条件で100万円がもらえる

B コインを投げて表が出れば借金金額がチャラになる

どちらを選ぶでしょうか?

 

 

 

Bを選んだとすれば、その時の「今の損失をゼロにしたい」という心理を説明するのが「プロスペクト理論」です。

 

本書の中で、111-154ページにかけて解説されています。

  • 感応度逓減性(かんのうどていげんせい)バイアス……損失額が大きくなると、感情がマヒして何も感じなくなる。
  • 参照点無限バイアス……最初に見た金額が基準となり、割安割高などの判断に影響を与える。
  • 認知的不協和バイアス……自分が思いたい方向に主観的に考えを誘導してしまう。

他にも様々な先入観(バイアス)が解説されます。

 

 

2.「テーマ型投資」で最も気を付けるバイアス

先に挙げたいくつかのバイアス(先入観)の中で、著者は認知的不協和バイアスは「テーマ型投信で最も影響が強く出る」と書いています。読んでいて私も納得しました。

 

テーマ型投信には、次のような特徴があります。

  • 成長が見込める分野であること。半導体やリチウムイオン電池など
  • ニュースで大きくクローズアップされている
  • いつも見ているyoutuberが推奨する
  • 好材料で間違いなしという雰囲気がある

どれも、私たち個人投資家の感情に訴えかける力があり、多くの情報が意思決定に影響します。株価が上がっている時も、予想に反して下がっている時も、どちらもバイアスは存在します。

 

自信のある分野だからこそ、恐怖と欲望をコントロールする必要があります。特に材料が話題になりやすいテーマ型投資信託や個別株投資の売買をしようと考えている人にこそ、読んで欲しい1冊です。

 

 

 

3.バイアス用語を知れば損失を絶対に避けられる?

さて、様々な「何々バイアス」の用語をたくさん知っていれば、投資とトレードで損失を出すことは無くなるのでしょうか?私もわずかに期待しますが、実際には一定率の損失は無くならないと考えています。頭では知っていても、ついつい感情に突き動かされてしまうのが人間だと思います。

 

本書のような投資のメンタル本や行動経済学の入門書を読んだ効果は、投資とトレードの振り返りをする時に発揮されると私は考えています。用語や事例を知っていれば、「これがあの時書かれていたことか」と、気づいて修正するまでのスピードがずっと速くなります。3%や5%の損切り、あるいは往って来いで300円の微益トレードをした時の心の状態を、複数の視点から振り返ることができます。

 

私の場合は、「起こった過去は仕方がない、この本を読んで振り返りのバリエーションを増やすことに役立てよう」と考えました。

 

行動経済学や投資心理の入門書は、転ばぬ先の杖というよりも、転んでも軽い擦り傷で済ます「受け身」の技術、つまり、結果に対する原因探しや対策をスピーディーに行う技術を得るための1つのツールとして、試しに使ってみるのはいかがでしょうか?

 

 

 

4.兼業投資家を応援するフレーズ

兼業の個人投資家や個人トレーダーを応援してくれているフレーズを紹介します。私もメモをしたフレーズです。

4-1 自分に合った手法を見つける

得意な手法が2,3年で分かれば苦労はしませんね。手法についてこんな文がありました。

自分なりに納得できるやり方をみつけていく。そうした人は、自分の性格や相性の良し悪しというものを熟知しています。(72ページ)

確かに、投資をしていると自分の性格を振り返ることが多々あります。色々と試し続けるためにも、資金を長持ちさせたいとも思います。

 

 

4-2 現金化する戦略

短期スイングトレードは、ノーポジにするタイミングも中々難しいですね。多くが利益を取り逃す気持ちとのせめぎ合いです。ノーポジにする判断力をつけたいと思っています。
ポジションがゼロであったり、現金保有率を高めた状態であれば、むしろ暴落はチャンスに見えます。(45ページ) 

我々個人投資家にとって大切なのは、(中略)いかにポジションを作らずにチャンスを待てる仕組み作りです。(203ページ)

今のところは、短期スイングトレードで、ポジションをゼロにできたなら、その時の自分をどんどん褒めてあげたいです。

 

 

4-3 仕事と投資

兼業で行う短期スイングトレードは、仕事の疲れや感情変化が、トレードの精神状態に影響することが悩みのひとつです。

 

投資だけで生活しようとするな(64ページ)

投資は生涯を通じて行うものです。強い意志の力を働かせて相場に張り付くようなものではない(215ページ)

 

著者の上岡氏は、本業と投資のバランスをどのようにとるのかという視点で話すことがあるので。私はよく参考にしています。

 

5.関連記事

過去の記事で、上岡氏の本のレビューを書いていますので、良ければ参考にして下さい。

 

トレードの振り返りについては、村上世彰氏がメンタルや資金管理について書いた記事の本もおすすめです。

 

 

6.まとめ

テーマ型投資信託や個別株投資を売買している人には必読の1冊です。行動経済学や投資心理に興味がある方にも、おすすめです。投資家心理の入門書を読めば、振り返りをする時の視点を増やせます。

 

投資とトレードは上達します!