このサイトでは、投資とトレードに役立つ本の紹介やコラム記事を投稿しています。毎週木曜日と日曜日の投稿を目指しています。
いや~、これほど表紙カバーと中身のギャップが(良い意味で)ある本は久しぶりです。
すごく良い本です。
個別株投資を始めて、「ある程度チャートの読み方やトレード画面の操作は慣れてきた。今どのくらい知識と経験が身についているんだろう?」と確かめたくなった時、腕試しができるツールがあったら?
それができる今日の本はこれですっ!
1.著者紹介
草食系投資家Lok Re:
- 大学院で統計学を専攻
- 元金融機関勤務
- 認定テクニカルアナリスト
- ファイナンシャルプランナー
投資系youtuberとして動画解説をしています。
- 買い煽りをしない
- 過去データを使って分析している。
とても参考になるチャンネルです
リンク:(youtube草食系投資家LoK Re:)
私も、投資を始めたての頃から参考にさせてもらっています。
2.本の特徴
とにかく解説の幅が広い!
そして、テクニカル分析や銘柄の選び方の基本を総復習できます。
<メインの解説>
特に次の項目は解説が厚いです。
- グランビルの法則
- チャートの形からの銘柄の選び方
- 移動平均線とローソク足の関係から、エントリータイミングを見つける。
<サブの解説>
上に挙げたほどではないですが、次の項目も広くカバーしています。
- ファンダメンタルズからの銘柄の選び方
- 酒田五法(ローソク足)
- 空売り
- EPSとPERを使った銘柄選択
- サイクル論
- 信用取引残高
- エリオット波動
ボリンジャーバンドと一目均衡表はないです、ごめんなさい!
どれも、トレードをしている人なら必ず目にしたことがある内容が、1冊にギュッとたくさん詰まっています。
感想としては「こんなにたくさん載せていいの? 1,650円以上の価値があるよ!」と感じます。
Q.じゃあ、投資初心者の人が読んでわかる?
A.う~ん、多分ものすごく読むのに時間がかかります。
文章量がけっこう多いので、やっぱりある程度トレードをやってきた人(半年から1年くらい?)に向いている本だと思います。
投資が本当に初めてで、「ローソク足の読み方を覚えるぞ!」という段階の人にはあんまり向いていないです。
同じ著者が『超・臆病者のための株の教科書』を出していて、こちらの方がよりかみ砕いて説明されている超・入門者向けの本なので、こちらをおすすめします。
3.トレードのヒント
ちょこちょこと、「必要だな。書き留めてメモしておこう」と感じるフレーズがあります。
ナンピン買いをしようとした株は、本当に長期で成長していく企業なのでしょうか?
プロの機関投資家が買い始めて、初めて株価は上がるのです。
投資することで心の中に❝不快感❞が生じるくらいなら、その投資はやめた方がいい。
チャンスはいくらでもる。
4.私の課題
抽象的なモデル図から、具体的な数値への移し替えが難しい
この本では、実際のローソク足チャートを表示して、その後のシナリオを想定するいう順序で解説がされています。
実際にシナリオを立てる時、株価の方向性に加えて、ある程度具体的な値段や値幅をあてはめなければなりません。
数値や値動きの幅を、根拠のあるデータを使って設定することは、経験が要りそうです。具体的に考えるとき、モデル図で抽象的に考えるときで、頭をササっと切り替えるには数年の経験がいりそうです。
本書には練習問題があり、チャートを見てシナリオを複数立てる練習ができます。複数のシナリオ作りには、一目均衡表を使う方法もあります。
出来高の見方が難しい
本を読んで、出来高を見る時に、出来高が「増加した」「減少した」というのは、どこと比べて?という疑問が残っています。
この本の解説では出来高が突出した日を基準にしていますが、ある一定期間の数日をまとまりとしてみるのか、出来高が突出した日を基準に読むのか、なぞは深まります。
この本にヒントがあるかもしれません!?
動かないチャートを使った練習方法
私は過去『株価チャート実践帳』などを使ってみましたが、なかなか実際のトレードに落とし込めている気がしない、というのが率直な感想でした。Lokさんは解説が上手いので、何かしら効果的な練習方法が見つかるかもしれないという期待を込めて本を買いました。
この本は、次に書いたとおり、リアル書店で買うとチャート解説の特典動画がもらえます。上手い人のチャートの読み方をトレースする方法は、目で読んで学ぶか、耳で聞いて学ぶか、得意な方法が関係していそうです。
5.購入者特典
「書店応援キャンペーン」として、実際の書店または本屋の通販サイト(ジュンク堂、紀伊国屋、文教堂など)からオンライン注文をすると、無料追加特典がもらえます!
・本掲載の16問の、特別な動画解説
・追加の10問(動画の解説付き)
「ズボラ株投資」書店応援キャンペーン - 草食系投資家LoK blog (milife-business.net)
シナリオを立てて、実際の値動きを確認する方法で、答え合わせができます。
事前にいろいろと考えるのはとても面倒な手間なのですが、この手間が上達への道なのかもしれません。
手間をかけてルーティンをつくる
→エントリー時に面倒に感じる
→保有銘柄数が減る
→過剰投資を抑えられる
という好循環が起こるかもしれません。
まとめ
この本は、基本的なテクニカル指標の使い方を知っていて、ある程度トレード経験がある人向けの本です。
銘柄選択やエントリー時のテクニカル分析など、今まで積み重ねてきた経験と学びの進み具合を確認できる本です。ぜひ実力だめしだと思って購入してみてください!
投資とトレードは上達します!