2024/4/7 22:00頃、石破首相がトランプ大統領と電話会談を行ったニュースが出てきました。
日経平均先物は急激に買い戻されて、底を固める動きが始まったかもしれません。
1.中期移動平均線は下落トレンド
日経平均株価もTOPIXも、日足週足の中期移動平均線が下を向いています。4/8の反発上昇はあくまで下落トレンド中の戻りと捉えています。
一時的な反発上昇の目安は
- 36,400円(一目均衡表の先行線・25日足移動平均線・降りて来る13週移動平均線)
- 34,300円(一目均衡表の基準線)
を想定しています。
2.三月に上昇した銘柄
3月末に向けて買われてきたのは、「銀行、防衛、商社、不動産」でした。
- 銀行:金利上昇期待 → 金利上昇期待が薄まった
- 防衛:トランプ大統領の発言 → 波乱
- 商社:バフェット氏の買い増し → 継続中、関税の影響大
- 不動産:内需 → 理由継続
商社関係は、三菱商事(8058)、住友商事(8053)、三井物産(8031)、丸紅(8002)、双日(2768)などで、中長期的には良いかもしれませんが、関税の影響が大きく、株価がブレて気が休まらないかもしれません。
ここは不動産をはじめとした内需銘柄に目を向けたいと考えています。
3.内需銘柄とゴールド
内需銘柄
4月に入っての下落の中でも、逆行高や下がりが他の銘柄よりも抑えられた銘柄は、体感的な印象としては内需銘柄の「不動産、鉄道、生活インフラ(ガス電気)、飲食、小売、通信」です。
- 住友不動産(8830)
- 三菱地所(8802)
- 三井不動産(8801)
- 野村不動産(3231)
この中で、野村不動産は他の不動産銘柄に比べて下げは抑えられていて、指数が下落している日でも買い支えられています。株価も800円前後と手が出やすい価格帯です。
ゴールド
市況が大幅下落している時は、現金化するために一旦上昇してきたゴールドも一緒に下落します。
大事なことは一旦下落したゴールドは上昇しやすい傾向があるので、一部資金をゴールドに移す方法も良いと思っています。
4.SQ、決算発表
SQ
4/11(金)は日本のSQがあり、その翌週はアメリカのSQがあります。
これは私の想像ですが、一度大幅に上げるか大幅に下げるかをしておいた方が、目標とする価格帯に指数を合わせやすくなると推測しています。
ここまで大幅に売られたなら、一旦はSQに向けて2,3日の反発上昇が起こる流れが来ると想像しています。日経平均先物の動きから、火曜、水曜、木曜日は上下にブレながらの上昇に期待をしています。
決算発表シーズン
4月は決算発表シーズンです。私は国内飲食・小売・薬品・通信・不動産に注目しています。
決算の良い内需銘柄を選ぶことで、反発上昇の後に再び中期トレンドで下落する流れに巻き込まれなくて済むかもしれません。たとえばクスリのアオキ(3549)は決算翌日は指数の下げに巻き込まれましたが、悪くはない決算だと感じます。
これから下落トレンドが続いていくとすれば、財務諸表を読み比べて、より良い方の銘柄を選ぶスキルが重要になると思います。
5.債権安の可能性を見る
4/2からの株価指数の下落中に、債権に資金が移動しています。
コロナショック以降は株式と債券が両方同時に上がってきたので、資金が流動して債券に資金が流れているうちはまだ安心と言えます。
これが、4/8(火)以降の指数の反発上昇の後、下がってくる中期移動平均線にタッチして再び下げ始めた時、
- 株安
- 債券安
が同時に起こり、さらなる大幅な暴落が来ることもシナリオの1つとして考えています。その時は、ゴールドも一緒に下がるので、何よりも信頼できるのは現金だという環境になる可能性もあります。
株安債権安の不況と物価高が同時に来るとすれば、いよいよ本業・副業・節約・投資トレードのお金の動きをトータルで考えて、資金を増やす職業キャリアを高めるための支払い・長期期積立投資用資金額・短期スイングトレード用資金額の配分を考えなおす時期が来るかも知れません。
※投資やトレードの取引は元本を保証するものではありません。実際に投資やトレードを行う前に免責事項をお読み頂き、必ずご自身の責任と判断で行って頂きますようお願い致します。