このブログでは、毎日を心穏やかに過ごすために、悪意のある人を遠ざける守りの技術を紹介しています。「安心が自信になる」をモットーに、再就職や転職をするための「準備」をサポートします。
今日のテーマは、「マインドコントロール」です。
なんだか恐ろしいイメージですよね。相手の体に電気をビリビリと流したり、ムチで打って痛めつけたり? でも、実際のマインドコントロールは、暴力を使わずに言葉や態度だけで行われます。
このブログで、自分を大事にする守りの技術をお伝えします。
シリーズ「悪意の心理学」始まります。
1.キャリアと「守りの技術」
これからの働き方は、「ジョブ型・スキル・専門性」が重要視されています。これらは、キャリアを有利にする攻めの技術です。
一方で、パワハラ・セクハラ・いじめ・足を引っ張る人、マウントをとる人を遠ざけるのは守りの技術です。きちんと守ることができないと、「自分の能力に自信が持てなくなる、ある日急に動けなくなってしまう、人の集団が信じられなくなる」などの悪影響が出てきます。
転職や再就職を前にして恐いと感じることがあります。そこにトラウマやフラッシュバックがある人は、なおさら大変さを感じていると思います。動けない現状から抜け出すヒントは、悪意を持つ人物の特長やコミュニケーションの戦略を知ることにあります。
多くの情報を集めて知ることで対応策が分かり、動き出すための自信が生まれます。そして、「今度ヤバイやつが現れたら、次こそは我慢せずに自分を最優先に守ってやる」と思えるようになるために、このブログを使ってください。きっといいことがありますよ。
2.とても身近なマインドコントロール
マインドコントロールは、暴力を使う「洗脳」とはすこし違います。周りからは「普通の日常のように見える」というのが大きな特徴です。
最初に考えて欲しいのは、「マインドコントロールは誰がするか?」ということです。テロリスト?過激な宗教団体?
確かにそれもありますが、実際はごく身近にいる人が使っているのです。こんな風に言っている人は周りにいませんか?
- みんなにも「遅い」って言われているでしょ!
- 簡単でしょ、何でできないの?
- 言い方はキツイけど、怒られているうちが華(はな)だから。
- 悪い人じゃないよー。
- なんか高そうな鞄じゃない?
えっ?これがマインドコントロール?と思うかもしれませんが、そうなんです。「あたりまえ・ルール・教育・一体感・きずな・協調性」という言葉で、暗黙の了解や空気が共有されるほど、厳しい言い方は容認されます。
3.集団になるとおかしくなる人
1対1ならまともでも、集団の中ではおかしくなってしまう人がいます。
そこには集団の性質も大きく関わります。「周りの人の考え方を思い通りに操作したい」という強い支配欲をもつ人は、元々コミュニケーションが得意なので場の空気づくりを積極的に行います。暴力は使わずに楽しい雰囲気の中で、大げさなうわさ話を好んで広めたり、小声で耳打ちしてからかうことを繰り返したりなどの、嫌がらせが行われます。
また、厳しい雰囲気づくりをすることもあり、ミスが起これば悪者探し、朝礼でのつるし上げ、誰か1人に責任を押し付ける風潮がある組織、ワンマンモラハラ経営など……挙げればキリがありません。
マインドコントロールは、周りの人間を巻き込む、高度なコミュニケーション術とも言えるのです。
4.精神医療や軍事にも使われている
歴史をたどれば、マインドコントロールは、元々は精神療法や軍事領域で使われていました。
上手く使えば、トラウマからの回復や、目標に向かうモチベーションを高めることにも利用できます。一方で、軍事領域でも使われ、捕まえた敵国の兵士を、都合の良い思考に「改変」するためにも使われているのです。
そして2022年の今現在、マインドコントロールの手法は職場で使われています。良くも悪くも「長いものに巻かれろ、先輩後輩の上下関係は絶対、新参者はルールに逆らえない」という文化が、絶好の下地を作っているのです。
空気づくりは、性別や年齢にかかわらず、相対的に優位な立場にいる人たちが行います。再就職や転職先では私たちは相対的に弱い立場に立つわけです。大事に扱ってくれるかどうかは半分は「運」ですが、半分は「守りの技術」で対応できます。
5.心と体のストレス反応は、超重要なメッセージ
体や心にストレスの拒否反応が出ていませんでしたか?
体のストレスサインは、寝れない・食べれない・胸がざわざわする・出勤途中にめまいや吐き気がする。
心のストレスサインは、仕事中に涙が流れてくる・居ることに罪悪感を感じる・暴言が頭の中でループする・駅のホームでよからぬ考えが浮かぶ・オンとオフの切替があやふやになる。
症状が出ていた/出そうになっているなら、早めに次の記事を読んでください。たくさん情報を集めることが、良い方向に動き出すキッカケになります。
これから一緒に、「脱洗脳」そして「脱マインドコントロール」の知識の輪を広げましょう。