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【悪意の心理学】ブラック企業の洗脳術(2)前職のトラウマ克服のために、職場環境の判断基準を持とう。(転職/再就職サポート)

このブログでは、毎日を心穏やかに過ごすために、悪意のある人を遠ざける守りの技術を紹介しています。「安心感は自信になる」をモットーに、再就職や転職活動をする前の「準備」をサポートします。

サムネイル,悪意の心理学,会社の洗脳術2,前職のトラウマを克服するための職場環境判断基準

今日は前回に引き続き、マインドコントロールの手法を解説します。

転職や再就職をする時に、前職でのトラウマがあるなら、克服を目指すことにも価値はあります。

 

今までの経験を活かして、新しい職場の人間関係に入る時にチェックする項目を増やしてみましょう。

 

1.「希望と絶望の反復」が洗脳の鉄則

待遇ランク分け

新人とベテランで、待遇や態度が変わることは一般的によくあることです。「洗脳」という視点からは、「意図的に苦痛や不便を与えようとしているか?」という点がポイントです。

イラスト,グーパンチ,sozai_image_132937

(1)新人にガツン!

  • 最初に恥をかかせて、今までの尊厳を削り落とす。(一発芸をさせる、弁当の中身をバカにする)
  • 新人をいびる。(低学歴いじり/高学歴いじり、なぜなぜ分析で個人攻撃する)

(2)物や場所を使わせない

  • ポットやシャワー室などの使用を制限する。
  • カラーシャツ、柄付きの防寒着はベテランが着て、新人は無地の服でないと指摘される暗黙のルールがある。

(3)人間性や管理能力を疑うこんな例も……

  • 挨拶を無視する。
  • 始業の2時間前に出勤する人をほめる。(早出サービス労働)

 

なんだか部活動の理不尽な上下関係にも似ていますね……

 

たいていの洗脳とマインドコントロールは、必要の無い苦行や不便さを与えることから始まります。理不尽に怒鳴ることも支配のための戦略です。

 

 

厳しい人が実は優しい、は本当?

イラスト,内弁慶

「一度ガツンと怒鳴りつけて恐怖や不安を与えて、顔色をうかがうようになった事を確認できたら優しく接する」これはDV(家庭内暴力)でもよく使われる方法です。

 

苦痛な体験が基準(あるいはトラウマ)になって、苦痛が無いあたりまえの日常を「良い日、マシな日」と思うようになります。心や体が弱ると、差し入れの甘い缶コーヒー1本(120円)や、厳しさの中での優しい声掛け(0円)が染み入ってくるのです。

 

DVのように「キツくて恐いけれど、私のことを思ってくれて実は優しい」と感じ始めている時はすこし注意が必要かもしれません。客観的に厳しさの回数や心理的ダメージを、日記に記録することが大事です。

  • 厳しい叱責80%
  • 優しい声掛け20%

というアンバランスな結果が出るかもしれませんよ。周りに人がいる時といない時の態度の差も記録ポイントです。DVでもハラスメントでも、身を守るために人に現状を相談したり、記録ノートをつけたりすることは力強い味方になります。

 

 

理想のスーパーヒーローに比べて……

欠点を指摘する時に、意図的に相手の自信を奪うために「理想のスーパーヒーロー像」を設定する手法も使われます。

  • 部署の誰々と比べて、自分をどう思う?」
  • 今のままじゃ通用しなくなることを心配してるよ。」
  • いい年なんだからしっかりして欲しいな、期待してるよ。」

どれも話す側が作り出す「目指すべきスーパーヒーロー像(けっこう曖昧)」を与えて、罪悪感と劣等感を植え付ける方法です。ダメだ!」と言わずに、相手に「今の自分はダメかもしれない」と思わせるように誘導しているところもポイントです。

 

また、洗脳して支配する人達にとっての悪役は「支配ができない人」、つまり「組織を辞めて離れていく人」です。これは、とてもシンプルですね。

 

 

2.マインドコントロールを仕掛ける人物の思想

洗脳・マインドコントロールの目的は支配であり、悪意ある人物にとって人を判断する基準は「利用価値」や「下に付いている人間の数」なのです。

共感的な絆をもたない人にとって、一人の人間も、冷蔵庫やベッドとさして変わらない存在だからだ。思い通りに操作して利用する以外になにがあるだろう。63ページ『マインドコントロール』,増補改訂版,岡田尊司,2016

 

残念なことに、人の信頼を悪用する人物が世の中にはいます。

 

身体的・精神的に搾取をされて「騙された、信じすぎた」と思うショックや絶望があるのはあたり前です。私たちにとって大事なことは、その経験、その失敗からなんとかして学ぶことではないでしょうか?

 

 

3.仕事が辛くて、楽になりたい人に伝えたいこと

イラスト,ピンクの癒しの背景

悪意の存在は「見えないこと」や「無かったこと」にされてしまいやすいです。色々な感情が渦巻きます。

 

しかし、たとえどんな悪意を受けたとしても、「自分だけが我慢していればみんな上手くいく」、または、「辛いなら、どうせ死ねばいいし」と思いながら働いている人を、人は信用してくれません。

 

傷口を見せようとニュースを生み出す必要はないですし、会社の人間の酷さを告発するために私たちのうち誰かが死ぬ必要もありません。

 

正直、悪意はウンコみたいなものですよ。目の前でウンコをされたら、我慢せずに正しく拒絶を伝えて離れるか警察に行くべきなんです。それがだめなら弁護士、監視カメラ、レコーダーなど、方法はいくつもあります。悪意は人間だれでも内側に持っていますが、他人に喜んで見せ続ける人は異常なんです。

 

「ウンコ食え」って言われたら、食うんですか?健康に働きたいと少しでも思うなら、全部受け入れて我慢したりせず、ヘラヘラしたりせずに、悪意を持つ人物が「いる」と日記に残して認めることが最初の第一歩です。

 

最初から完璧に対処できる人なんてこの世にはいないです。だから、すこしずつ一緒に、悪意を防ぐための心理学を知って、対処法を見つけて知識の輪を広げていきませんか?

本当に職場がツラいなら、在職しながら外部の人に相談できるサービスもあります。1000円から匿名で相談ができます。[近日紹介予定です]