このブログでは、紫式部と源氏物語の名所・ゆかりの地を紹介しています。
今回は、滋賀県大津市の石山寺や三井寺の観光をもっと楽しめるようになる、『源氏物語』の『関屋(せきや)』をはじめ、『帚木(ははきぎ)・空蝉(うつせみ)・夕顔(ゆうがお)』の入門書を2冊紹介します。
1.石山寺と『源氏物語』
滋賀県大津市にある石山寺は、紫式部と『源氏物語』にゆかりがあります。
『源氏物語』の第16帖(じょう)には『関屋(せきや)』という話があります。関屋とは関所にあった小屋の意味です。
物語の中で、光源氏が石山寺へと参詣する道中、空蝉(うつせみ)という女性と再会をします。この場所が現在の「逢坂(おうさか)の関」と呼ばれる場所です。和歌にもたくさん出てきますね。
光源氏は、空蝉に夫がいることを知っていならがら、好意を寄せてアピールを続けますが、空蝉は自分の置かれた立場を考えて拒絶の意思を示し続けます。
思いが揺れつつも、芯のある思いを通した女性として書かれています。
空蝉は、『源氏物語』では第2帖(じょう)から第4帖である『帚木(ははきぎ)』、『空蝉(うつせみ)』、『夕顔(ゆうがお)』に登場し、第16帖の『関屋(せきや)』で再登場します。
2.古典はとにかく簡単なものを読む
これから紹介するのは、
- 初めて『源氏物語』を読む人
- 学生時代以来、久しぶりに古典作品に触れる人
にもおすすめの入門書です。
小難しくて分厚い本なんて、最初は読まなくていいんです!
第1話から読む必要もありません。「いづれの御時にか~」は飛ばしてもいいんです!
次の2冊は、
- 薄い
- 軽い
- 読みやすい
の三拍子がそろっていて、旅行に持って行きやすい本です*:..。o☆*゜
3.はじめての源氏物語おすすめ本:関屋・帚木・空蝉・夕顔編
3-1 図解 眠れなくなるほど面白い源氏物語
『源氏物語』のストーリーを、1話ずつ追いたい人にはピッタリの本です。
見開き2ページですいすい読み進めることができます。
この中から第16帖(じょう)の『関屋』をサクッと読んでみましょう。気軽に読めて、ほかの人よりもちょっと物知りになった気分が味わえる良い本です。
実は、私もこの1冊を一番最初に読みました。最初の『桐壺(きりつぼ)』から『夢浮橋(ゆめのうきはし)』まで、分かりやすく書かれています。
入門書として長く使える便利な1冊です。
3-2 図解でスッと頭に入る紫式部と源氏物語
こちらの本は、紫式部の生涯がより詳しく解説されています。大河ドラマのファンの方には、こちらがオススメです。
明石の君や玉鬘(たまかずら)など、登場人物にライトスポットが当てられていることが特長です。
紫の上や玉鬘(たまかずら)など、登場人物に注目しながら、『源氏物語』のストーリーを知りたい人におすすめです。
4.まとめ
紫式部と源氏物語に興味があるなら、2024年の今この瞬間が読み始めるベストタイミングです。
上の2冊は、図解でわかりやすく、10冊以上に目を通してきた中でも、自身を持っておすすめできる本です。
本で読んだ世界が目の前に広がることは、とても味わい深いです。
奥深く、知れば知るほど楽しい古典の世界を、どんどん広げてみて下さいね!
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