このブログでは、短期スイングトレードをテーマに記事を投稿しています。

今回は、窓埋めをする動きを利用した、機関投資家によるチャート作りがあったかもしれない形のチャートを紹介します。
※あくまで私個人の見方です。
※この記事は投資売買を推奨するものではありません。また、投資は元本を保証するものではありません。必ずご自身の判断と責任に基づいて行動して頂きますようお願い致します。必ず先に免責事項のページも合わせてお読みください。
1.ウェザーニューズの荒い値動き
1-1 ローソク足・ボリンジャーバンド
決算発表が2025年7月7日(月)大引け後。
翌日7月8日(火)の動きです。
※赤が下落、緑が上昇

ボリンジャーバンドで見ると、寄付5分で+1σから-3σ以下まで下落しました。前場引けには始値まで戻っています。株価が行き過ぎた値から平均に戻ることを見越すと5分足で-3σ以下は買いでした。
1-2 5分足移動平均線
次は移動平均線です。(橙:短期 緑:中期 青:長期)

5分足移動平均線でみると、10:00までの動きは「ひょっとしてまた下げるんじゃないか?」と不安にさせる動き方です。上下に小さくウネウネと動く短期移動平均線を見続けるのは健康に良くないです……
ローソク足の実体からトレンドラインを引くと10:15の時点で買いやすくなっていることが分かります。
1-3 日足は窓を埋めることを意識
とても面白いのが、どこかの機関投資家の社員が、日足ローソク足の窓を埋める動きを作ろうとして資金を動かしている形が表れていることです。

白くて四角い枠のところ窓で、ローソク足の上ひげ下ひげベースで隙間が空いていました。決算発表前日は3日前の窓を、決算翌日は(恐ろしい動きで)10日前の窓を埋めてきました。
素直に考えると、下値は固めたので、あとは上に上がっていく動きを想定しています。
2.参加者は誰か?
この下落は、
- 中長期投資家の利益確定の売り
- デイトレーダーの新規売り
と推測しています。
午後からは一転、上昇して5%の上昇の終値でした。この上昇は、
- 中長期投資家の買い
- デイトレーダーの新規買い
- デイトレーダーの手仕舞い、売りの買戻し
と推測しました。
3.デイトレーダーの参加を見る
機関投資家や個人のデイトレーダーは常に動いて、好材料や悪材料を探し回っています。その動きは売買代金に現れていました。ウェザ-ニューズは決算発表前日に「出来高急増ランキング」に突然載ってきました。確かプライム市場の売買代金の上位20~50番くらいには入っていたと記憶しています。
私は、今回デイトレーダーはウェザーニューズの売買に殺到したと考えて、その理由を次のように書き出しました。
- 相場全体に動きが出にくい時期で、材料の出た銘柄にトレーダーと投資家の資金が集まりやすかった。:トランプ関税の見通しの7/9と公表が近かった
- 決算発表をする銘柄が少ない:7/7(月)発表は7社、うち出来高のあるプライム銘柄は3社だけ。
- 過去の決算資料から、今回も増収増益の期待が高かった。
4.財務を見る
短期スイングトレードをしている場合も、ファンダメンタル分析を合わせてすることで、安心材料が増えてホールドする力が上がります。
ウェザーニューズは
- (売上が)増収、(当期純利益が)増益。
- 民間気象情報で最大手
- 連続最高益
- 株主資本配当率(DOE)を指標にしている=ROE目標だけの企業よりも、株主還元の本気度が現れている
- 自己資本比率:83.48%
- 流動比率:626.63% (200%以上が健全)
- 当座比率:618.45% (100%以上が健全)
- 自己資本利益率(ROE):15.10%
- 予想配当利回り:2.18%
ウェザーニューズの決算発表翌日は、注目されている銘柄だからこそ、機関投資家に加えて、秒単位・分単位で売買を行うデイトレーダーやスキャルピングトレーダーが参加したチャートが作られたのだと考えました。
2-3日経てば、中長期投資家の安定した売買の動きに変わると推測できるので、そのタイミングにエントリーをすれば数か月のスパンで値上がり益を期待して持っていられる銘柄だと考えています。
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このブログでは、投資やトレード関係の情報を本と動画から取り入れて、日々の相場の見方を発信しています。経験0の初心者の時から、本を通じて投資とトレードを学んできました。