このブログでは、紫式部と源氏物語の名所・ゆかりの地を紹介しています。
今回は、嵐山の観光をもっと楽しめるようになる、『源氏物語』の『賢木(さかき)』の入門書を2冊紹介します。
1.京都嵐山と『源氏物語』
京都府の嵐山は、紫式部と『源氏物語』にゆかりがあります。
特に、野々宮神社(ののみやじんじゃ)は、『源氏物語』第10帖(じょう)の『賢木(さかき)』という話に出てきます。
伊勢参りをする前の1年間、心身を清める禊(みそぎ)のために六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)が住んでいて、光源氏が別れを交わす時に渡したのが、榊(さかき)でした。
六条御息所は、怨霊として印象付けられることが多い女性ですが、恨みの元になった出来事はそこそこちゃんとした理由があり、やみくもに人を呪う恐い女性というよりも、繊細で傷つきやすいという面を持ち合わせた女性だったとも言えます。
2.古典はとにかく簡単なものを読む
これから紹介するのは、
- 初めて『源氏物語』を読む人
- 学生時代以来、久しぶりに古典作品に触れる人
にもおすすめの入門書です。
小難しくて分厚い本なんて、最初は読まなくていいんです！
第1話から読む必要もありません。
「いづれの御時にか～」は飛ばしてもいいんです！
次の2冊は、
- 薄い
- 軽い
- 読みやすい
の三拍子がそろっていて、旅行に持って行きやすい本です*:..。o☆*゜
3.はじめての源氏物語おすすめ本：賢木編
3-1 図解 眠れなくなるほど面白い源氏物語
『源氏物語』のストーリーを、1話ずつ追いたい人にはピッタリの本です。
見開き2ページですいすい読み進めることができます。
この中から第10帖(じょう)の『賢木』をサクッと読んでみましょう。気軽に読めて、ほかの人よりもちょっと物知りになった気分が味わえる良い本です。
実は、私もこの1冊を一番最初に読みました。最初の『桐壺(きりつぼ)』から『夢浮橋(ゆめのうきはし)』まで、分かりやすく書かれています。
入門書として長く使える便利な1冊です。
3-2 図解でスッと頭に入る紫式部と源氏物語
こちらの本は、紫式部の生涯がより詳しく解説されています。大河ドラマのファンの方には、こちらがオススメです。
花散里(はなちるさと)や玉鬘(たまかずら)など、登場人物にライトスポットが当てられていることが特長です。
登場人物に注目しながら、『源氏物語』のストーリーを知りたい人におすすめです。
4.まとめ
紫式部と源氏物語に興味があるなら、2024年の今この瞬間が読み始めるベストタイミングです。
上の2冊は、図解でわかりやすく、10冊以上に目を通してきた中でも、自身を持っておすすめできる本です。
本で読んだ世界が目の前に広がることは、とても味わい深いです。
奥深く、知れば知るほど楽しい古典の世界を、どんどん広げてみて下さいね！
関連記事
【紫式部と源氏物語】京都嵐山、名所＆ゆかりの地一覧リスト(光る君へ)
