このブログでは、紫式部と源氏物語の名所・ゆかりの地を紹介しています。
実際に行ってみました。ぜひ、旅の参考にしてみてください♬♪(^^♪
1.本興寺と『紫式部』
福井県の越前市(えちぜんし)は、紫式部のゆかりの地として有名です。
大河ドラマ『光る君へ』も始まり、今年は注目の旅行先にもなっています。
武生駅から歩いてすぐのところにある本興寺(ほんこうじ)には、紫式部ゆかりの紅梅があり、毎年3月頃には見ごろになっています。
写真は1月に行った時の写真で、梅はまだ蕾でしたが、蝋梅(ろうばい)の黄色い花が咲き始めていました。
紫式部が、越前の国から帰る前に植えたとされています。
紫式部が植えたのは白梅であり、のちに、紫式部の娘の賢子(かたこ・かたいこ・けんし)が紅梅を植えました。
本興寺の梅は「紫式部ゆかりの紅梅」として残り続けています。
2.越前武生の町並み
武生(たけふ)の町並みを一言で表すと、「昔ながらの商店街があるのどかな町」という印象です。酒蔵や個人のおしゃれな飲食店、ビジネスホテルなどがあります。
本興寺から南に少し歩いた場所で、「辻の蔵」という場所の近くに紫式部の歌碑があります。
場所は分かりにくいところにありますが、駐車場や、広場っぽい景色が見えたら正解です。
「辻の蔵」という場所を頼りに、次の写真を参考にしてみてください。
歌碑の文章は、次のように関わりがあります。
降り積みて いとむつかしき雪を 書き捨てて
山のやうにしなしたるに 人々の のぼりてなほ
これ出でてみたまへ といへば
ふるさとに 帰る山路の それならば
心やゆくと ゆきも見てまし
紫式部の従者が、雪かきをした雪を山のようにして積み上げてのぼり「出てきてご覧ください」と言ったあとの和歌です。
「これが故郷へ帰る道の雪だったなら、見ましょうか」
紫式部は、この風景を「むつかし(=うっとうしい雪)」や、気が進まない気持ちを和歌にしています。心が晴れない、京都へ帰りたいという心境が込められています。敦賀と越前今庄(いまじょう)の国を隔てる鹿蒜(かひる)山の情景と、(京のみやこに)帰る道という掛詞を使っています。
文句の一つ言うのにも、風流さを欠かさないところに、上品さや回りくどさを感じますね。北陸の冬の気候は、天気が良くなくどんよりとした日が続くと聞くので、慣れていないとメンタルにくるのも少しわかる気がします。
3.アクセス
武生駅からは、どちらの場所も歩いて行ける距離です。ぐるっと周って武生駅に戻っても、トータル30分ほどあれば周れます。
光る君へ・紫式部・源氏物語を旅行のメインテーマにする場合は、しきぶきぶんミュージアムへ向かいます。武生駅前からバスが出ています。
歩くことに抵抗が無ければ、
- いわさきちひろの生まれた家(絵本作家)
- 紫きぶ七橋(文学碑をめぐるウォーキングコース)
を途中にはさんでみましょう。
武生には他にも、たくさんのゆかりの地があるので、色々な場所をぜひめぐってみてください☆
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