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【youtubeおすすめ名作朗読】日野葦平の『皿』、岡部政明さん(ざぶとん役者の会)

今日はyoutubeで聴けるおすすめの朗読作品を紹介します!

 

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1.youtubeおすすめ朗読作品(動画・音声)

ざぶとん役者の会」は、2024年8月にアカウントが解説されたできたてホヤホヤのチャンネルです。

www.youtube.com

 

2.日野葦平の『皿』のあらすじ

 主人公の河童は蛙を追って井戸に飛び込んだ。薄暗い底にいたのは女の亡霊だった。しかし河童は驚かず、むしろ女の動作に興味を持った。女は「1枚……2枚……3枚……」皿を数えている。

 亡霊の名は「お菊」。河童は不思議とお菊に好意を持ち、足りない皿を全財産をかけて探し回った末に、ついに目的の本物の皿を見つけ出した。河童が皿を渡すとお菊は一時の喜びを得るが、それも束の間、お菊と河童の新しい絶望が始まろうとしていた。

 

3.ここが聴きどころ!

全体を通して、読まれる声からビリビリと芯のあるエネルギーを感じます。読まれる50分間をずっと聴いていられます。

 

お菊との掛け合いや間の撮り方、喜んだり絶望したりするたびに変わる口調はとても上手く注目です。10枚目の皿が見つかった後に嬉しそうに皿を数える声を聴いていると、こちらまで気持ちが弾むような感覚になります。

 

河童が皿を探すことを諦めかけた時の「ところが皿はあったのである」に読みにハッと目が冴える気分でした。このシーンから物語の最後に向けて一気に物語が進みます。

 

4.出演者・キャスト

岡部政明さん (ざぶとん役者の会)

石毛佳代子さん (ざぶとん役者の会)

 

 

5.関連作品:花もて語れ

日野葦平の『』は、講談社文芸文庫の『河童曼荼羅・糞尿譚』に収録されています。講談社の高級感のある文庫シリーズです。

 

朗読がメインテーマのマンガ『花もて語れ』の第9巻にも登場します。朗読と文学作品が楽しく面白く描かれている漫画でとてもオススメです。作品のストーリーや時代背景のことが分かるのでぜひ読んでみてください!

 

 

朗読の世界はいろんな発見があって面白いです。興味がある方は、対馬てみさんの朗読もぜひ聴いてみてください。朗読に持っている印象が変わるはずです!