今週読んでいる本の中から、読みごたえのある本を紹介します。
アジャイルワークの教科書
仕事を時間内に終わらせる方法を解説した本です。
- 課題 …仕事が終わらない、仕事が間に合わない。
- 要因 …手戻り、やり直しがある。
- 目標 …一定の時間枠の中で一連の仕事を完了させる
その解決方法の一つがアジャイル=効率的に対処する能力や手順です。理論だけでなく、実践する具体的な方法も載っています。
- 大きなボードと付箋を使って「to do.doing,done」に分ける。
- 手順を「前段取り」&「正味時間:価値を生む作業(カイゼン)」&「後段取り(5S)」に分ける
手順を明確にしておくことで、意思決定をする回数を極端に減らすことができ、より効率的に業務をこなすことにつながるのです(77ページ)
図解いちばん面白いデリバティブ入門
今日、2023/5/29に、日経225マイクロ先物と日経225ミニオプションがスタートしました。
オプションや先物の本は、どこかとっつきにくくて、読むのをずっと中断していました。この本なら、最後まで読めそうです。
- 第2章:先物取引とその仕組み
- 第3章:オプション取引とその仕組み
このほかにも、タイムリーな内容が詰まっている1冊です。
- 証券化とデリバティブ
- 信用格付けとジャンク債
- マイナス金利と金融緩和
の解説もあります。米国の債務上限のニュースと関連して、格付けと信用について学べます。
自閉スペクトラム症(ASD)社員だから上手くいく
クローズド就労をしている自閉症社員の当事者のスキルアップをしたり、自閉症傾向のある社員をマネジメントしたりするために活用できます。
大人の自閉症の人にとって、職業上の課題は、
- タイムマネジメント
- 手順の明確化
- 感覚過敏(光がまぶしい、音がうるさい等)
などがあります。対処をしてパフォーマンスが上がるなら、とりあえず小さくやってみるトライ&サクセスを試せます。
毒にも薬にもならない「自閉症者ができないことあるある」を載せた本とは全く違います。タイトルからして、希望を持たせる内容です。
タイムマネジメントやタスク管理という視点からは、自閉症であるかどうかは関係なく、仕事上で向き合う課題だと感じさせる1冊です。
年収300万円から脱出する「転職の技法」
年収に代表される待遇を決定づける最も大きな要因は「能力」ではなく「業界」です。(32ページ)
商流は個人への接客(toC)へ近づくほどブラック化しやすいので、会社のポジション移動の基本は対会社(toB)が基本となる、「商流を上がる」ことです。(110ページ)
ジョブ型雇用で評価されるのは一貫した「キャリア」や「専門性」です。(146ページ)
実践的な内容も書かれています。
- 転職サイトと転職エージェントの違い
- キャリアコンサルタントと転職エージェントの併用
- 労働条件通知書と内定通知書は同時にもらう、というアドバイス
4冊とも、読みごたえのある本です。
ぜひ、手に取って読んでみてください!