2024年8月頭の日経平均の急落に合わせて、ゴールドもシルバーも大幅に売られています。
なぜ安全資産と言われるゴールドが一緒に売られるのか、整理をします
1.全て一緒に大幅下落
急落に出会うと日経平均株価やダウ平均株価に加えて、超リスク資産のビットコイン、景気後退で買われやすいディフェンシブ銘柄、安全資産と言われるゴールド、ドル円の円などすべて一斉に大きく売られました。
- せっかく銘柄を分散させてリスク分散をしていたのに
- 安全資産のゴールドをポートフォリオに入れていたのに、
こう感じることも多々あります。
ゴールドが安全資産と言われているのは、急落の「後」に、指数とは違う動きをするからです。実はゴールドには「指数の急落時に一緒に下る」という特徴があります。
2.ゴールドも売られる理由
コールドが売られるということは、ゴールドの他に持ちたい資産があることを現しています。人の手は2本しかないように、何かを新しく持ちたいなら何かを手放す必要があります。
株価急落時に多くの人が持ちたい資産は現金預金です。次のような特徴があります。
- 為替やインフレを除けば、価格が上下しない
- 信用取引の保証金にできる
特に、信用取引は現金の3倍近くまで資金を動かすことができます。利益は3倍、損失も3倍です。
含み損が出たときには、信用取引の保証金は急激に減ります。その不足金を埋めるためには、利益の出ているゴールドを手放して現金化して保証金に充てる方法もとられます。
この現金需要の急激な高まりが、株の一斉急落時にゴールドも売られる理由です。
では、ゴールドはいつ買えば良いかというと、急落が落ち着いた直後です。
3.ゴールドを積み立てるなら急落直後
もっている資産の配分をポートフォリオと言います。急落時にはこのポートフォリオのバランスが崩れるので、割合が減少したものが買われます。
買われる対象が高配当株なのかゴールドなのかや、急落後のパフォーマンスの予測は難しいですが、株式投資やスイングトレードをやめることなく安定運用に切り替えるなら、個別銘柄と一緒に急落したゴールドは絶好の買い場です。
4.上場投資信託で素早いトレード
上場投資信託は「ETF」と呼ばれています。個別株と同じように場中で売買をすることができ、信用取引で空売りをすることもできます。
- 純金上場信託
- 純銀上場信託
- WT金上場信託
- WT銀上場信託
などの金融商品があります。
ゴールドは長期積立が有名ですが、価格の変動が激しいときには、資金を抑えた短期スイングトレードで使いやすい商品です