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変動が激しい環境は大引不成を選ぶ:短期スイングトレード考え13

相場変動が激しい時期かつ決算発表シーズンの短期スイングトレードの考えを整理します。

 

1.注文方法のおさらい

細かい違いはありますが、大体どの証券会社でも次のような注文方法があります。

  • 指値注文(さしね):価格を指定して注文を入れる方法。板に現れる。
  • 逆指値注文(ぎゃくさしね):A円になったら、それをトリガーにしてB円の注文が自動発動する方法。板にはA円になるまでは現れない。
  • 成行注文(なりゆき):買いなら現在の最高値、売りなら現在の最安値で売買が成立する。

注文が成立することを「約定(やくじょう)」と言います。

 

指値注文を300株、逆指値注文を400株など自由に分けて注文をすることができます。個別株の場合は100株単位がルールです。ETF(上場投資信託)は1株・10株など買える単位がそれぞれ指定されています。

 

2.「前場上がって後場下がる」動き方

株価の価格変動が大きい今の時期に、短期スイングトレードでの注文エントリー方法を変えようと考えました。

 

変化を感じたのは「前場に上がって、後場に下がる」動きです。大きな相場の変動を受けて「前場に上昇をしても午後に買いが入らずに売られていく」という傾向が少しずつ現れています。(例)8/7の山崎製パン(2212)、8/8の住友金属鉱山(5713)

 

日経平均株価が急落する2024年7月以前は、私は昼休みに株価をチェックしてその場で指値注文をすることが多かったです。

 

今回も同じように続けていましたが、「前場上がって後場下がる」の転換点の12:30~13:00に注文を入れると含み損になる場面が、今回は何度かありました。

 

次の流れで含み損になる場面がありました。

  1. 好業績見通し、コンセンサスを上回る決算発表
  2. 翌日、寄付きで変わらずかマイナス
  3. 前場引けにかけての上昇を見て、昼休みに買いエントリー。
  4. 13時頃まで上昇するも、13時以からら下落していきそのまま大引け

資金を1回で使い切らず、2分割3分割の注文(昼休みの指値注文+大引不成の注文)をすれば大幅なマイナスにはならないので、分割エントリーの大事さを身につまされる相場環境です。

 

 

3.「前場上がって後場下がる」動き方を解釈する

この動きの意味は、短期トレードの資金が流れ込んでいるからだと考えました。数日~数週間のスイングトレードよりももっと短いスパンのデイトレードスキャルピングを主体に売買をしている人たちの動きがあったと考えています。

プライスアクションのイメージ

株価の動きは、買いと売りで相手側よりも長くポジションを持ち続けている方向に動きます。右肩上がりの線のように中長期の保有を前提に持ち続けている人が相対的に多ければ、株価は中長期的に上昇します。

 

その途中に、短期トレーダー(スイング・デイ・スキャルピング)の資金が流れ込んだり引き上げられることで株価にボラティリティーが生まれます。

 

このあたりは『矢口新の短期トレード教室』が詳しいです。ボラティリティは時間制限のある売買が作り出すと解説されています。短期トレードは「難しい」とか「辞めとけ」とか言われるのは、プロが参加していることと、場面ごとによって変わる「時間制限」の認識を、その都度更新する難しさがあるからだと考えています。

 

私は面白いと感じるので続けています。相場は、ベースには入場料・参加料・退出料があると思っていて、上手くいけばお金が増える場所と捉えています。

 

4.長期投資家不足の環境と注文方法

長期投資家不足の銘柄

通期の経常利益増益見通し&コンセンサスを上回る&地合いも悪くない

 

この条件の銘柄で、寄付きでは前日と変わらずだったり、前場に下落していたりするということは、長期投資家の資金は一斉には入ってきていないと考えました。

  1. 損失確定の売り
  2. 他のめぼしい銘柄に乗り換えるための売り:配当利回りが高い銘柄が他にある
  3. 新規売りエントリーが多い:これは業績低迷・材料出尽くし・景気後退の考え方 
  4. 買いが少ない:痛んで自信を失っている・重要経済指標の発表前の買い控え
  5. 他のもっと良い銘柄の売買が済んだ後で、資金が流れ込む

 

長期投資家は他の銘柄に資金を投入していて、主に短期トレーダーの資金が株価を動かしていると考えました。デイトレーダーの参加スタイルを考えると、1日の中で行って来いになりやすいことも説明が付きます。2024/8/14(火)の三越伊勢丹HD(3099)がまさにこの動きだと考えています。

 

トレーダー主体の銘柄の注文方法

次のように使い分けるように転換することを考えています。

  1. 昼休み中に大引不成注文 → 変動が激しい環境で使う。長期投資家不足でトレーダーの資金が株価を動かしている銘柄。ある程度は相場に任せてエントリー。
  2. 昼休み中に指値注文 → 変動がゆるやかな環境で使う。リアルタイムでエントリー
  3. 逆指値注文 → まだ手法が確立していません。引き付けるエントリーを練習します。