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サンウェルズの「診療報酬不正請求疑惑」記事は業績に影響するか?:スイングトレード考え18

このブログでは、日曜日に投資トレードの記事をアップしています。

 

短期スイングトレードで、注目する動きがあった時には短期間で記事を連投しています。

 

今日はサンウェルズ(9229)の動向について考えていることを整理します。

サンウェルズの訪問看護と業績の考察

大事なことは、

  • 2024年9月2日夜のニュースは、まだ疑惑の段階 → ニュースの見出しは「不正か」です。不正は確定していないので「国側の判断の裁量しだい」で「適正か不正かの判断は待つしかない状態

です。投資家やトレーダーが動かせるものではないので、できることは結果を待つことだけです。

1.サンウェルズの株価の変動

  • 9/2(月)大引 2,916円 → 大引け後のニュース発表
  • 9/3(火)大引 2,416円(▲17.1%)
  • 9/4(水)大引 1,954円(▲19.1%) プライム市場下落率第1位
  • 9/5(金)大引 2,200円(12.5%)プライム市場上昇率第2位

 

ニュースによる影響の変動は、もう刈り取られた感があります。9/7からエントリーをしてもうまみは少ないでしょう。

 

 

2.ニュースの時系列

2024年9月2日21:19 共同通信社のニュース記事がアップ

難病向け老人ホームで不正か 訪問看護、過剰請求指摘も|47NEWS(よんななニュース)

 PV狙いの煽るタイトルで嫌な感じです。

 

9月3日 企業の公式IR

00.pdf (eir-parts.net)

2日の深夜と3日の日中で、このIRを出せるスピードは凄いと感じます。

 

 

3.【トレード振り返り】乗れなくても正しいトレードができた

私は、今回の下落と反発上昇には乗れませんでしたが、トレードの評価は良い判断だったと振り返っています。

  • 日経平均株価が続落する可能性もあった。
  • 日経平均株価の下落に(今は)影響を与えるドル円が、円高方向のトレンド。
  • 3空叩き込みの窓開け陰線を想定していた
  • ボリンジャーバンドは-1σにタッチ、-2σまでは行っていないので極端な安値ではなかった。
  • 2022年6月に上場しているので、月足のテクニカルチャートが情報不足。
  • 9/5は米ADP雇用統計、9/6は米失業率発表とイベントが控えていて、動きが読めない状況

 

こうしたことから、「買いエントリーをするには不十分」という判断をしました。エントリーをしなかったことは良いトレード判断だったと振り返って思います。ただ、12%も一気に反発上昇するとは思っていませんでした。

 

資金が少ない状態では、エントリーをする時期を絞り込む必要があるので、次の別の銘柄を待とうと思います。

 

 

4.サンウェルズの業績への影響は軽微と考える理由

私は、今回のニュースを受けて、サンウェルズの業績への影響は小さいと推測しています。

 

訪問看護の利益の源泉は国のお金です。診療報酬請求をすれば会社の口座に入金されます。その大元の労働は「訪問をして医学的な処置をすること」です。

  • 1日3回訪問 → 訪問の報酬回数が1人1日あたり0回になることはほぼないでしょう。1日1回は訪問をして様子を確認することはまず続けるはずです。「集団で物事を決めて医師に従う」傾向の強い看護師の人たちが、訪問の仕方をすぐに変える可能性は低いと考えています。
  • 1人ナースより、2人ナースでの訪問の方がより多くの診療報酬を請求できます。雇い雇われている以上は仕事をしてもらう必要があるので、訪問は0にはならず必ず訪問は続きます。
  • パーキンソン病の患者数は日本全体で増加見込み、進行性の病気なので、訪問看護のニーズは数週・数か月・数年単位で増加していくでしょう。
  • サンウェルズは、「ヤール3」以上のパーキンソン病の人が多い。全入居者の平均は「ヤール4.1」という文面が発表資料にあります。
  • 病状の重たさの基準は5段階で、5が一番病状が重たいです。「3以上」は馴染みのある言葉で言うと「そわそわ・こけやすい」、そして1日の中でも病状が軽い・ふつう・重たいのアップダウンがあります。「だから手厚い2人ナースの訪問看護が必要なので、訪問看護を増やす」というストーリーには大義名分があります。報酬の支払い元の人も納得しやすいストーリーです。
  • ※高齢者の「こけやすい」は「骨折、意識不明、脳卒中、ねたきり」に直結する場合があるので、すり傷レベルでは済まないです。
  • 医療的な処置が必要な人は、これまでと変わらず手厚い1日3回の訪問は続くと思います。

 

今回のマスコミへのたれこみは、あくまでも疑惑段階として「必要のない人にまで過剰な訪問看護をして国に報酬を請求している」という疑惑です。不正は確定していないのでサンウェルズは訴訟を検討中ということです。

 

投資化やトレーダーができることはほとんど無く、「結果を待つ」ことが求められます。不正確定よりも、「適法なのか不正なのかがまだよくわからない状況」の方がリスクは大きいので、先行きの見通しが立たない状態で株は売られて下落することが多いです。

  • 国側の判断の裁量しだいでどういう風にも変わる
  • 適正か不正かの判断は、国側の判定を待つしかない状態

10%を超える下落も上昇も市場参加者の合意です。9/5の反発上昇は売り方の買戻しやホルダーの追加購入だと考えています。この勢いが止まったらどう動くのかはますます予測がつきにくくなります。

 

 

今回の報道は、絶対的な医師の指示・医療的な意義・患者の利益を優先したいナースの感情と、グレーな領域を突き進むビジネス経営の考え方で「指示」をする管理職のひずみに、マスコミが目を付けて騒いで焚きつけたといったところだと推測しています。

 

スイングトレーダーの立場としての私の考えは、今回のニュースでの下げ上げの利益はほぼ刈り取られたという印象です。9/7以降はこの銘柄は手出し無用と考えています。