お金を払えば罪悪感が消え去る、という話をします。
部下や子どもから、お店の従業員さんまで、1人の人間を思い通りに動かそうと思う時には、まともな人ほど、心の片隅のどこかで罪悪感を抱くものです。
AmazonもUbereatsも、私達はお金を払うことができるので、知らない人を好き勝手に動かすことへの罪悪感を薄められるのだと思います。道行く人に買い物の手伝いを無給でさせようとする人はいませんが、「そこにあるシステムに沿って、いくらかお金を払っている」という事実があれば、他人の行動を支配することへの罪悪感が薄まります。
人を雇って動かす時には、自分の欲望に基づいて他人を好き勝手に動かすことへの罪悪感に折り合いをつける必要があります。搾取せずに相手に働き続けてもらいたい場合には、お金を払うことに加えて、「相手の心にプラスの感情が湧いてくる返礼」を提供することが必要になるのかもしれません。