ハラスメント予防や事故予防のためには、「教えたベース」よりも「できるベース」の教育が必要という話です。
人が教えを受けて行動する時、「存在を知っている→頭でわかる→(実践する時間を確保する)→確認しながらできる→速くできる」のステップを踏む時間が必要です。頭でわかる事と実践できる事には時間差があるため、実技を含む確認テストをする時間の確保も必要です。
スケジュールの合間を縫った短時間の指導や、集団に対して講師が1人という場合の指導では、どうしても「1回存在を伝えた」ベースの管理になります。「前に教えたよね?」や「分かったと言ったんだから、できるよね?」などの発言は、「できる」まで面倒を見ないことに対する、責任逃れの方法としても使えてしまいます。
人口減少社会で教える人が不足する今後、ハラスメント予防や事故予防のためには、「教えたベース」よりも「できるベース」の教育が必要だと考えています。