月曜日の朝礼スピーチのネタです。
今日は、組織で人と話す時は、「レベル」という単語を「クラス」に言い換えるようにしているという話をします。
私は普段、仕事で人と関わるときに、言葉遣いにはとても気を遣います。
何気なく使っている言葉が、思いがけず相手を攻撃してしまうことがあるからです。
私が気を付けているワードの一つに「レベル」という単語があります。
何気なく聞くと、公正に評価をしているスタンスを示したり、相手を褒めるつもりで使ったりすることができますが、この言葉には棘が含まれています。この言葉の影響として、
- ランクを分ける意味合いがあるので、必ず評価判断をしている印象を与えること。
- 傲慢な印象になること。
- 相手にとっては弱みを突かれる言葉にもなるので、身構えられてしまうこと
などが考えられます。
「レベルが高い」と言う言い方であっても、それはレベルが低い存在があることを暗に示しているので、聞いている方からすれば、中ランクや低ランクに下がってしまう転落の怖さを突き付けられているような気がするかもしれません。さらに、「レベル」という単語を使った時点で、「低いレベルの人は認めない」という価値判断のメッセージを送っていることになります。
このように、「レベル」という言葉には棘があるので、組織の中で他部署や他職種に「レベル」を付けることは、一度立ち止まって考えた方が良いかもしれません。
- 受付レベルで情報が止まっているかもよ。
- 購買部レベルだと判断に迷うかもしれない。
- 総務部レベルで調整してよ。
これが上下関係の上の方から言われると、さらに棘が鋭くなります。
- 「新任レベルに任せて」
- 「パートさんレベルで送っておいて」
- 「2-3年目レベルにやらせて」
- 「このレベルの仕事なら~」
このように、レベルの低い仕事、レベルの低い社員というメッセージを与えかねません。
こうした理由から、「レベル」という単語は安全策のために使わない方が良いと考えています。代わりとして「クラス」、もしくは「水準」とい言葉を使うと、主観的な印象が薄れて、客観的でマイルドな印象を相手に与えることができます。
新任クラスに、パートさんクラスに、2-3年クラスに、この水準の仕事なら~と、与える印象が少し柔らかくなります。
さて、以上で今日の話は終わりです、私の話のレベルはいかがでしたでしょうか?
何か1つでも参考になれば幸いです。