この頃、給料が一定なのに、物とサービスの値段がどんどん上がっています。
消費税は10%になり、マーガリンや珈琲、電気代、ディズニーランドの入園料と、あらゆる物やサービスの価格が値上がりしました。
この記事では、食料品の値上がりや転職に備える方法の一つとして、副業(サイドビジネス)をご案内します。
時代は副業解禁の流れが来ています。今は副業の必要に迫られていない人や、副業禁止の組織に努めている人も、知っておいて損はありません。
1.食料品が値上がりしたら、副業を考える
マーガリン、食パン、コーヒーと様々な物の値段が上がりました。
日用品ではガソリン代が高騰(こうとう)しています。近所のガソリンスタンドの表示価格に影響する原油価格は、2020年-2021年の間は次のように上がってきました。
一方で、給料は? 今まで、ガソリン代をはじめ、電気代やコーヒーの値段が上がったことを理由に、アルバイトの時給や会社の給料がすぐに上がったでしょうか?そんな経験はほとんど無いはずです。
物価と給料は上がるタイミングにズレがあります。たとえば、「2022年1月にコンビニパンの値段が上がったけれど、4月まで給料は一定で上がらない」というズレが起こります。
副業を始める人は、その期間のズレをカバーすることができます。
2.副業禁止の会社のこれから
副業禁止?それとも副業解禁?
時代の流れは副業を解禁する方向に進んでいます。「働き方改革」の掛け声のもとに、名だたる企業が副業を解禁しました。キャノン、キッコーマン、住友化学、第一生命ホールディングスなどの大企業です。
大企業が解禁したということは、次は中小企業にこの流れがくる可能性がかなり高いです。
時間給は縛り付けの思考法
時間給は、時給・日給・日給月給などです。実は、時間給は安定と引き換えに、人を縛り付ける考え方です。
時間給で給料が与えられる組織では、高評価を得ようとするなら、1つの組織に長くいることがコツです。賞与や退職金の仕組みも同じで、ある程度長く組織にい続ければ、ある程度の評価として受け取ることができます。
給与体系は、経営者が人を評価する基準そのものです。時間給の評価基準とは、勤続年数に応じて上昇する給与体系のことです。長くいれば高評価。この逆は、短ければ低評価です
転職時に、在籍期間が短いことがデメリットと見られやすい理由は、時間給の評価基準で何度も、何度も、何度も!……アルバイトや、部活動や、習い事で、繰り返して学習した「いた時間が短い=価値が低い」という先入観、認知バイアスがあるからかもしれません。
日本中に時間給の考え方が行き渡ると、一旦組織から抜けると給与ランクがリセットされ、1社で働き続けている同年代と比べると、不利になる可能性が高いという現象が起こります。
収入UPに成功した場合でも、時間給の評価の枠組みの中にいることは変わりません。より価格設定が高い賃金テーブルの組織に移ったという点で、時間給による価値基準があるという本質は同じです。
転職は、時間給の賃金テーブルの一番低い位置、つまり最低賃金から再スタートするかもしれないリスクを引き受けることです。覚悟が必要です。
勤めた会社や職種が、「何か違うな」と感じて他へ移ろうとする時、心理的なハードルが高いと感じるのはこのためです。
時間給の評価制度は、合う人は安定の恩恵を受けられますが、ときには「辞めるな、逃げるな」という価値観になって従業員の思考に染み込みます。場合によっては健康や私生活を犠牲にすることを求めてくるので、そうなるとこれはもう呪いです。
「ハラスメントを受けても耐える、辞めてはいけない」という考え方は、日本国内で年間2万人以上を自死へ追いやった思考法だと、私は思います。
転職するか悩んでいる人は、
- 今の組織を辞めたら、時間給がどう変動するか分からない
- 成果給で働く実感が分からない
など、真っ暗闇の場所に飛び込む恐怖があると思います。
真っ暗闇でも、知識があれば行き先が見えてきます。この本を読むことで、不確実な将来に向けて進む手引きになります。
副業は成果給
ここで、成果給について考えてみましょう。成果給は馴染みが薄いですが、ごく簡単なイメージはUbereatsウーバーイーツです。1案件あたり何円という契約であり、成功報酬と考えると分かりやすいです。
成果給は1案件あたりの報酬なので、慣れないうちや軌道に乗らないうちは、最低賃金以下の労働もあり得ます。
失業した時に、ぶっつけ本番で余裕なく副業を考えるよりも、本業がある程度安定しているうちに副業を始めて、「成果給では最低賃金以下の労働がありえる」ことを実感しておくことが大事だと思うのです。
(だからこそ、努力に火が付くと思います)
組織から抜けた時、これまでに培ったスキルを活かして「教える副業」ができていれば、自分と大事な人たちの生活を守れます。
人生には組織から抜け出るイベントが山のようにあります。
- 出産や結婚、親の介護での退職
- パワハラ、セクハラ、モラハラ
- 適応障害後の休職退職
- 学び直しの再進学
本業をやめた時に、副業が残っていれば多少の備えになります。
「基本給と成果給の違い」を深く知りたい方は、別の記事にまとめますので、お待ちください。
副業を始める時に役に立つ本の、紹介記事も書く予定です。
まとめ
食料品をはじめ、物とサービスの値段は上がり続けています。価格上昇をカバーする方法として副業は最適です。
副業の知識は保険と同じように、安全だと感じている時にこそ調べておくべきです。ぜひ、副業の成果給の感覚を、家計に余裕があるうちに実感してみてください。