副業を解禁する企業が増えてきました。
企業では仕事が分担されていますが、副業では全部自分でする必要があります。
この本には、副業の方法論がたくさん書かれています。中でも重要な3つの視点と、実践方法を紹介します。
1.強みを活かす:ランチェスター戦略
これは、就職活動の自己分析に似ています。
自分の強みを見つける、同業者の弱みを見つけるなど、競争で優位に立つためのヒントがたくさん載っています。
業界というのは不思議なもので、売れている人をみなが参考にして真似をするので、なぜかどの業界もカラーが一つの方向に流れてしまう傾向があります。(中略)その人に足りないところを分析して、部分的にはあえて逆をやることも大切です(137ページ)
強み探しは、No.1になれる分野を見つけることです。本の中には書かれていませんが、弱い立場にいる人が特定分野でNo.1の地位を得る戦略として『ランチェスター戦略』があります。差別化し、集中する考え方はとても参考にできます。
2.市場を選択する:マーケティング
本書では、副業の市場を選ぶ際のマーケティング方法として、
- 同業者がいることが大事
- 同業者がいる市場をあえて狙う
- お客様がいることが大事
と何度も繰り返して書かれています。知識ゼロから、マーケティングと市場選択の知識が得られます。
今は、組織にいてもマーケティングをする部署は限られていますが、今後は取り扱うデータが増えると人が足りなくなります。
営業企画に関係がない部門でも、プログラミングを活用してデータを処理するスキルが求められるかもしれません。
3.声掛けを学ぶ:モチベーション
特に人に教える副業では、モチベーションを高く保つための言葉や、相手に教える時の効果のある声掛けの言葉が必要です。
また、自分自身に対しても、当然のように最低賃金以下の労働がありえる副業で、苦しい期間を乗り越えて続けるための、気の持ちようのヒントがたくさん書かれています。
声掛けは、どの業種でも、金銭的なコストをかけずに、誰でも・いつでも・どこでも、できる行動です。
組織内の人材育成にもきっと役に立ちます。
4.実践する:Try and Error
副業の第一歩は、自分で値段をつける経験をすることです。これは、成果給の考え方にも通じます。
・物品を売るなら、メルカリやラクマ等のフリマアプリ
・技術を提供するなら、ココナラ
ココナラは、興味本位でもサイトを見てみると「教える系」の副業がたくさんあることに気づけます。「こんなサービスでも副業にできるんだ」と実感できます。
最後に、本の中では、安い価格で勝負しないという戦略が書いてありました。これには私も賛成です。
長期にわたって仕事を続けられるのは、価格が安定しているからです。専門性・正確性・親しみやすさ・快適さなど、強みを打ち出すことで、価格で競争をしなくても良いジャンルが見つかるはずです。
また、経営者で投資youtuberの上岡さんは、「本業に関係がある副業をした方が良い」と、本に書いています。本業、節約、投資に対する副業の考え方は、こちらの記事で紹介しています。
まとめ
副業は追加の収入になり、本業で転職をする時の備えとしても役立ちます。ぜひ、自分自身に合った副業を見つけてみてください。