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「学校に行きたくない、楽しくない」
忙しい朝に突然言われると、とても焦りますよね。
うちの子が不登校?……
そんな思いもよぎります。
言葉に出している理由の他に、LGBTの視点からみると、行きたくない本当の理由が見えてくるかもしれません。
今日は、解決のヒントになる本をご紹介します。
学校に行きたくない理由は、親にとって思いもよらない理由のこともあります。
体が男の子で、心が女の子の場合
- 体育で男子と一緒に着替えるのが嫌
- 男子トイレを使いたくない
- 修学旅行のお風呂に入りたくない
などです。
LGBTの視点で考えると、
「もしかしたらウチの子も?」
と気づいて、より良い進め方のヒントが見つかるかもしれません。
本人も、”何だか言葉にできない違和感”の理由を知ることで、気持ちが楽になるかもしれません。
3歳4歳5歳の幼稚園・保育園児と一緒に読む絵本
こどもジェンダー
幼稚園や保育園に通っている時期から、「男の子らしく」「女の子らしく」という刷り込みがあったのかもしれません。
お友達や先生、家族からの影響は強く残ります
お子さんが小学校に入る前なら、最初にこの本を一緒に読んでみて、男の子の遊び、女の子の遊びの区別をしなくて良いことや、誰と遊んでも良いことを確かめてみましょう。
小学生向け
個「性」ってなんだろう?
イラストがたくさん入っていて、大型で見やすい本です。
文字にはふりがなが付いていて、小学生4年生くらいから読ます。
女の子らしさと男の子らしさを考えるキッカケになります。
学校に行きたくない子は、もしかすると、押し付けられる「らしさ」が嫌なのかもしれません。
「かわいい服を着てみたい」
「ビーズが好き」
男の子として生まれた子。
「プロレスが好き」
「シューティングゲームが好き」
女の子として生まれた子。
男の先輩、女の先輩、どちらにもドキドキする。
そんな子たちの話が書かれています。
その他大勢の価値観と違っていても「いいよ」と言ってくれる本です。子どもに勇気と自信を与えてくれます。
小学生高学年から、中学生、高校生向け
「ふつう」ってなんだ?
この本に登場する生徒は中学生と高校生。
子どもを苦しめるのが「普通は」という価値観です。
普通の基準は、場所によって変わります。10年前と今でも全然違いますよね。
「普通」に違和感を感じる子どもにとって、LGBTという言葉を知るだけで、気持ちが救われる子もきっといます。
この本には、人生のすこし先を行く20代のLGBTQ+の人が、顔写真付きで紹介されていて、自分ひとりじゃない、と感じさせてくれます。
はじめてのLGBT
中学生や高校生の本人が読んでも良いですし、分かりやすいので親が入門書として読むこともおすすめです。
知らず知らずにうちに、「普通は」という価値観を押しつける側にいるかもしれません。
ついつい、やってしまいがちな声掛けが書かれています。
- 勇気を出して本音を打ち上けてみよう。
- 何か原因があるからLGBTになったの?家庭?性のトラブル?
- オネエ言葉で話してみてよ。
言われないとなかなか気づけませんよね。
ふだんの声掛けを振り返るためにも、一度読んでみる価値はあります。
まとめ
「もしかしたらLGBT?」という可能性に向かって準備することで、子どもの気持ちが救われるかもしれません。
学校や習い事に行く先で、子どもが過ごしやすいと感じる時間が増えると、いいですね。