突然ですが、性教育が足りません!
私たちが性教育を意識するときは、
- 子どもの体の変化があった
- 幼稚園や学校で性的なトラブルがあった
- 下ネタを大きな声で叫ぶから恥ずかしい
など、思いがけない変化やショッキングな出来事が起こった場合が多いです。
忙しい生活の中で、子どもが「なんで男の人と女の人の体は違うの?」と質問してきたり、「クラスメイトに嫌なことをされた」と相談してきた時、どう返せばいいのか迷ってしまうものです。
最近になって、幼児期から思春期にかけての性教育が注目され始めました。性教育を主体的にしようと考える親は、今はまだ少数ですが一緒に頑張りましょう!
近い将来には時代が追い付いてきます。手っ取り早く本を読みたい方は、こちらの本がおすすめです。
- 1.子どもの体の変化に備える(毛が生える・初経・精通など)
- 2.『子どもの自己肯定感』を、性教育で高め育てる
- 3.性教育は3歳から始めましょう。学校ではどう?
- 4.性教育は本が1番。ネットは危険!?
- 5.性教育のオススメ本リスト
- まとめ
1.子どもの体の変化に備える(毛が生える・初経・精通など)
子どもの世界では、とんでもない話が信じられている時があります。
- 初経(初潮)で血が出る→死んでしまう!?
- 精通する→病気になった!?
- 性器が小さい→馬鹿にされる!?
子どもにとって、体の変化はどれもビックリする不安な経験です。
普段の暮らしに「性」の変化は不安や不快感を与えてきます。一方で、自分に自信をつけてくれる存在でもあります。
体に起きる変化を、子どもが「突然やってくる不安なもの」と思って迎えるよりも、「ああ来たんだね。待っていたよ」と穏やかに迎えて欲しいですよね。
2.『子どもの自己肯定感』を、性教育で高め育てる
子どもに色々としてあげたい気持ちはあっても、仕事や家事など、忙しさと疲れで十分に手が回らないものです。
- 自己肯定感をもって欲しい。
- 性の被害者にも加害者にもしたくない。
この思いは共通だと思います。
性教育をすることで子どもの自己肯定感を高めることができます。それは、「目に見える体を大事にする」ことから始まります。
三つ子の魂百までと言われるように、幼児期から性教育をすれば百歳まで自己肯定感が高い人でいられるかもしれません。
3.性教育は3歳から始めましょう。学校ではどう?
ここからは、性教育を何から始めるかを一緒に考えます。性教育は3歳から、簡単に始めることができます。
性教育は、普段の会話と同じ親子のコミュニケーションだと思ってみましょう。
年齢が低ければ低いほどきちんと向き合って話ができます。思春期が来た中学生に、性の話をするのはかなり気まずいですよね……
では、学校で教えてくれるかというと、性教育の時間は1年間でたった4時間と短いです。
服のサイズも上履きのサイズもどんどん変わる子供の成長に、性教育の授業はタイミングを合わせてはくれません。学校の性教育だけでは、毎日成長する体には十分対応しきれていないのが現状です。
「おうち」での性教育(=親子のコミュニケーション)は、親が伝えたい情報を仕入れることから始まります。
信頼性できるのは、やはり産婦人科医の先生が書いている、次のような本でしょう。
ここで本をおすすめするのは、ネットには任せられない大きな理由があるからです。
4.性教育は本が1番。ネットは危険!?
検索結果によって、アダルトサイトにもアクセスできてしまいます。ネットには正しい情報も、怪しい情報も、なんでもかんでも検索結果に出てきます。
「何を信じるか」は人によって変わります。結果のトップにきているサイトや、興味をそそる刺激的な話ほど頭に残りやすいものです。
もしも、子どもが「性器が小さい。大きい方がいいのか?」と悩んでネット検索をしたときに、面白おかしく編集したまとめサイトやアダルトコンテンツが出てきたらどうなるでしょう?
偏ったとんでもない情報を信じて自信を失ったり、不安の裏返しでクラスメイトを性的にからかったりと、性の加害者や被害者になってしまうかもしれません。
体の悩み事がある時に、
いつでも読める本が、家に置いてあること。
それは、子どもにとってはとても安心できることです。
夫婦・パートナー・家族で、性教育の考え方をすり合わせることが理想ですが、まずは片方の親御さんだけでも性教育に目を向けてみましょう。
5.性教育のオススメ本リスト
どれか1冊だけをおすすめするとすれば『おうち性教育』です。
次のような内容が書かれています。
- 性教育で、性の被害者や加害者になるリスクを減らせる
- プライベートゾーン(水着で隠す部分)が大事なこと
- 男女のからだのしくみ
- 生理、射精、性交の伝え方
この中で、「性交」については学校で教えていません。そのため、日本の小学生、中学生、高校生の中には、アダルト作品(=誇張されたファンタジー世界)を性の教科書にしている生徒も一定数います。
また、子どもが体のことで深く悩んだり、性的なトラブルが起きる前に、母親・父親のどちらかが前もって準備しておくことが大事です。
親もいろいろ、子もいろいろです。
- 年齢や性別
- 親が読むか、子が読むか
- 職場での配慮や身体介護に活かすのか
などによって、本の選び方を変えることができます。次の記事では、「親が読む本」と「子が読む本」をそれぞれ紹介しています。
<親のための本>
<子どものための本>
まとめ
性教育は、親子の会話の中でできるコミュニケーションです。それも3歳から始められます。
子どもに「自分の体はきれいで大事」と自己肯定感を高く持ってもらえるように、性教育をスタートしてみましょう!