このブログでは、短期トレードをテーマに記事を投稿しています。
今日は貴金属ETFが買いやすくなっていて、短期では「純パラジウム上場投信(1543)」に注目をしています。

1.2025年10月29日(水)のトレード環境
上がった銘柄
今日の相場の主役は
- アドバンテスト:好決算。大引けで+4000円ストップ高
- ソフトバンク
でした。この2社と日経225採用の半導体株だけで日経平均株価は上昇しています。
- 値上がり銘柄数:200
- 値下がり銘柄数:1394
と、全体では下げている個別株の方が多いです。
データセンター向けの電気工事や建設関連は「きんでん」のように好調でした。
アメリカ3指数
アメリカ3指数は、
- すべて日足のボリンジャーバンドで+1〜2σのところに株価が来ている
- ナスダックは窓を開けての4連続陽線
です。米国株はここから新規には買いにくく、持っている人は「いつ下がるかヒヤヒヤしている状態」と想像していてます。
これは私の感触ですが「こんなに上がって大丈夫なの?」とヒヤヒヤしている相場環境で金属は買われやすいと感じます。2025年10月10日頃のように、アメリカの地銀の不正融資問題のネガティブニュースが出てきたときに米国株が下がり、ゴールドが買われました。
[株が売られる=現金化される=機関投資家は成績を求められるので、常にポジションを持つ必要に迫られる=何度も何度も、どこかのセクターに資金を入れてポジションを持る=安全資産のゴールドに資金が向かう]
こう考えると、次に資金を入れる先は貴金属と考えています。
株式と別の値動きをすることを期待して、「貴金属ETF」の小額購入に注目をしています。
2.貴金属ETFの純パラジウム上場投信に注目
2-1 金の果実シリーズ
ETFは市場で取引されている「上場投資信託」です。その日にすぐに売買ができます。「金の果実シリーズ」は実際の貴金属の裏付けがあり、希望すれば実物と交換できる面白い商品です。
貴金属ETFは「基準価格との連動を目指す方針」があるのですが、2025年10月のように需要過多が起こると、ETFは基準価格を大きく超えて値上がりします。この時、純金上場信託の乖離は10%を超えていたようです。
2-2 基準値との乖離を見る
さて、10月29日の今基準価格ETFの価格を比べてみると面白いことがわかります。
表の下の方、金・銀・プラチナの価格乖離は±2.5%に収まっています。
その反面、パラジウムは基準価格に対してETFの価格が-7.04%と乖離しています。(10/28火曜日時点)

このシリーズが基準価格に連動することを目標にしているなら、この7.04%の乖離は解消される方法に向かうと考えることができます。
- 基準価格が上がるなら、それに連動するETFも上昇する
- 基準価格がもしも下がったとすれば……基準価格ベースで-7.04%の下げまでは利益損失トントンで同値撤退が出来る
という理由で、純パラジウム上場投信は優位性のあるトレードだと考えています。
3.流動性が低いときの対応
純パラジウム上場投信を買うにあたり、次のことは頭の片隅に置いています。
- 流動性が低い。板に並ぶ値段が飛んでいる。
- ゴールド以外に資金が回ってくるかは未知数
- 信託報酬が発生するのでリターンは目減りする
- ゴールド以外の貴金属ETFは足が速い。急騰すれば必ず数日後には急落してきた
流動性の低い銘柄は思っていた方向と逆に動いた時に値幅が大きく、1回の失敗が致命的になります。そのため、資金はいつもの個別株用の資金に対して、1/5ほどに抑えています。
板が薄い銘柄をトレードする時は、投入資金を少なくしてリスクを抑えるという考え方を大事にしています。
4.貴金属ETFは小額で素早くトレード
純パラジウム上場投信のトレード期間は2~4営業日を見ています。
貴金属ETFはあくまで「株式が下落しそうな時の、一時的な資金の避難先」という位置として見ています。今週は重要なイベントがあるので、トレード用の資金は現金にすることで安心できるタイミングかもしれません。
- FOMC(10/28,29)
- 日銀金融政策決定会合(10/29,30)
3か月後も、半年後も、10年後も相場はあるので、株を急いで買い集めなくてもいいと考えています。
そろそろ決算発表シーズンも本格化してくるので、好決算で下落した個別株をそっと拾えるように、決算発表にも注意を向けていきます。
ーーー
こちらの記事では、短期スイングトレードに活用できる本を紹介しています。
※この記事は個人的な見解であり、投資売買を推奨するものではありません。また、投資は元本を保証するものではありません。必ずご自身の判断と責任に基づいて行動して頂きますようお願い致します。必ず免責事項のページも合わせてお読みください。