この記事では、本好きの私が「読書を通じて気分が少し上がること」を目指して本を案内しています。
今日は読んできた本の中から三笠書房が出している本を紹介します。
1.三笠書房の傾向と、編集者で本をより分けること
私の印象では、これまでの三笠書房の本はライトな心理・自己啓発にビジネス要素(主にコミュニケーション)を薄く混ぜ合わせた傾向の本があると考えています。
出版社には何人も編集者がいることを踏まえても、三笠書房では良くも悪くも著者側のスタンスや思想がダイレクトに完成品に現れやすい傾向が強い出版社だと推測しています。
2.心理本:人間関係の悩みに答える本
マンガ版 ちょっとだけ・こっそり・素早く「言い返す」技術
「ズケズケとしたものの言い方をしてくる人に、職場で角を立てずに言い返したい」
そんな気持ちに応えてくれます。これは私のニーズにドンピシャで当たった本です。
方法や考え方がどれも実践的で使いやすいところが良い本です。よくありがちな「嫌な人からは距離をとって離れましょう~」なんて生ぬるいアドバイスは書かれていません。
言い返し方のバリエーションを増やせるのでオススメです。
心配事の9割は起こらない
あれもこれもと考えすぎてしまって、行動が遅くなりやすい人に向いている本です。
色々と考えられることは強みでもあるので、ほどよいバランスを教えてくれます。
会社で責任が重たくのしかかる管理職や役員から、家庭で子育てに悩む人、成績に悩む受験生まで、幅広い人に響く本だと思います。
実家がしんどい
- 家族愛って素晴らしい
- 両親は大事にしないと
それが「しんどい」人に寄り添ってくれます。
表立って言いにくい気持ちですよね。人知れず抱えている感情を受け止めてくれて、次の一歩を案内してくれる本です。こうした世の中には本が必要です。
3.ビジネス書
GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代
ビジネスで成功する人は「ギバー(与える人)」であり、ビジネスで搾取されて利用される人もまた「ギバー(与える人)」であると主張している本です。
どうすれば他人にいいように利用されることなく、他人にギブができるのかを教えてくれます。相手に気を遣って、自分を抑えて心をすり減らしたりしがちな人に届けたい考え方が書かれています。
心理系の要素が色濃く出ているところに、三笠書房のビジネス書の特徴があると感じます。
帝国データバンクの経済に強くなる「数字」の読み方
こちらはガチガチのビジネス書です。
企業情報を調査している日本の最大手の会社、帝国テータバンクの研究員の方が書いています。
物価や金利にはじまり、老後の貯金問題・投資にも関係のある情報がたくさん書かれています。
私は最初図書館で借りて読み、自宅でもじっくりと読みたくなったので購入した本です。企業の決算書を読みたい人や、ニュースの数字に強くなりたい人にピッタリの本です。
ビジネス書でキラリと光る良書です。
4.娯楽教養本
娯楽の本には「なにその世界!?」と興味を惹かれる本もあります。
教養としてのチョコレート
植物園の企画展示を見に行った時に、チョコレートイベントの一環でカカオの実と一緒に紹介されていました。
その時のグッズコーナーで見かけた本です。
普段おやつに食べているチョコレートの話に興味がそそられます。
運気を上げる結界の張り方
この本はネットでタイトルだけ見つけたのですが、読んでみたくなりました。
スピリチュアル系の本で、話半分に娯楽として軽く読むのにはいいかもしれません。
5.三笠書房の傾向
こうして本を並べてみると、三笠書房の本のテイストや方向性は心理学の分野に寄っていることが感じられます。
- 良くも悪くも軽くてライト
- 深みを求めて読みにいく出版社ではない
- 著者の思想がそのまま本に現れる
というのが私の出版社に対する判断です。
『帝国データバンクの経済に強くなる「数字」の読み方』が良書だったように、三笠書房の本は、書いた人が信頼できるかどうかで読むかどうかを判断しようと考えています。