このサイトでは、投資とトレードに役立つ本のレビューやコラムを発表しています。
毎週木曜日・日曜日の更新を目指しています。
今日は、信用取引で空売りを始めたい人向けに、おすすめしていない投資本を案内します。私が実際に読んだ本の中からレビューをしています。
すべての本は経験財産であり、このシリーズで紹介する本の中には、もしかすると今の状況にピッタリの本があるかもしれません。
相性を確かめるために、一度読んでみても良いかもしれません。
- 1.空売りの本の選び方のコツ、ポイント
- 2.信用取引の教科書
- 3.世界一安全な株の売り方
- 4.「株鬼流」仕掛けの全技術
- 5.世界一わかりやすい株の売り方
- 6.おすすめの空売りの投資本はこれだ!
- 7.まとめ
1.空売りの本の選び方のコツ、ポイント
この記事では、次の基準で本をレビューしています。
- 空売りの基本、リスク管理、利益が出るしくみが説明されている。
- オリジナル用語を使わずに、分かりやすく説明されている。
- 後からトレードを検証しやすい、手法別の解説がある(☆重要☆)。
- 適度な量と難易度
迷う時間を減らせるように、お役に立てればと思います。
2.信用取引の教科書
ここに載せたのは意外に感じるかもしれません。
実際、内容は申し分なく、口座開設の方法から空売りのエントリータイミングまで、1ステップずつ丁寧に説明してくれています。どれもそつのない王道の投資方法の解説です。
この1冊はとてもおすすめです。
ただし、信用取引(空売り)を学ぶ方法を本に限定するなら、という条件付きです。
この本は、分かりやすさと基本を重視しています。その分、そつの無いありきたりな内容にとどまっているという評価です。
今の時代、無料のyoutubeチャンネルや、ベテラン個人投資家の投資ブログでも、信用取引のしくみやエントリー方法は書かれていますよね。わざわざ本を買ってまで得る情報なのか?という疑問は出てきます。
そこで、本で学ぶかネットで学ぶかというポイントになりますが、簡単にまとめると、実物の本を買うのに向いている人はこんな人です。
- まず最初はテキストがあったほうが安心できる人。
- 本で学ぶスタイルに慣れていて、学習効率がネットよりも良い人。
- ネットでは、情報が多すぎるので、情報が絞られた本で学習したい人。→私が本を買ったのはこの理由でした。
オンラインでは、記事修正・動画の削除・後からもう一度探すのに時間がかかる、などのデメリットもあります。
読みたい内容が、同じ中身で、すぐに手に取って読めるというのが実物の本を買うメリットです。
3.世界一安全な株の売り方
評価が分かれる一冊だと感じます。
著者は投資セミナーのカリスマ講師です。
説明に著者のオリジナル用語が使われています。順を追って読めば理解できるのですが、読み始めは用語に慣れるまで読むのに苦労します。
- パーフェクトオーダー=PPPパンパカパン
- 下向きの移動平均線に頭を押さえられた下落トレンド=もの分かれ
など、著者以外は使っていない用語です。
臨場感を出す書き方や、聴講者や読者の気持ちの盛り上げ方がとてもうまいので、気分が高ぶって、ワクワクした気分になってきます。
著者に付いていきたいと感じられる人なら、合う人にはめちゃくちゃ合うという本です。
読んでみれば相性がわかります!
4.「株鬼流」仕掛けの全技術
この本も、カリスマ投資セミナー講師が書いたオリジナル用語が満載の本です。
テクニカル分析全般の本ですので、買い方の説明が6割、売りの説明が2割、その他2割といった内容です。
合う人にはバッチリ合う、合わない人には響かない、そういう本です。
「5龍連で買いだ!」「JIラッパで売りだ!」
強気を武器に、値動きのライブ感を求める人に向いている本だと感じます。
その意味で、合う人は「選ばれた人」かもしれません。
5.世界一わかりやすい株の売り方
空売りの基本知識の説明は分かりやすく、量も適量です。
しかし、著者は証券会社の人です。個人投資家のためではなく証券会社寄りの立場で書いている本と、意識して読む必要があります。
「儲かりますよー」という主張が強く、かけ出しの個人投資家にとって、必要な大事な情報が書かれていないのです。
- 日経ダブルインバース(1357)は、長期で持ち続けると減価することを書いていない。
- ハイリスクの「信用2階建て投資」を勧めている。※これは、塩漬けになった株を信用証拠金の担保にすること。
空売りの初心者向けに売り出している割には、誠実ではない書き方が目立つように感じます。
6.おすすめの空売りの投資本はこれだ!
これまで紹介してきた理由を裏返せば、おすすめの理由に変わります。
<空売りの本の選び方のコツ>
- 空売りの基本、リスク管理、利益が出るしくみが説明されている。
- オリジナル用語を使わずに、分かりやすく説明されている。
- 後からトレードを検証しやすい、手法別の解説がある(☆重要☆)。
- 適度な量と難易度
これらの条件にあてはまる本は、迷うことなくこの1冊です。
この本が良い理由は、何といっても「投資とトレードの振り返りがしやすい」ことです。
5パターンの戦術が解説されていて、自分が今どの数字を根拠にしてエントリーしているのかが分かりやすいです。
ほど良い量、一般的な用語を使ったわかりやすい解説なので、空売りの入門書としてはこの1冊があれば十分だと感じます。
あとは経験を積んだり、中級者向けの分厚い本を読んで投資トレード技術を高めるルートを目指していけます。
7.まとめ
投資スタイルやトレードスタイルは人それぞれに違います。
自分の感性にぴったりと合う本は、数冊の本を読んでみると大体の傾向がつかめてきます。
中長期の下落相場に備えて、空売りの準備をしておくとチャンスが広がります。
トレード・投資は上達します!