このブログでは、スキルアップや仕事術の本を紹介しています。
今日の1冊は、読書を読んだだけで終わらせずに、アウトプットにつなげる方法を解説した『「すぐやる人」の読書術』の紹介です。
1.読書をアウトプットにつなげるための本
タイトルの通り、アウトプットを「すぐやる」方法を説明している本です。
- 興味があって買った本を、読まずに積んだままにしている。
- 一通り読んで、時間が経つと何が書かれていたか覚えていない。
こんな経験を私もしてきました。これまでは情報がまとまらず、本棚に本が増える一方でした。
ブログでのアウトプットを少しずつ始めてから、「ここまでは考えられたから、ひとまず売ろう」という考えになり、整理整頓が少しずつ進み、アウトプットの効果を感じています。
2.どんな内容?
著者と3つのエッセンス
著者は、イギリスのケンブリッジ大学で心理学を学んだ人です。通訳をはじめ、幅広くビジネスを手掛けています。
内容について、ごく簡単にエッセンスを書き出すと、
- 本は目的に合わせて、一部だけを読んで読了にして良い
- 読書で感情が湧き上がったら、すぐに行動したり、そのテーマを深く考える。
- 情報は検索できるように、1か所に整理する。
の3つです。
内容も分かりやすく、私たちの生活に活かせる学びが多くあります。
読書の時短テクニックで、考える時間を増やせる
つまみ食い読書
これは、大量の情報の中から、欲しい情報だけを抜き出すスキルです。
次のような本には、特に効果を発揮します。
- ハウツー本
- 〇×形式の本
- 見開き1ページ
自己啓発本やハウツー本は、たしかに内容が薄くて高い本もありますが、中には良書もあります。それは次のような本です。
<会社では教えてもらえない アウトプットがすごい人の時短のキホン>
集中を邪魔する、細切れタスクの処理方法を教えてくれる1冊です。
<新図解やってはいけない勉強法>
成果を出すための勉強法の本です。見やすさが一番の売りです。
過去記事でも取り上げています。
同じ著者を追いかける
読書スピードを速くするためには、未知の情報を減らして、既知の情報(もう既に知っている情報)を増やすことが大事です。
それをさらに一段階速める方法が、同じ著者の本を短期間にまとめて読む読書術です。記事後半でもう一度取り上げます。
3.私の視点:じっくりと本を読めば良い
この本を読んで最も印象に残ったのは、
しっかりと理解したいところや、自分にとって重要度の高いところはじっくり読んだ方がいい(78ページ)
というフレーズです。
時短サービスや要約サービスが増えている今、理解するためにじっくりと読むことを肯定してくれるフレーズに出会えたことが良かったです。私にはこの1文が輝いて見えました。
というのも、その理由は、学び直しやリスキリングで専門分野を深めるには、ややこしく複雑そうな内容をじっくりと理解する時間が必要だと感じているからです。そして、じっくりと考えるための時間枠を確保するためには、この本がテーマにしているアウトプットを意識した時短読書のテクニックが必要なのだと私は捉えました。
4.【+α実践】おすすめ練習本
『「すぐやる人」の読書術』をこれから読む、または読んだ方向けに、仕事術の分野でまとめ読みの練習ができる3冊があります。
特にオススメする著者は、久保田崇(Kubota Takashi)さんです。キャリア官僚で、掛川市の市長を務めている人でもあります。
<官僚に学ぶ仕事術>
外部の人と話す機会が多い人は、幅広い知識を得るために大量の本を読む必要があります。大量の情報の中から、キーワードを拾って内容を把握していく方法も紹介されています。
<官僚に学ぶ読書術>
本の選び方の基準がズバリ分かります!
A最初から最後まで読む本 (精読)
B気になったところだけ読む本 (つまみ食い読書)
C読まない本
の選び方がわかります。
<官僚に学ぶ交渉術>
読書で学んだ内容を「交渉」に活かすポイントが解説されています。
駆け引きはもちろんですが、職場の上司との人間関係を良くすることや、取引先との関係づくりにも活用できます。今日明日からすぐに活かせる情報がまとまっています。
5.まとめ
読書した内容をアウトプットすることで、情報を削り、わかりやすく伝える練習ができます。
また、求めていることを効率よく抜き出す力をつけて読書スピードを上げれば、本当に大事で専門性のあることをじっくりと考えるための、頭の中の空きスペースを生み出せます。
そうして、自分自身の頭で物事を整理できるようになることが、読書を通じたアウトプットの魅力です。
2023年の読書を活動に活かすために、ぜひ読書法を試してみてくださいね!