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スイングトレード考え6 円のキャリートレードの終わり:ドラム式洗濯乾燥機と食洗器は借金をしてでも早く買うべき理由

2024/8/5(月)からの週の相場の動きを考えています

 

第6回は円金利上昇を受けて、円キャリートレードの終わりについてです。

 

第1回:1週間の見通し(2024/8/5~)

第2回:銘柄リスト、好業績で大幅下落した銘柄群

第3回:円高と景気後退からテーマ選び

(番外編):含み損からのメンタル回復方法【行動編】

第4回:買いエントリーはドル円とビットコインを見る

第5回:ゴールド購入は株価急落後

第6回:円のキャリートレードの終わり

第7回:マイナーSQと3連休前に手仕舞う

第8回:決算発表時期トレードスタイル、昼休みの過ごし方

第9回:決め打ちをせずに、2分割3分割でエントリーをする

第10回:エントリー銘柄の優先順位付け(リスト付き)

第11回:素直に動かない銘柄を避ける

 

1.資産持ちがさらに資産を増やすフェイズ

日本銀行が17年ぶりに利上げをしました。

マイナス金利の世界から金利が付く世界に変わりました。

 

お金持ちにとっては、お金を貸せば受け取る金利が増えてラッキーな環境です。

 

逆に、お金を借りて返さないといけない人にとっては、支払う金利が増すので負担が増えます。

 

資産を持って運用をする人(=お金を他人に預けて貸し出す人)が今以上にお金持ちになる段階に入ったと考えています。

 

海外ではトマ・ピケティという経済学者が「労働よりも投資の方が儲かる、お金を持っている人はどんどん資産が増えていく」と言っています。計算例としては、資産4000万円×年間4%の受取=年間160万円の収入です。1か月あたり14万円の収入です。

 

最初の資産が多ければ多いほど、楽に生活収入をゲットできます。

  • プレミアのついたグッズ
  • 配当金が大きくもらえる個別株
  • 業績が良くなって価格が上がる個別株
  • 将来的に価格が高くなる不動産

日本円の現金預金をこうした資産に変えておけば、将来数年後には今すぐに売るよりも高い価格で売れるので、その差額が利益になります。これが「投資」です。

 

その対象商品が、これまでは

  • スワップポイントという毎日小銭がもらえるアメリカドル
  • 年に数回配当金がもらえるS&P500の価格に連動する商品

でした。

 

「ほったらかし投資」と呼べば名前は悪い印象ですが、何もしなくてももらえる放置報酬としては優秀な長期投資のスタイルでした。

 

 

2.金利差縮小で終わるキャリートレード

キャリートレード

証券会社がしている方法の一つにキャリートレードという投資スタイルがあります。

 

簡単に言えば、

  • 金利が低い国の通貨でお金を借りて(今までは日本)
  • 金利が高い国の通貨で投資運用をする(今までは相対的にアメリカ)

という仕組みです。

 

 

受取金利と支払金利

日本円をドルに両替するということは、一時的にドルを使う人たちにお金を貸し出す=どこかで即時運用されることです。お金を貸しているので金利分のお金をもらえます。これが「スワップポイント」です。

 

2022年10月の時点での「アメリカの金利」と「日本の金利」は次のような関係でした。

  • FX口座で、300万円分をドルで持っていれば、1日で240円の金利収入。
  • 銀行口座で、300万円を日本円で持っていれば、1年かけてやっと30円の金利収入。

現金預金の資産を持っていて、金利が低かった日本円を金利が高い国の通貨に変えて所有することで、何も労働をしなくてもお小遣いくらいの収入が入ってきた時代でした。

 

日本の金利があがるということは、日米の金利差が小さくなるので円売りドル買い(=円を手放してドルを手に入れる)は理由が1つ無くなったということです。

 

2024年8月上旬の急激な円高(=大勢の人が金利の上がった円を手に入れようとする傾向)は、金利差の縮小が1つの理由でした。

 

金利上げは日本で17年ぶりの政策転換です。そのインパクトはすさまじいです。

 

 

3.早く借金をしよう:年単位での金利上昇

借金は自己破産や取り立ての印象が強く恐ろしいもののように広まっていますが、本来は受けられないサービスを受けるまでの時間を短縮してくれる優れたツールです。

 

特に、18歳で大学に進学することと、お金の貯まった28歳で大学に進学することでは、人生のキャリアプランが大きく変わります。

 

極端に考えると、今の金利に対して、来年はもっと金利が高くなる可能性もあります。

 

 

4.高額な物は早く買う

高額品の購入の判断を迫られています。

 

今借金をして買って、早く試すことが大事だと私は考えています。

  • 売れる
  • 早く安く試せる
  • 質が良ければ売れる

などのメリットがあります。

 

借金をしているのは個人だけではありません。会社も銀行から借金をしています。個人よりももっと大きな資金を動かしています。借金の金利が上がるということは、企業の借金も実質的に増えることになり利益を圧迫します。すると製品の値段にもそのうち反映されるかもしれません。

 

ただでさえ2024年は物価が上昇しています。不景気で収入は増えないのに、物の値段が上がるスタグフレーションという状況に日本がなる可能性もあります。

 

今わたしたちに必要なことは、物が値上がりをする前に「素早く試す」ことではないでしょうか?

  • ドラム式洗濯機を試したい人は今買うべきです。
  • 食器乾燥機を試したいなら今買うべきです。
  • 家、車、教育資金、高額なものやサービスは、今借金をして早く試すことが大事です。

 

投資トレードには、資金を本業で稼ぐことが必要です。本業で稼ぐ力の「学びなおし・リスキリング・転職・キャリアチェンジ・社会人入学での再進学」を考えているなら遅めの借金よりも早めの借金をする方が良いと私は考えています。

 

預金を十分に持っていたとしても、銀行ローンの申込みをして借金ができるルートを確保しておくことで、職業キャリアを選ぶ時の選択肢を増やすことにつながります。