「運転免許更新のために、認知機能検査を受けてください」
突然郵便が届いた時には、だれでも不安な気持ちを感じるものです。「認知機能検査」というお堅い言葉に、身構えさせられます。
75歳以上の方は、免許を返納するか、更新するか、家族や知り合いと話をする事もあるかもしれません。
とはいえ、
普段の生活に車が必要な方も多いはず。いざ、運転免許を更新することを決めた時、誰もが同じ悩みに行き当たります。
「何を準備すれば良いか分からない」
大きな本屋には、15冊以上も免許関係の本が置いてあり、どれを選べば良いのか迷ってしまいます。
端から端まで認知機能検査の本を調べて分かった、本当に良い本を選ぶコツをご紹介します。
家族の方も本選びの参考に、使っていただけます。
一緒に学びましょう。
本選びのポイントQ&A
質問①:白黒とカラー、どちらの本が良い?
白黒で印刷された本がおすすめです。
確かにカラーは見やすいのですが、本番の試験は白黒の紙で出題されます。
自宅で練習をする時から、白黒の問題に慣れておいた方が良いでしょう。
質問②:ページ数が少ないけれど大丈夫?
大丈夫です。
書店に置かれた本の中には、クロスワードや間違い探しなどが載っている本があります。実は、こうした本は「試験対策」ではなく、「脳トレ」の内容をあれもこれもと詰め込んでいるのでページが厚く、値段が高くなります
実際の試験には、毎回似たような出題傾向があります。本番の試験に出てこない脳トレは、本当に今必要でしょうか? 本を買う目的は「免許更新の検査に受かるため」だったはずです。
「試験対策」と「脳トレ」は、分けて考えましょう。
質問③:中古本でも大丈夫?
注意点としては法律の改正です。これについては、法律改正があれば、出版社はすぐに新しい内容で本を売り始めるでしょう。
ですので、新品をインターネットで注文したり、店頭で直接買う場合は、法律の改正は気にしなくてよいでしょう。当ブログでも改正の案内と、記事の更新をしますので、ご安心ください。
古い昔の本では、法律改正や出題傾向の変更に対応していない場合があり、せっかく勉強した苦労が水の泡になってしまう可能性があります。ですので、古本屋では買わないように気をつけましょう。
ここからは、
おすすめの参考書と使い方を、3つの段階に分けてご案内します。
Step1 試験内容を学びましょう
最初に、勉強に使う1冊を選びましょう。
次の2冊は内容が充実していて、出題範囲をカバーしています。信頼が置ける本です。
(1)知っておきたい運転免許センター認知機能検査対策&問題集 ナツメ社
※画像やボタンをクリックすると、販売ページに移動できます。
試験の流れが分かりやすく説明されています。1回分は、試験問題がカラーで見やすく解説されていて、「試験にはこんな問題が出る」と覚えることができます。そして、2回目以降は白黒印刷で、本番と同じ形式で、問題に取り組めます。他の本に比べて、たくさん練習問題が載っています。
紙の発色が良いので読みやすく、目にも優しい本です。
堂々のおすすめ第1位です。
(2)運転免許認知機能検査対策ブック 成美堂出版
当日の検査の流れが、イラストで説明されています。
緊張しやすい方や、本番に不安を感じやすい方には、心の準備ができる本です。
内容は分かりやすく、練習問題の量も十分です。
ただ、レイアウトに少し気になる点があります
- 1ページあたりの文字量が多い
- 文字がやや小さい
視力の低下を感じている方は、眼鏡が必要です。目安としては、文庫本を読める方なら問題なく取り組めます。
以上の2冊のうち、1冊を勉強すれば、試験の内容は十分理解できるでしょう。
Step2 問題をたくさん解いて練習しましょう
本を読み終えた方で、「試験の対策はこれで十分」と感じられたなら、他の本は買う必要はありません。自信をもって本番の試験を受けましょう。
「もう少し練習をしておきたい」
「大丈夫だと思うけれど、念のため」
と感じる方は、次の問題集を取り組めば、準備は万全になります。
『運転免許認知機能検査模擬テスト2022年度版』では、問題練習をたくさん行えます。値段も500円+税とお手頃価格です。腕試しに最適です。
『運転免許認知機能検査 過去問題集』は、勉強法の解説本をたくさん出している和田秀樹先生の本です。分かりやすい解説で、必要なエッセンスが詰まっています。
『運転免許認知機能検査 過去問題集 直前集中学習』は、同じく和田先生の本です。「直前」とあるように、試験前の最後の仕上げに使えます。
Step3 体調を整えて検査を受けましょう
主に使う1冊と、問題練習の本を合わせて取り組めば、準備は万全です。
検査を受ける前の日には、食事と睡眠をしっかりとって、体調を万全にして試験を受けてくださいね。
無事に合格することを、心より応援しています。
(補足)脳トレ本の選び方
免許のことをキッカケに、脳トレに興味を持った方もいらっしゃると思います。そのような方へ私がおすすめするのは、医者の篠原菊紀先生が書いている本です。
こちらの記事では、脳トレと頭の体操に関係した、オススメの本を紹介しています。興味がある方は、合わせてお読みください。