最近の相場環境についての感想です。
乱高下する市場には近づかない
最近の株式投資の環境は、乱高下していると感じています。私は「乱高下している相場では個別株にエントリーしない」という暫定ルールを作っています。理由はシンプルで、ホールドし続けることができないからです。その意味で、裁量トレードに寄っています。
2022年10月の個別株トレードの回数はゼロでした。その分、分かりやすいFX(ドル円)のトレードを主体にしていました。
ドル円の中長期なトレンドは、「円安ドル高」の目線だったので分かりやすかったのですが、2回目の日銀為替介入で中長期的な流れが変わったように感じます。トレンドかレンジか、転換を見極めて行動を切り替えることは本当に難しく感じています。
FXを始めて良かったこと
ただ、FXを中心にしていて良かったこともありました。純粋にテクニカル分析を中心にしてチャートを見る練習ができたことです。個別株では結果が分かるのには3日4日はかかりますが、FXの5分足・30分足・4時間足なら、大体はその日のうちに結果が分かります。忘れないうちに、熱があるうちに、トレードの振り返りができることは、私の生活スタイルや性格と相性が良いように感じます。
資源素材が再び来るか?
さて、11月に入ってドル円も(初心者目線では)方向感が見えにくくなった今、私が注視しているのは、資源素材関連です。金銀プラチナ銅、ニッケル、パラジウム、アルミニウム、そしてその関連個別株に注目しています。2022年2月3月の戦争によって資源価格が暴騰した後、約半年にわたって下落ヨコヨコの動きをしていた資源素材関連ですが、ここにきて少しずつ上昇の兆しがあるようにも感じます。
- 日本製鉄(5401)
- JFEホールディングス(5411)
- 大阪チタニウム(5726)
- 東邦チタニウム(5727)
- 日本冶金工業(5480)
などの上昇が目立ちます。中でも、電炉関係は鉄スクラップを材料にするので、リサイクル関連としても注目です。リサイクル関連は国策銘柄にもなっているので、「国策に売り無し」として、注視しています。
これも、決算発表を避け、重要指標の発表を避け、としていると、なかなか買いエントリーのタイミングが難しいのですが、決算後の突発高で止まるのか、上昇トレンドに入るのか、様子観察は続けていこうと思います。
ビットコインも学び時?
私はビットコインの売買経験はありませんが、動きが少ない時期にこそ情報を集めておくタイミングだと思っています。
「ややこしい・面倒」と言われる税金申告についても、一度経験しておきたいという気持ちがあります。「税金のことが良く分からないから活動量や売買量を減らしておこう」というマインドは、行動を遅くするので、どこかで区切りをつけてやめにしたいと思っています。
あくまで数千円は勉強代・経験代として、「これくらい費用がかかる」という目安を付けられることで、動くことへの抵抗感を減らしたいと考えています。
農業商品とゲノム(遺伝子組換)関連は様子見中?
インフレ関連銘柄として、農薬や肥料の価格が上がった次は、遺伝子操作やゲノム関連が注目されて上昇するかもしれないとチェックしているのですが、なかなか上昇の兆しが見えません。注目が集まる前に、時間切れになってしまったような感覚です。
農業商品(とうもろこし、大豆、小麦)についても、これまで激しく上昇してきた後なので、今の小休止から更に上昇するのかどうか、様子を見ています。
この1冊を再読したい
私がいま一番読み直したい本は『イベントドリブントレード入門』です。ここ最近は、重要イベントをきっかけに相場の流れが変わるのを肌で感じています。
FOMC、日銀為替介入、雇用統計、決算発表など、イベントにどう向き合うのかを考えておくことは、投資トレードのルール作りにも活かせます。
短期トレードは難しいです。だからこそ、「方向性が分かりやすい、利益を得られる確率が高い市場」を、常に探し続けたいと考えています。