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250万円の借金を2か月で返した話:信用スコアと社会参加

今年2024年の11月頃に250万円の借金を試しにしてみました。

 

借りた当時は、生活に困っているわけでもなく買いたい物もありません。ただ1つ、「高額なお金を借り入れしたらどんな感情の変化が起きるのか」を知りたかったです。

借り入れと借金,会社員の返済体験談

 

1.金利キャンペーンに乗った

借りた時期にはちょうどキャンペーンがやっていたので、次の条件で借りました。

  • 250万円
  • 金利90%オフキャンペーンに乗っかった。
  • キャンペーン金利は、2カ月間の期間限定。
  • 支払った金利は約3,700円

 

結果的に、借りたお金は動かさいままそのまま返済をしました。お金に変動はありませんが、借金体験を通じて、心の中にはズシンと固まりのようなものが残りました。それは「借金の魔力」とも呼べる思いもよらないものでした。

 

 

2.借金のある日常生活

2-1 審査が通って嬉しい!

借り入れの申し込みと審査はすべてオンラインで完結しました。審査結果が出るまでは土日を挟んで約1週間です。

 

審査が通った時には嬉しい気持ちでした。何か新しい道具を手に入れた時のようなワクワク感がありました。

 

ただ、そのワクワク感は本当に一瞬で長くは続きませんでした。審査が通ってから口座の預金残高が増えたのを見た時の気持ちは、これは本当に驚きだったのですが「ただ口座の数字が書き替えられただけ」という感情でした

 

 

2-2 お金が増えても嬉しくない

本当に驚きました。これだけの金額が口座に増えているのに、心の中には

  • どのみち自分のお金じゃない……
  • どうせ返すお金だからここで増えても同じ……

と感じる気持ちの方が強かったです。

 

実際、借入をしてから最初の1か月間は、預金残高のことは全く気にかけず忘れていました。

 

 

2-3 貯金が増えても同じ生活が続く、空しい……

預金口座の数字が増えることが、私の感情に何一つ変化を与えないという事実には驚きました。

 

リアルの生活習慣は預金残高に関係なく繰り返されていました。

  • スーパーで卵、豆腐、納豆、米を買うこと。
  • 朝はマグボトルにお茶を入れて、昼休みにはスティックコーヒーを飲む。
  • 読みたい本を買い、youtubeを見る。

同じ日常生活は繰り返されます。

 

数字が変わっただけの預金残高を意識して、少しずつ気持ちが沈んでいくのを感じました。

 

その理由を言語化するとこうなります。

 

今の仕事を続けて数か月分の貯金や投資をしてお金が増えていったとしても、今の生活が延々と繰り返されることへの見通しがついてしまった……その残念さがしだいに積み重なっていきました。

 

「人生にイキイキとした活気を与えてくれるのは、お金そのものではなくて新しい変化を感じること」だと、実感してきました。

 

そんなこんなで、支払金利割引キャンペーンの期限が近づく12月末に、借金を全額返す時期になりました。

 

 

3.借金が孤独感を癒してくれる

借り入れをして1か月が過ぎ、2か月目に入って借入金を返すことを意識し始めました。

 

借金を返す時、不思議な感情が湧きました。

 

これは借り入れをして初めて感じた感情です。言語化をすると「借金が人間との強烈なつながりを与えてくれる」という実感です。

 

借金はいつか返さなくてはいけません。そのためか「いつか必ず返す」という気持ちが日常に入ってきます。そこに「人間相手に」というフレーズが加わり、借金が強烈に人間とのつながりを実感させてくれる感覚がありました。

 

大げさな言い方をすると「私は借金を返すために今生きている」という、生きる正当で強烈な理由が生まれている感覚でした。

 

借金は暖かいんです。

借金が人とのつながりや温もりを感じさせてくれていました。

 

こわい。

 

実際に私も、借金を全額返済した直後にはつながりの一つが失われた寂しい感情を感じました。「借金を返してしまうと孤独感を感じる」というのはありえる話だと確信しました。

 

これがもしも社会的なつながりを何も持たない立場だったら?と考えると恐ろしくなります。仕事をして社会とのつながりをある程度持っておくことは何歳でも必要なんですね。

 

 

4.借金を人生の活力にする!自己効力感を上げる

返す時には寂しさを感じさせる借金ですが、別の見方をすれば、借金で人生に活力を与えることもできると感じました。

 

借金は、強烈な義務感と責任感を日常にもたらしてくれます。

 

こうした感情でエネルギーが湧くタイプの人は、借入をすることで活気が出るかもしれません。「これだけ借金ができるんだぞ!」という不思議な自信もつきます。「ちゃんと返せたよ!」と言える自信「まともに返せる信用がある!」と実感することができます。

 

私は借金を通じて「何かしら行動するキッカケは自分にある」と自己効力感は上がりました。未来の自分がちゃんと生きていることを信じられる感覚です。

 

 

5.借金体験まとめ:人生に変化をつくることが大事

2024年の今年、約3,700円の借入金利を払って借金を体験できて良かったです。

 

ここで借金体験をまとめます。

  • お金が増えても日常生活は同じように繰り返される
  • 短期間で急激に増えた資産の喜びは長続きしない
  • 人とのリアルなつながりが少ないと、孤独感を紛らわせてくれる借金を返したくない気持ちが起こる
  • 仕事もプライベートも、人と話して意識的に変化を起こすことが大事

 

お金を保守して、増やして、信用スコアを高めることは大事です。同じくらい、社会参加と人とのリアルなつながりも大事だと感じました。

 

同じような日常の繰り返しは絶対に飽きます。だからこそ、意識的に新しい経験をして日常に変化を起こすことが、飽きることがない活気のある暮らしにつながると感じました。