「今が一番お得ですよ」の売り文句は、今は本当という話です。
最近の国内の物価の方向性は、とにかく値上がり方向に向かっていると感じています。
- 物流費の増加(2024年4月1日からの残業時間規制)
- 人件費の増加
- 輸入品は円安で値上がり
- 借入金の金利上昇
円安は、円の価値が相対的に低くなるので、海外の物やサービスを買うのに、前より多くの日本円が必要になります。
商品のカテゴリごとに細かく調べれば、値上がりの幅は違うでしょうが、体感的には「全体として」値段が上がっているという印象です。
※ロレックスからうまい棒まで、「全体として」値上がりするとの見方は、『物価とはなにか』の中でとても分かりやすく説明されています。
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面白いと感じているのは、食料品のキャッチコピーも、値段に応じて変わってきていることですね。デフレからインフレに最初に切り替わるタイミングでは、「プレミアム」や「金の」や「極上」や「リッチ」などが使われていました。
徐々に値上げに慣れてきた段階の今は、ヤマザキが「生(なま)」を推しています。値上がりに応じて、新鮮さの価値をアピールしているところが興味深いです。
日本円の現金の価値が相対的に下がる局面では、欲しい物は今のうちに買い揃えるのがいいと思っています。
「これ、ちょうど最後の1つだったんですよ」は今でも疑わしいですが、販売員が「今が一番お得ですよ」と言ったなら、その言葉は信じてもいい環境だと思っています。