火曜日、目新しい新規テーマを扱う記事です。
2024年6月8日「何だこれは?」というニュースが流れました。
「睡眠科」を診療科名に追加へ、08年以来の見直し…不眠・無呼吸など「国民病」の治療期待 : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)
新しい診療科ができるようです。提供している医療は同じでも、利用する一般の人にとって分かりやすくなって、医療につながる機会が増えるでしょう。
さて、ここで日本語の病気の診断基準の元になっているアメリカの診断基準であるDSMを見ると、「睡眠障害」はSleep-Wake-Disordersとあります。つまり、眠ることと起きることの障害なんですね。
→→寝過ぎ・寝なさ過ぎ・起きてい過ぎ・起きなさ過ぎと大きく4つに分けると分かりやすいです。
起きないというのは、高齢になるとよくある「ご飯を食べている途中に眠ってしまう」ような状態ですね。
- 意図せず眠ってしまう:ナルコレプシー(過眠症)
- 意図せず起きてしまう、寝られない:不眠症
- 眠り過ぎてしまう:過眠症
DSMでは関連する他の病気とのつながりも示されています。
- うつ、肥満、糖尿病
- 肺での酸素と二酸化炭素の交換不全
- 姿勢の向きの影響で気道が狭くなる
- むずむず脚症候群
- 概日リズム睡眠-覚醒症候群 →こもりびとや不登校児の昼夜逆転も含むかもしれません
このニュースから私が感じたのは、これからきっと「睡眠」が新しい市場になることです。
- 物品
- メンタルアプローチ
- 日中の活動強化:ジムなど
- ストレス対処
などがどんどんテーマになるでしょう。
実は最近の書店では「睡眠」に関する本がたくさん出回っています。目を引いたワードを抜き出すと
- セロトニン
- 副交感神経
- オキシトシン
- メラトニン
効果的な食べ物の名前もよく出てきます。
科学の世界は再現性の世界ですが、私たち一般人にとって日中に太陽の光を浴びた時にセロトニンが何μg血中に増えたかなんていち個人には分からないのが難しいところですね。
大事なことは、睡眠が「なんか良い感じになった」の感覚ですね。
信じる者は救われ信じさせる者は儲かります。
自由に名乗れる「睡眠カウンセラー」はこれからけっこう狙い目だと思ってます。
参考:dsm-5_guideline.pdf (jspn.or.jp)