「やる気の見せ方・測り方」を考えます。
1.やる気=行動量
よく次のように言われます。
- やる気が出て、宿題を速く終わらせた
- やる気出すために、部屋を掃除する
- やる気はあったけれどできなかった
- やる気が出ないから能率が上がらない
「やる気がある=成果が出る」という関係は一見正しく思えますが、次のような人を説明できません。
- 授業中に寝てばかりなのにテストの点数が高い
- 気だるそうに音読を棒読みしているのに国語の点がとれる
このように、「やる気=成績」という単純なものではありません。
確かにやる気は成績を上げるための要素の一つですが、他にも成績アップにつながる要素があります。それは、一部の天才を除けば「行動量」です。
- 1回で30単語覚えられる人は天才。
- 3回繰り返せる人はやる気がある。
- 0回の人はやる気がない。
大事な視点は「行動量を測ること」です。「やる気」とは行動量のことです。
そして、行動する人と評価する人の時間軸は合わせておく必要があります。学生なら中間テストや期末テスト、社会人なら目安3か月~1年でしょうか。
座って瞑想をしている人はやる気があるのか無いのか外側からはわかりません。もしかすると、20分の瞑想をした後の40分でバリバリ仕事を進める人かもしれません。最初の20分で評価してしまうと結果が変わってきます。
2.やる気の見せ方(勉強、仕事)
やる気を見せるには、観察して評価する他人の五感に訴えることだと思います。
五感の中でもとりわけ視覚・聴覚・触覚です。
視覚
- 移動する量・行動スピード:何度も取り組む、速く書く、速く歩く
- 面積の変化:物を減らして整理整頓、体に合ったサイズの服を着る、髪を切る、書類の山をさばいて減らす
- 色の変化:髪を染める、ネイルをする、季節に合った飾り付けをする
聴覚
- 声がちゃんと相手に届く
- 声質がしっかり・ハッキリ・スッキリしている
- 語尾を伸ばさない、えーあーを多用しない
触覚
- 身体的な距離を近くする(評価する人がわかる距離に移動する)
念じているだけで鉛筆は動きません。評価する人(先生や上司)の目・耳・触覚に届けることが大事です。
- 授業中に手を上げて答える。
- 提出物を期限までに出す。
- スピードを重視している姿を見せる
人から見えないところでの行動量も大事です。それと同じくらいに、良い印象を与えて結果を引き出すために、人の見えるところでの行動量が大事です。