VUCAの時代の仕事術がわかる本を2冊紹介します!
1.VUCAの時代とは
今の時代はVUCAの時代(ブーカの時代)と呼ばれています。
- Volatility:変動性
- Uncertainty:不確実性
- Complexity:複雑性
- Ambiguity:曖昧性
の4単語の頭文字をとった言葉です。環境が変わると次のようなことが起こります。
2.VUCAの時代の働き方
仕事の進め方については、
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評価基準が変わり、同じ行動を続けることは必ずしも評価されなくなる。(例)転職をした人は負け組だ→転職経験が無い人は柔軟性が低いかもしれない。
- 上司は仕事を知っている→上司も知らない未経験の事態への対応が多くなり「いいようにやって、責任はお前が持て」と丸投げされる
- SNS運用、チャットツールの導入、ITセキュリティなど、要求される仕事の切り口がどんどん増える。
- 未来の人手不足対策として急激に同僚が増えた結果、情報を伝達する効率が悪くなって小さなエラー対応に追われる。
一緒に働く人のタイプについては、
- ADHD、バイセクシュアル、吃音、難聴の人と一緒に同じ部署で働く。
- 年下の上司に付いて働く。中途入社の部下がかなりの年上。
- ベトナム人やフィリピン人や中国人の労働者と一緒に働くことが増える。日本語能力は相手次第。
人がどんどん移動をするようになり、今まで関わって来なかったタイプの人とコミュニケーションを上手くとる必要性に迫られます。
3.VUCAの時代を生き抜くビジネス書2冊
ビジョン・プロセシング
外部環境が激しい時代に対応できる新しい理論として、U理論が解説されています。「観察をする、プロセスを考える、小さく試す」というプロセスを繰り返す方法です。
U理論と対比されるPDCAサイクルは、最初にあるべきゴールを設定してそれに向かって計画実行を進めるプロセスです。著者はこのPDCAサイクルを「登ろうと計画したらいつのまにか登るべき山が無くなっていた・山に登る必要性が無くなった」と表現します。VUCAの時代にはゴールさえ変わってしまうという想定で動く必要があることを教えてくれます。
私の2024年のビジネス書ベスト1位の本です。
ポリティカル・スキル
こちらの本は社内政治がテーマです。他人を蹴落とすための邪悪なスキル、ではなく、社内で能力を伸ばせる仕事をゲットすることを念頭に置いて、そのために必要な立ち振る舞い方を教えてくれる1冊です。
「ずっと同じ会社に勤めていれば会社は自分を悪く扱わないだろう」という思想はVUCAの時代には命取りになるかもしれません。大手の家電メーカーや大手保険会社は昭和、平成、令和と40代50代を普通にリストラしてきました。
大事なことは、他の組織でもやっていける力を付けるためには、今いる組織で力がつく仕事にありつく必要があります。そのために必要な能力がポリティカル・スキル(社内政治力)です。社内で割り振られる仕事は平等でないので、自分が得をする仕事をどんどん引き受けられるポジションを意識的にとる必要があります。そのための考え方、行動の要所をこの本は教えてくれます。
本は最高の学びです。自分のキャリアで失敗するとダメージが直接来ますが、事前学習の備えがあればダメージを減らして良い未来を選び取ることができます。
4.VUCAの時代のキャリア安全性
ChatGPTを始めとする生成AIがイラストや文章を作るようになり、今自分が持っている知識や技術が急激に求められなくなる恐さをうっすらと感じ始めていると思います。他の人か生成AIに代替されるリスクがゼロにできない以上は、他の会社でもそこそこやっていけるスキルを身に付ける必要性があります。
VUCAの時代は多くの人が移動をします。今や、他の組織でも通用する力を持っている状態であるキャリア安全性を重視する人が増えています。今後もこの傾向はどんどん続いていきます。移動をした後に残るものが自分の実力という事実を実感し始めた人は増えていると思います。
私は、未来の自分を助けてくれるのは今の自分自身の頑張りだと思っています。仕事は、仕事ができるうちにどんどん進めて、勉強も学べるときに学んでおくことが大事です。今日から学んでいきましょう!
このブログは、スキルアップやキャリアチェンジのための学びを応援しています!