このブログで、年間300冊のビジネス書のアウトプットをしていきます。(※期間:2024年12月28日~2025年12月27日)

92冊目は『世界で一番やさしい会議の教科書』です。
1.著者の経歴
- 榊巻 亮(Sakamaki Ryo)氏
- ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社に所属するコンサルタント。
- 大学卒業後、大和ハウス工業に入社。
2.ビジネススキル
獲得できるスキル
| 1 | 会議術・ファシリテーション |
| 2 | タスク分解力・タスク管理力 |
| 3 | チームづくり |
位置づけ・読み方
- スイスイ読める
- 理論的・抽象的な内容
- 実際の具体的な働き方を、理論に当てはめて読む
3.内容
著者のファシリテーションの意味付け
著者はファシリテーションの役割を次のように意味づけています。
- 何かを決めることを促進する、容易にする技術
立ち位置として、次のように説明されます。
- 完全な中立でなくてもいい。
- 自分の意見を持ち、積極的に発言してもいい。ただし、自分の意見を押し通すようなファシリテーションはダメだ。
- 意見を言う自分と客観的にファシリテーションをする自分を使い分けることが必要だ。
論点を絞る
会議は論点(問い)に対する意見が積み重なって成立している。そして、複数の問いを同時に議論することはできない。つまり、たったいま、何の問い(論点)についてお話しているのか?を明確にすることが、議論を合わせる上できわめて重要になる。
議事録についても、論点整理の段階で書きやすさが変わります。
- 内容を書きづらいのは、スクライブの技術不足が原因では無くて、単に議論がぐちゃぐちゃしているから。
- 書きやすい議論と書きづらい議論がある。
- 書きやすいように議論してもらうことが大事。
問題解決の5つの階層
上の階層で意見が合わない要因は、下の階層で意見が一致していないことが挙げられています。
下から順番に、①事象、②問題、③原因、④施策(解決策)、⑤効果(どの施策が効果が大きいのか)、です。
方法論としては、PREPシートを第3者に見てもらうことが推奨されます。
- Purpose:目的(達成したいこと)
- Process:進め方(終了条件、そこへたどり着く議論の進め方)
- People:参加者(終了条件に関係のない人は参加させない)
- Property:装備(会議室、プロジェクター、ホワイトボード、資料)
4まで進めたら、再び1を考えます。
- 参加者から出てくる不満は何だろうか?
- 1の設定は適切なのか?
- 終了の状態と、それに至るプロセスを設計する。
その他の準備事項としては、次の二つを分ける必要があります。
- 集まって議論すべきこと:選択肢から1つを選ぶ
- 集まらなくていいもの:選択肢を挙げる、情報を調べる
議論の方法論としては、次のモデルが挙げられています。
- 発散(意見を出す、選択肢を広げる)
- 収束(選択する、優先順位をつける)
会議が時間内に終わらない時の対処法
- 伸びることが分かった10-15分前に、残りの議論のことを確認する。 ※選んでもらうということがポイント。
- 時間を伸ばす
- なんとかピッチを上げて時間内に納める
- 別の機会に再度調整する
- メールなどで、対面せずに議論をする
ズルズルと続けて時間をオーバーするのが一番よくない。ちゃんと事前に確認して、参加者全員で対応方法を合意しよう。これだけで、しっかりコントロールされた会議になる。
4.私の感性
良かった言葉
ファシリテーターは常に正しいことを言わなくてもいい。どんどん間違っていいし、どんどん否定されていい。その結果、参加者の理解が進み議論が進むならファシリテーターは立派に役割をはたしている。
私の考え方
会議術・ファシリテーションのバイブルだと私は思っています。部署に1冊置くならこの本です。
それと『ファシリテーションの教科書』
人が集まるほど、議論は複数に分岐していきます。当日の会話の内容にぶらされないように、事前の準備で論点を整理しておく必要性と、その方法論がこの本で整理できました。
ファシリテーションのスキルは、生身の人間と関わるため、どこへ行っても通用するポータブルスキルだと考えています。
5.関連記事の紹介
ファシリテーションの能力を高めることで、非効率な部署間の壁を崩し始める力がつき、それこそが生成AI時代に求められている働き方だと考えています。
以上、『世界で一番やさしい会議の教科書』の紹介でした。
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