このブログで、年間300冊のビジネス書のアウトプットをしていきます。(※期間:2024年12月28日~2025年12月27日)

90冊目は『フィードバック入門』です。
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この本を一言で表すと、「管理職が忙しい背景事情を整理し、メンバーを育てる1on1のコツがわかる本」です。
1.著者の経歴
- 中原 淳(Nakahara Jun)氏
- 立教大学経営学部教授。
- 大阪大学博士(人間科学経て
- 東京大学教育学部卒業、大阪大学大学院人間科学研究科、米国・マサチューセッツ工科大学客員研究員、東京大学講師・准教授等を経て、2006年より現職。
2.ビジネススキル
獲得できるスキル
| 1 | 指導力・メンバーの管理能力 |
| 2 | ロジカルシンキング |
| 3 | チームづくり |
位置づけ・読み方
- スイスイ読める
- 理論的・抽象的な内容
- 実際の具体的な働き方を当てはめて読む。
3.内容
管理職の疲れを引き起こす構造問題
- 中間管理職の数が減少し、1人あたりの部下の数が増えた。(=スパンオブコントロールが増加)
- いきなり管理職:準備期間がないまま、プレイングマネージャーとして働く。
- 白黒つけにくいグレーのややこしい問題がたくさん入り、他部署や役員との調整が必要になる。
- 中間管理職が成果を求められる。
また、次の流れで有能な人が退職していきます。
- 人材を育てられないので最初からできる部下を頼りがちになる。
- 頼られた人は仕事が集中して「やってられない」と感じる。
- できない部下は簡単な仕事しか与えず暇になので、仕事の多い人が「やってられない」と辞める。
- 辞めたあとのタスクをその中間管理職が引き受ける。
- ますます管理職が忙しくなる。
1on1の技術
著者は次の情報を伝える必要性を書いています。
【ネガティブフィードバック】
- Situation(どういう状況のとき?)
- Behavior(部下のどんなふるまいや行動が)
- Impact(周囲やその仕事に対してどのような影響をもたらしたのか、何がダメだったか)
【ポジティブフィードバック】
- 普段の観察:SBI情報を取りに行く
- 場づくり:信頼関係の確保
- SBI情報に基づき、強みと良い点を伝える
- 対話:部下が腹落ちしているかを確認する
- 行動づくり:明日からの行動アクションプラン
- これまでの感謝とこれからの期待を伝える
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4.私の感性
良かった言葉
OJT
- お任せジョブトレーニング
- お前ら自分でやれ、頼るな
- 俺に聞くな、自分でやれ、頼むから
管理職は「言った=相手は聞いた=相手は腹落ちした」と考えがち
部下は「言われたけれど聞いていない、聞いてはいるけど腹落ちしていない」
私の考え方
本書は、実践と実際の現場に即した解説がされていて、読んでいてとても肌感覚に近い内容でした。
面談のためには、それが始まってから臨機応変に対応する能力や雰囲気づくり以上に、普段の観察と整理に基づいた内容を伝えることの重要性を確認できました。
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5.関連記事の紹介
管理職が部署横断の調整業務をする上で、断る手段を持つことは必要なことです。
以上、『フィードバック入門』の紹介でした。
このブログでは、仕事術のほかに、だれでも気軽にできる職業キャリアのつくり方を発信しています。