このブログで、年間300冊のビジネス書のアウトプットをしていきます。(※期間:2024年12月28日~2025年12月27日)

86冊目は『Noを伝える技術』です。
この本を一言で表すと、
- プロダクトマネジメントの手法で交渉相手と目標・計画を合わせて、
- お互いの期待値を調整する本
です。
1.著者の経歴
- 飯沼 亜紀(Iinuma Aki)氏
- 慶應義塾大学環境情報学部で人間工学を学び、新卒でソニーデジタルネットワークアプリケーションズに入社。
- ユニクロおよびファーストリテイリングにて新規事業「UTme!」の立ち上げに従事
- 日本マクドナルドではモバイルオーダーの立ち上げやデジタルプロダクト全般を統括
2.ビジネススキル
獲得できるスキル
| 1 | 交渉力 |
| 2 | 期待値コントロール |
| 3 | 会議術・ファシリテーション |
位置づけ・読み方
- スイスイ読める
- 理論的・抽象的な内容
- 実際の具体的な働き方を当てはめる読み方が合っている
3.内容
プロダクトマネジメントの手法を活用する
製品の制作では、次のことを決めます。
- リソースの配分
- 最終的なビジョン
- ロードマップ:ゴールに向けていつ何をするのかを時系列で定めた計画表
本書では、こうした手法を「No」を伝える技術に活用します。
ビルドトラップに陥らないこと
数を重視して「作ること至上主義」に陥ると、「まずは作ってリリース」が手戻りを増やすと解説されます。
また、単なる数のアウトプットと、アウトカム(=成果)を分ける考え方が書かれています。
Noを伝えた後に期待できること
Noを伝える時には、特定の基準を合わせて伝えることで、次の効果があります。
- その場で生まれた納得感が次の良い提案を呼び込む大きなキッカケになる
- 「今回はダメだったが、どうすれば次は通るのか」を学習できるようになる。
4.私の感性
良かった言葉
次のフレーズは「No」と伝える行動を後押ししてくれます。
Noと言えなかった時に出た体のサインを捉える
組織として何を優先しているのかを明確に示す
判断に迷った時に考えることは、構造化して考えること
「Yes」で衝突を避ける方が楽。「No」は責任が伴う。
軸が無いと、人も組織もゆらぐ
私の考え方
まず、この本はビジネス上の立場と場面を設定して読むことが大事だと捉えています。
ゴール設定から計画の作成までは、全体が俯瞰できる能力を持つ人がいることが前提にあると読んでいて感じました。
また、「まずは作ってリリース」は、予算・納期・関係者の規模によっても使いどころが変わってきます。この本の読み方は、
- 精通している分野があり
- ある程度の裁量権を持つ人
が、外部の利害関係者と交渉をする時に「No」を伝え、見通しを共有する場面で活用できる本と私は位置付けています。
私がとくに気に入っているのは、「断る」という行動の源泉を「判断軸の意思決定」と「構造化能力」に設定していることです。「勇気」や「言える/言えない、の二者択一」にしていないことに、経験と思考の深さを感じます。
Noと断る行動は「一人でとことん考え抜いて、タスク分解と構造化をする能力」に基づいているという考えを、読書を通じて持つことが出来ています。
5.関連記事の紹介
Noを伝える時に、「感じよく」伝える方法を知りたい人は、こちらの記事を読んでみてください。
以上、『Noを伝える技術』の紹介でした。
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