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【仕事ができる人の仕事術・ビジネス書300】壁打ちは最強の思考術である(感想レビュー)

このブログで、年間300冊のビジネス書のアウトプットをしていきます。(※期間:2024年12月28日~2025年12月27日)

仕事ができる人,本でビジネススキルアップ!,ロジカルシンキング,タスク分解力,説明力

71冊目は『壁打ちは最強の思考術である』です。

 

1.著者の経歴

  • 伊藤洋一(Ito Yoichi)氏
  • 武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 学部長
  • 日本興業銀行勤務歴、Yahoo!株式会社勤務歴

 

2.ビジネススキル

2-1 スキル表

次のスキルが得られます。

1位 ロジカルシンキング
2位 指導力
3位 アイディア・企画力

 

2-2 位置づけ・読み方

仕事ができる人,本でビジネススキルアップ,ロジカルシンキング,指導力,アイディア・企画力

スイスイ読める」本で、「理論的・抽象的」な内容です。理論を整理して、スピーディーに行動につなげる読み方がオススメです。

 

3.内容

気軽に始めてOK!

  • 丸腰スタートでいい
  • ぼんやりスタートして「あーなんとなく形が見えてきました」という感覚がつかめたら成功
  • 喋りながら自分の言葉を見つけて言う
  • 申し訳ない気持ちや、お願いする負担は考えなくていい

 

壁打ち相手の選び方

一つ目は「聞き上手

  • 否定せずにいったん受け止めてくれる
  • 秘密を守ってくれる
  • リアクションが柔らかい

 

二つ目は「専門家

  • 仮説を聞いてもらう
  • 仮説を立てるための壁打ち

 

壁打ちをやめるタイミング

  • うーん、でもやっぱり」と言葉がループし始めたら壁打ちを終わらせる合図

そして次のようなロジックが整理し始められたかどうか振り返ることも大事と書かれています。

4.良かった言葉・私の考え方

4-1 良かった言葉

うおおおおおお」を逃さないという意識を持つ

 

壁打ちは、思考の滞りの原因となる「思考の立ち止まり」をスッキリと解消し、スーっと仕事が流れる状態へと変えてくれます。

 

今まで鬼モードの厳しい人がいきなり「なんでも聞いてね」と切り替えてもメンバーはついてこない

→確かに、普段与えている態度とのギャップがないか、確かに気を付けたいことです。

 

慣れればセルフ壁打ちもできるようになる。

 

4-2 私の考え方

気楽に始めるキッカケを作れる

「壁打ちをしたいけれど相手がいない。」

 

それが壁打ちを始めるときのハードルだと思います。

 

この本を読んだ効果として、壁打ちを始めたり、続けたりする肩の力が抜けた気がします。

 

壁打ちとアイゼンハワーマトリクス

壁打ちで相手と話したいテーマは、アイゼンハワーマトリクスでは「非緊急」のエリアにあると考えました。

 

※アイゼンハワーマトリクス:タスク管理の手法で、重要度×緊急度の4マスでタスクの優先順位を付ける方法

 

私の解釈では、時間経過に伴ってタスクの緊急度は上がる(=右側にタスクが移動する)と捉えています。

壁打ち,アイゼンハワーマトリクス,優先度と重要度

壁打ちニーズをアイゼンハワーマトリックスに位置づける

壁打ちを始める前は多くの人が孤独です。その理由は、話したいテーマそのものに、次の特徴があるからと考えています。

  • 将来的にいずれ重要になると自分は推測している。
  • それでも、今のところはみんなが重要とは思っていない。
  • みんなは困っていないし、今のままでいいと感じている。

 

未来を考える人は、一人で集中して考えられるので良い意味で孤独です。その反面、「自分の感覚や見通しが一般的な感覚からずれていないか」はとても気になるものです。だからこそ、モヤモヤとした悩みごとに壁打ちが効きます。

 

組織では、経営者・管理職・1つか2つ上の役職クラスのことを考えているメンバーなど、それぞれの立場でロジカルに物事を整理していく方向性が示されています。話ながら、次の図のように論理を組み立てます。

 

壁打ちとロジカルシンキング

もちろん作って終わりではなく実行(Do)が続きます。やはり壁打ちで向いている方向性は「未来」ですね。

  • 目指す将来像そのものをどう描くか
  • 目指す将来像に向けて、どういった行動の判断基準を作るか

そうした「未来のことを考えている途中経過の姿」を公開して馬鹿にされると辛いです。相手に対する無駄な執着心を持つことになりますし、熱意に冷や水を浴びせられて行動する気を削がれることも避けたいです。

 

そうなると、最初の話に戻り、

  • 聞き上手
  • 専門家

を選ぶセンスが試される気がします。そのセンスとは、

  • 相手が返してくるリアクションに見通しをつける力
  • 普段から視野を広げて人を観察する力

のことです。

 

頭ごなしに否定せず、秘密を守ってくれて、仮説を話せる人を選ぶ感性です。近くにいなければ、「一人でもセルフ壁打ちができる」と信じて、一人で煮詰まるまで考えてみることもできます。誰も止めません。

 

頭の中にあるモヤモヤを外に出す練習を繰り返せば、複数のビジネススキルを高められると私は信じています。

  • 根拠とデータを準備して伝える(ロジカルシンキング)
  • 心の健康を守る(レジリエンス)
  • 角を立てずに気持ちを伝える(心理的安全性・アサーション)

壁打ちは一過性の流行に終わらず、息の長いテーマとしてこれからも話題に上がり続けると考えています。

 

5.関連記事の紹介

本から学び、実践し、仕事ができる人を目指しましょう!

 

以上、『壁打ちは最強の思考術であるの紹介でした。

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