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(1)専門職スキルで再就職&転職 (2)投資とトレードを本から学ぶ (3)大人のいじめの対処法 (4)オーディオドラマ&日本の古典の魅力を紹介

【青春アドベンチャー】名作おすすめ紹介4『あたふたオペラ「からめん」』クラシック音楽も楽しめる(オーディオドラマ感想)

このサイトでは土曜日に、おすすめのオーディオドラマ作品やラジオ番組を紹介しています。オーディオドラマとは、役者が演じる声に合わせて、臨場感のある音楽や効果音を加えて創られた音声作品です。

オーディオドラマ,青春アドベンチャー,名作おすすめ作品紹介5,あたふたオペラ「からめん」



今日の作品は、クラシック音楽が作中に使われている、楽しく笑えるオーディオドラマ作品を紹介します。

 

 

1.あらすじ

興奮している相手の声がオペラになって聞こえる「あたふたオペラ症候群」にかかった。主人公はその原因を探し始め、近所のキッチンカーで売られている「からめん(辛麺)」に入っている成分が怪しいと見込みを付ける。ビゼー作曲「カルメン」のストーリーに沿って、日常で起こるドタバタを描いたコメディ作品。

 

 

2.クラシック音楽の面白ギャグストーリー

誰でも楽しめる、万人向けの作品です。今回重要なテーマ曲であるのが、作曲家のビゼーが創った歌劇『カルメン』です。有名な音楽なので、聞き覚えがある人も多い曲だと思います。

動画元:RUSO Channel 立教大学交響楽団

 

最近笑ってなくて「面白い作品無いかなー?」と探している人も楽しめます。なんといっても、

  1. 毎回、クセの強いあたらしい登場人物が現れる
  2. ギャグシーンに、キレッキレの突っ込みがたくさんある

など、ストーリーにぐいぐい引き付けられて、飽きずに聴き続けられます。

 

 

3.原作愛にあふれた作品

タイトルの『あたふたオペラ』は、日本の戦前(1920年頃)にブームになっていた「浅草オペラのもじりです。和風と洋風が入り混じる和洋折衷の文化です。

 

日常生活の中で、急に歌い出す人がいる非日常が現れる作品で、ストーリーが始まってから5分も経たないうちに早々に歌い出します。

 

ビゼーの『カルメン』の展開に沿うように話が進行します。さらに歌にはプロの声楽家も起用している本格派の作品です。そして、この歌が本当に上手い。プロだから当然と言えば当然ですが、聞いていて爽快な気持ちになります。大人だけでなく、東京児童合唱団の子どもたちも歌で作品に参加しています。

 

基本的にはパロディが利いたエンタメ作品なので、『カルメン』の恋の歌料理の歌に置き換えています。ラムール(愛)をラム(肉)に変えていたりなど、替え歌を本気で歌う、しかも上手い。すごくいい作品でした。

 

 

4.歌が入るオーディオドラマって良いよね

久々に思う存分歌ってくれる作品でした。本来は歌がついていない楽曲にも歌がついていることが面白かったです。こうしたオリジナル楽曲が流れることが、オーディオドラマの真骨頂だと思います。

 

オーディオドラマ「青春アドベンチャー」のこれまでの放送枠では、出演者が歌っている名作として『ヨコハマ・ジャスミンホテル』や『世界から歌が消える前に』などのオリジナル作品があります。踊りが一つのテーマの『オリガ・モリソヴナの反語法』も名作です。

 

オーディオドラマを聴き続けていると、何度も聴きたい作品に出会えます。歌う作品やクラシック音楽が流れる作品を、どんどん放送して欲しいと思っています。

 

公式にリクエストを送れば、オーディオドラマ『世界から歌が消える前に』が再放送される可能性が高まります。聴きたい方は公式ページのリクエストフォームから、ぜひメッセージを送信してみてください。3分もあれば入力できます。

 

5.出演者・スタッフ

<作>

萩田頌豊与(Hagita Tsugutoyo)

<音楽>

ビゼー

→エンディングで読み上げられたときは、過去の作曲家が作品作りを一緒にしているようで、不思議な感覚でした。

<出演者>

又吉秀樹(Matayoshi Hideki)

金子美香(Kaneko Mika)

鵜木絵里(Unoki Eri)

上原理生(Uehara Rio)

野間口徹(Nomaguchi Toru)

吉増裕士(Yoshimasu Yuji)

三遊亭究斗(Sanyutei Kyuto)

小泉詠子(Koizumi Eiko)

守谷由香(Moriya Yuka)

街裏ぴんく(Machiura Pinku)

細井じゅん(Hosoi Jun)

NHK東京児童合唱団

 

<制作スタッフ>

制作統括:湯木和則(Yuki Kazunori)

技術:大神真樹(Ogami Maki)

音響効果:新井未央(Arai Mio)

演出:藤﨑謙(Fujisaki Yuzuru)

→いつもと違って、スタッフの方が自分の名前を読み上げる演出はとても良かったです。出演者だけでなく、制作スタッフも大事ですからね。新しいやり方をどんどん試して欲しいです。