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【特訓ChatGPT】20分トレーニング:氷は半導体に含まれる?

ChatGPTを使って、20分で知らないことを調べるトレーニングをした結果です。

ChatGPTを実務で使うトレーニング,参考URLと役割を与えること



 

20分で文章に落とし込めるかを試してみました。

 

最初の計画は次の時間設定をしました。

  • 10分…必ずChatGPTを使って調べる
  • 10分…調べた内容を整理して文章を書く

 

1.課題:氷は半導体と言えるか?

氷は電気を通す?」と疑問をもったことからタスク設定をしました。

 

 

2.ChatGPT活用振り返り

2-1 指示したブロンプト

ChatGPTトレーニング,氷は半導体に含まれるか?

 

2-2 プロンプトの振り返り

指示がまだまだ曖昧でした。

 

必要最小限のURLを書き出して欲しかったのですが、「2つでも3つでも良い」という指示自体がコンピューターにとっては曖昧なのかもしれません。

 

根拠の数を多く要求すると嘘の情報を出してくることが心配でした。ただ、それなら最初から少ない数の根拠を出してもらうようにハッキリと指示をした方が良かったと振り返りました。

 

 

2-3 意図しない結果

英語のサイトをオススメされた

日本語のURLは無く、英語のサイトをオススメされました。Nature、Science direct、NIST、APSと、海外で研究者が発表しているらしい権威のあるウェブサイトのページが並びました。

 

最後の「go」を抜いたプロンプトでも変わりなかったので、末尾の言語が英語か日本語かどうかは関係ありませんでした。

 

「権威」や「信頼性」という単語で指示をすると、世界単位の国際的な学会のトップページのURLがかえってくる可能性が高いです。

 

これではピンポイントに調べることは難しいです。

 

参考URLがトップページへのリンクだった

具体的な記事のページではなくトップページのURLが貼られて、「このサイトのどこかに書いてあるからあとは調べてね」と言うような解答でした。

 

「トップページではなく、個別具体的な記事のURL」と指示をすることで、必要な具体性を設定してあげる必要があります

 

これが上手くいけば、AとBの意見を戦わせることもできるようになると見込んでいます。

 

2-4 意図した通りの結果

URLを表示

URLを表示すること自体は上手くいきました。あとはどのくらいの具体性を求めるかハッキリと指示に含めることです。

 

ChatGPTの役割設定

今回は「あなたは科学の学者です」と役割を与えました。求める具体性の程度はこの役割設定でも調整できるかもしれません。

  • 日本の小学校の科学クラブの先生
  • 高校の進学クラスの科学教師
  • 大学院の研究者
  • 世界トップクラスの権威

など、与える役割設定を変えることで参考情報の難易度を調整できるかもしれません。

 

いまのところは「中学生の生徒でもわかる情報が載っている、日本語で書かれたページ」と指定することが手っ取り早いです。

 

3.10分調べの到達点 

10分で文章にはまとめられませんでした。

 

ChatGPTでリスト化されたURLのページをざっと見ることまではできました。しかし、詳しい内容まで目を通して理解することは20分で出来ませんでした。

 

参考URLはこうした記事がリスト化されました。

  • Nature: 高圧下での氷の電子特性
  • Science Portal: 氷の電子特性と半導体特性
  • 国立天文台: 氷の物理特性と電子特性
  • 物理学会誌: 氷の圧力下での特性

 

興味深くて面白そうな内容でしたが、さらっと読むには基礎知識が足りていませんでした。速読術は「もうすでによく知っているテーマの話」なら適用できますが、まったくの未知の分野や詳しくない分野では速読は使えません。

 

4年かければ専門的な記事もすらすらと読むことはできるようになると思いますが、実務で問われるのは20分~120分~180分~2日などの短いタイムスパンです。

 

4.仕事に活かせるようにするには!?

4-1 調べた結果は何に影響するか?

ChatGPTを実務でのリサーチに使うには、「何を詳しく深堀りして調べるか」の課題設定を練ることが必要と感じました。

  • それが分かればどういう効果があるのか
  • どれくらいの利益になるのか
  • 誰を動かせるのか

調べた内容のインパクトを事前に考えておくと、リサーチ後の流れがスムーズにいきそうです。

 

そして、「何を詳しく調べるか」の的を外さないためには、普段関わる人とちょこちょことこまめにコミュニケーションをとっておくことが必要だと考えています。

 

4-2 「ネットで調べて」はガッカリ感情の元

ChatGPTを使うときも使わないときも、「ネットで調べてみて」と指導する言い方がかなり雑なことを、今回のリサーチで実感しました。

 

前提知識や検索持久力は人それぞれに違うので、「ネットにあるから調べればわかる」という指導法は通用しなくなっていると感じました。

  • 対象ページにたどり着けない
  • 文章を読解することに時間がかかる
  • どこまで調べればタスクが終わるのか、判断が難しい

 

 

5.氷は半導体

最後に、今回の課題に設定した「氷は半導体かどうか?」の課題は次の回答がひとまずの答えです。

  • 氷は半導体と言える
  • 完全な個体か、溶けかけているか、不純物がどのくらい含まれているかによっても電気伝導率が変わる
  • 紫外線を照射すると通電することがある。

 

6.調べた感想・まとめ

感想

ChatGPTでのタイムアタックのトレーニングは結構面白かったです。今回はまとめきることはできませんでしたが、氷と半導体は気になっているテーマなのでまた調べる続きをしてみたいです。

 

プロンプトの工夫

この記事で出てきたプロンプトの工夫は次の通りです。

  • 根拠になるページのURL情報が欲しいなら、ハッキリと数を指定する。
  • リストアップしてもらうURLは少ない数から試してみる。
  • ChatGPTは「あなたは〇〇です」の役割設定に忠実な情報を出してくる。中学校の先生、国際学会の権威の研究者など、幅広く設定できる。
  • 「トップページではなく具体的なページのURLが欲しい」と指定すると個別記事のリンクが返ってきやすい
  • 「信頼性」あるソースを見たい時は、英語のページなのか日本語のページなのかを指定できる。
  • 専門外の分野を20分でまとめることはほぼ不可能。専門的な文章を読解するために勉強は必ず必要になる。
  • ChatGPTで深堀するテーマの的を外さないために、同僚とのコミュニケーションが大事
  • 「ネットで調べればわかる」は指導で通用しなくなってきている。
  • 実務では「調べた結果が与えるインパクト」を事前に考えることが必要。
  • 「中学生の生徒でもわかる情報が載っている、日本語で書かれたページ」と指定すると、とっつきやすいページが返ってきやすい。