今週は配当金の権利落ち日を過ぎて、短期スイングトレードの考えをまとめます。
1.配当落ち日の不思議な動き
3月と9月に多い配当金権利落ち日。今回は、選挙期待による下落の否定からの上昇トレンドがハッキリとしていたので、久々に権利落ち日まで持越しをして配当金の獲得を選びました。
結果、大きなイベントを避けて9/24(火)に買いエントリーした鉄鋼・電炉関係の銘柄は、権利落ち日の9/27(金)は不思議な動きで大きく下がりませんでした。売買差益+配当金の良い方向に進みましたが、意図していない不思議な動き方でした。
次に活かすために、権利落ち日に配当金分の下落が無かった要因を整理することだと思います。
- 3連休が2回連続して営業日が少なかった。
- 日銀金融政策決定会合とFOMCを過ぎてからのエントリーをするなら、3営業日分しかなかった。
- 自民党の総裁選と重なった。
- 候補者当選を先取りした株高期待。
- 米国株はまずまず堅調。
などの要素が考えられます。とても特殊な動きだったと捉えています。
2.権利付き最終売買日に向けての基本スタイル
私の基本のスタイルは次の通りです。
- 1か月前頃から短期での買いエントリーを意識して、権利落ち日の3日~1週間前あたりに売却する。
- 配当落ちで大幅に下落する銘柄があれば、価格変動が落ち着いた頃を狙って数か月単位の中期の買いエントリー
3.米国株の影響が強まる?
日本株と米国株
自民党総裁が石破氏に決まり、142円への円高、日経平均先物価格が2000円以上下落しました。後からでは何とでも言えますが、「逃げ場は2度来る」と考えるなら、9/29(金)の日経平均先物の下落は2024/8/5(月)の下落に対する2回目の逃げ場だと捉えられます。
仮に日経平均の1か月未満の短期的な反発上昇があったとして、RSIが高まる米国株が10月中のどこかで下落するタイミングとぶつかることで上昇が止まる可能性を考えています。
ダウ平均、S&P500、ナスダックとそれぞれのRSIの数値には注目をしています。11/5の米国大統領選挙まで1か月です。そこまで連続上昇をし続ける可能性は低いと考えています。
債務上限問題
2025年1月1日には、アメリカの債務上限停止の効力が切れる日です。大統領選挙から年末までの間は、米国債の格付がらみの悪いニュースが一気に出て来る時期と考えています。
ただし、
- 選挙後のご祝儀相場
- 年末に向けての上昇
などがあるかもしれず、それぞれの影響はどうなるか分かりません。
4.できること
格付の勉強
できることは、米国の動きについては「格付」の勉強を進めることだと考えています。
- 格付のことを本から情報収集
- 決済機能の再確認
実際には、格付が下がることよりも「決済機能が破綻すること」の方が経済に与えるダメージは大きいと考えています。新型コロナの時にも決済機能は破綻しませんでした。
気にしているのはニュースの方で、悲観的でフレッシュで心理的インパクトのあるニュースを立て続けに流されることの方が株価に影響を与えると思います。「焚きつけて、不安をあおる記事」の方PVを増やせるので、悪いニュースは立て続けに流されると考えています。
資源と農業商品に切り替える
この先の行動としては、
- 分割売買の基本に帰る。
- 株式とは違う動きをする市場を選ぶ:お金持ちは債券。短期トレーダーとしては、商品(ゴールド、シルバー、とうもろこし、大豆、小麦)に注目する
などが、個別株よりもメンタルが安定するかもしれません。
ただし、ゴールドも株価の急落時には一緒に下がります。米国株が一時的に下落するとして、ゴールドも一緒に下がってその下落が落ち着いた時に、ゴールドの新規買いエントリーのタイミングを探ることを考えています。
5.格付を知るおすすめ本
格付の知識は投資やトレードに直接的すぐに活かせるものではないです。のめりこまないことが大事だと感じます。
投資家にとっては米国債の格付けのランクが下がるか下がらないかを気に掛けるくらいで十分だと思います。それ以上の知識は趣味の範囲だと思いつつ興味もあります。